2014-03-28 14:59:10

国・自治体が時給400円(最低賃金半分以下)の雇用広げ公設貧困ビジネス推進?ブラック企業支援?

テーマ:ワーキングプア・貧困問題
 昨日(3月27日)のNHKニュース「おはよう日本」で、最低賃金の半分以下となる時給400円の「中間的就労」を自治体行政が広げることにより自治体の生活保護予算を大幅に削減できている先進的な事例として、大阪・豊中市の取り組みを紹介し推奨していました。(※下の画像はその報道をキャプチャしたものです)

最賃の半分

中間的就労


 この報道を見ていて、生活保護から追い出す生存権破壊と、最低賃金の半分以下がまかりとおってしまう労働法制の逸脱、行政によるブラック企業支援や公設貧困ビジネス推進などにつながる危険性を感じました。

 「中間的就労」というステップを踏むことによって、従来のシステムでは働くことができなかった人がきちんと働き続けられるようになるのだということが報道の中で強調されていましたが、下の画像にあるように、報道の中で紹介されていた「人付き合いが苦手、働いた経験なし」の33歳の女性が大阪の最低賃金819円の半分以下の時給400円で働いているケースなどが全国各地に広がっていいものなのでしょうか? 「人付き合いが苦手、働いた経験なし」の30代なら最賃の半分以下で雇用できるようなことが全国各地に広がってしまえば、さらなる労働力の窮迫販売と低賃金スパイラルによる超貧困社会が到来してしまいます。


人付き合い苦手


 そもそもこのNHKニュースの報道の基調が、生活保護予算が過去最大規模になっているのを削減しなければいけないというものですが、本当にそうなのでしょうか?

01


 上のグラフは、日弁連が作成した「データで見る生活保護制度の今」からです。上のグラフを見て分かるように、そもそも日本の生活保護費はOECD平均のわずか4分の1しかありませんし、日本の生活保護利用率はドイツのわずか6分の1です。日本の生活保護の最大の問題は、生活保護利用率が少なすぎること、80%以上も生活保護が受けられない受給漏れ状態にあることなのです。

02


 また、上のグラフにあるように、生活保護の増加は、公的年金制度の不備などによって高齢利用者が増えていることに原因があるので、そもそも「中間的就労」による対策はまとをはずしているとも言えるのです。そのまとをはずしている対策で、最低賃金の半分以下の雇用を、国・自治体が生み出していいはずがありません。

 このNHKニュースを見て、生活保護の増加含め貧困問題が深刻な状況になり国と自治体の財政も大変なのだから、こうした「自立支援」も必要なのではないか?と考える人もいるでしょう。しかし、こうした「自立支援」をしたとしても、いま働く場はどうなっているのかということをまず考える必要があるのです。4割近くが非正規労働者となり、正規労働者になれたとしてもブラック企業のような劣悪な就労が増えている現状で「自立支援」だけを実施しても、結局は低賃金で無権利状態に置かれる労働者を作るだけになってしまいます。すべての人が普通に働けば普通に幸せに暮らしていける社会が前提にならない「自立支援」は欺瞞です。現状が普通に働いても「自立」できない社会になっているのに、そこで「自立支援」と言うのは矛盾していますし、問題の解決にはなりません。

▼とても参考になる徳武聡子さんのtogetterまとめ
これは問題!〈生活困窮者自立支援法〉は生活困窮者のための法律ではなかった。(9/13集会まとめ)

http://togetter.com/li/563507

▼関連エントリー
貧困者を犯罪者とみなす刑罰国家の危険 - 憲法25条“生存権”軸の福祉国家へ(内橋克人×湯浅誠)

http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10254847856.html

(byノックオン。ツイッターアカウントはkokkoippan)
AD
いいね!した人  |  コメント(11)  |  リブログ(0)

すくらむさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントをする]

11 ■衣食住が

無料で提供されるなら自給400円でも
かまわないと思うけど1万円の出費さえも
ケチるのが日本政府の本性だからね!!

10 ■いち意見です

このあたりの意見をいうと実害がでるので匿名で書こうと思いました。
生活保護をもらっているなら、本来は働いてもお金を渡してはいけない。ボランティアで楽な仕事など…その仕事は生産性のない赤字となるやるだけ損する行為だろう。会社の意味を知らないだけです。
若い男で生活保護をもらっているなら、ボランティアさせるべき。ドブ川の掃除や壁の落書き消し、公園の草むしりなどで地域貢献ボランティアは当たり前。食べさせてもらっているのだから。仕事の訓練生として仕事を教えてもらっているならなぜ訓練費用を生活保護から引かないのでしょう?専門学校みたいに見えるのに400円ももらえる…

9 ■公務員が見本を

まずは、公務員の給与を半分以下にする所から節税でしょう。
こんな事が許されるなら、役所からはじめるべきだ

8 ■ちなみに、、。

オーストラリアでは生活保護を貰っている人はボランティアさせられますよ~♪ それもお金を貰ってもしたくないような仕事を、、、^^;

7 ■時給400円

はじめましてm−−m

時給400円で働いて足りない分は政府が補助してくれるのでしょうか?

6 ■ん~

この人達は生活保護を受給しながら賃金を受け取ってる。

そもそも周囲と同じ時給で働かせろというのは、皆と同じ仕事をさせろと同義。その人並みの生活が出来ないから、生活保護を受給する状態になってるわけで。

>すべての人が普通に働けば普通に幸せに暮らしていける社会が前提にