2011-11-15 00:19:57

童謡唱歌にみる美しい日本語セミナーのご報告

テーマ:大切なこと
こんばんは。

一昨日の日曜日、11月13日午後より、地元浦和でLan-Lan教育研究所主催の国語教育セミナー第二回、
「童謡唱歌にみる日本の美しい言葉」が行われました。

アメブロでお知り合いになりました音楽の指導者、島田洋美先生とのコラボ企画でした。
洋美先生はこちら。http://profile.ameba.jp/hiromin-s/
会場手配、司会運営は(株)アットリライトの高巣忠好さまが担当くださいました。
(株)アットリライトのHPはこちらです。http://www.at-rewrite.com/index.html
ちょうど別件で東京出張中だった当研究所顧問渡邉も同席、動画撮影をしてくれました。

アメブロやフェイスブック経由でご来場くださった方も含め、お子さんを入れて総勢28名の方が参加してくださり、お蔭さまで大盛況でした。
場所的にあまり大きな音が出せず、洋美先生がせっかく録音してくださったCDを流すことができないというハプニングがありましたが、
運良く、娘の中学時代に声楽をご指導くださった地元の先生がいらして、模範独唱をしてくださいました。
小川佐和子先生と仰います。小川先生、突然のお願いにもかかわらず、快くお引き受けくださり、ありがとうございました。

都合があわずご参加いただけなかった方からの要望もありますので、当日の模様を少し紹介させていただきますね。

まず最初に、洋美先生に「音楽の先生としての立場で」童謡、唱歌のよさについて語っていただきました。
指導の現場にいらして、童謡や唱歌には美しい日本語がちりばめられているのに、
知らない子どもたちがどんどん増えている。子どもたちだけでなく、親の世代でも知らない人が多い。
それはとても残念なことである。1人でも多くの人に、童謡唱歌を歌いついでほしいと願っていると仰っていました。

私も同感であり、多くの子どもに、いいえ子どもだけでなくたくさんの人に愛唱して欲しいのですが言葉が難しいこともあり敬遠されている。
それではあまりに残念だ。ちょっと勉強すれば言葉の意味はわかるし、それによってより理解が深まるのではないか、そんな思いでこのセミナーを開催することにしました、とご挨拶を。
次に、具体的な歌曲をあげて説明に入りました。

まずは有名な「赤とんぼ」
このセミナーのために検索サイトを見ていてびっくりした話を披露しました。
過去ログはこちら。
http://ameblo.jp/kokugonosensei-nana/entry-11063705116.html
確かに「姐や」という存在が今の日本にはありませんが、一昔は「子守」という立場の姐やや婆やに育てられることも珍しくなかったのではないでしょうか?
母親だけが全てを背負い込む現代社会より、子どもにとっ てはより多くの人の愛と想い出に包まれていたのではないでしょうか。
そんな時代を懐かしむのもいいのでは?とひと段落。

「赤とんぼ」と言えば秋の代表歌ですが、同じく秋を歌ったものに「真っ赤な秋」「紅葉」があります。
ともに、美しい日本の秋の紅葉(こうよう)の光景を美しい言葉で表現したものですね。
「紅葉」の舞台は信越本線の熊ノ平駅(群馬県)だそうです。
小川先生に、「赤とんぼ」「紅葉」を歌っていただきました。それぞれの「紅葉」を心に浮かべながらお聞きくださいとお願いしました。
洋美先生には、「真っ赤な秋」の歌を子どもにご指導なさるときの工夫を含め、これら秋の歌への思いを語っていただきました。

紅葉といえば思い出すのが、在原業平の和歌。
伊勢物語より「ちはやぶる 神代も聞かず たつた川 から紅に 水くくるとは」を紹介、落語の話もいたしました。
落語を知っているのと知らないのとでは、和歌を解釈する時の面白みも変わってくる、
確かに、そういう教養や雑学は直接受験やビジネスには結びつかないかもしれない、
でも、人生を豊かにするスパイスであることには間違いないし、私は生徒たちに心豊かな人生を送ってほしいと願い、日々指導をしていると伝えました。
何人か、現在指導中の生徒のお母様も見えていましたので。

この和歌からの派生として日本語は五七五のリズムに乗せやすいので、定型詩が多いこと。
五七調以外でも「ふるさと」は六四調だが、定型詩である。
ここでお約束の「ふるさと」の「うさぎ追いし」を「ウサギが美味しい」と思い込んでいる人がいる話で笑いをとりました(^^ゞ
ついでに「山は青き」のところで、東洋では古来「青」と「緑」が混同されていた、
日本だけでなく中国でも「江碧(みどり)にして鳥いよいよ白く山青くして花然(も)えんと欲す(杜甫)」という絶句があることを紹介しました。

「ふるさと」以外ではやはり五七調が多く、その典型は季節外れですが「花」
まずこの歌の舞台は隅田川の言問橋付近であること、
言問橋といえば、やはり伊勢物語より「名にし負はば いざこと問はむ 都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと」という業平の和歌を紹介、
ついでに業平がなぜ「身をえうなきものに思ひなして、京にはあらじ、東の方に住むべき国求めに。」と都にはいられなくなったのかをちょっと説明しました。
色好みの業平の話は、お子さんがいらっしゃる席では話しにくいことではありましたが(^_^.)
その業平が、「かきつばたの歌」で有名な三河の八橋を経て、当時の都人からすれば未開の地に等しかった東国、武蔵の国にたどりつき、はるか遠い都に残した人を思って詠んだ歌です。

または「花」表現技巧が随所にちりばめられていて、教材としても使いやすいのです。
2番は、対句、倒置法、そして擬人法。1番や3番には反復や体言止めも使われています。
3番の最後は、孟浩然の漢詩「春暁」を思わせますね。「春宵価千金」という言葉もあります。

ここで小川先生に「ふるさと」「花」引き続いて「旅愁」「故郷の空」を歌っていただきました。
あとの二つは外国楽曲に日本語の歌詞をつけたものです。
定型のリズムを持つ日本語の特徴は、曲が外国楽曲でも日本語の歌詞を定型詩として上手く当てることによって日本の歌に変えてしまう例として紹介したかったのです。
ここで日本古来のメロディーと外国楽曲の違いを洋美先生に語っていただきました。
西洋音楽はドレミファソラシドという8段階ですが、もともとの日本の音楽はファとシがないそうです。
明治の音楽家たちは、文明開化で入ってきた外国音楽と日本音楽の融合に大変苦労したそうですね。

外国楽曲と言えば、有名な「蛍の光」も実は外国楽曲。スコットランド民謡です。中国にも同じメロディーの歌があるそうです。
今は小中学校の卒業式でも歌われることが少なくなったが、「蛍の光」には「蛍雪の功」という故事成語の下敷きがあります。
ほとんど知られていませんが、実は3番4番もあり、これは軍国時代を象徴するような歌詞のため、現代には合わないと前置きの上、簡単な解釈だけさせていただきました。
それより大切なのは1番の「蛍雪の功」の部分と、続く掛詞ですね。
いつしか年も「過ぎ」→「杉」の戸を「開けてぞ」→「(夜が)明けてぞ」今朝は別れゆく、という意味です。
「蛍の光」と並んで、私たちの時代には卒業式の定番だった「仰げば尊し」は師の恩と学友との交流、そして青雲の志をうたうという意味で実に新たな門出=卒業式に相応しい歌なのです。
「仰げば尊し」も「蛍雪の功」を踏まえており、また「友」は論語の「朋あり遠方より来る。また楽しからずや」も思い出させますね。
洋美先生も、「仰げば尊し」にまつわるエピソードをお話くださいました。

以上、文語体で書かれている歌詞は、意味の解釈や表現技巧(係り結びなど)の説明も交え、一通りの説明をいたしました。
最後に、小川先生の指揮で、全員で全ての歌9曲を合唱し、お開きとさせていただきました。

当日の合唱の模様は高巣さま撮影の以下の画像をご覧ください。
https://fbcdn-sphotos-a.akamaihd.net/hphotos-ak-ash4/303897_173718022722329_100002523974637_335546_1752055527_n.jpg

ご来場くださった皆さま、ありがとうございました。
何か1つでも心に残った歌をお持ち帰りになれば、幸いです。
最後になりましたが、コラボしてくださった島田先生、司会をしてくださった高巣さま、
動画を撮影してくださった渡邉顧問に、改めてお礼を申し上げます。

さあ、次はどんな形で美しい日本の言葉を広めてまいりましょう?
企画を考えるのも楽しみですね。
また、今回の「童謡唱歌に見る美しい日本の言葉」、こちらをご覧になっている方で直接聞きたいというご希望があれば、出張させていただくことも可能です。
場所のセッティングと広報集客はお任せいたしますので、よろしくお願いいたします。


それからWOHASをより多くの方に知っていただきたいと思っております。
WOHASの名の下へ、みんな集まれ!を合言葉に。


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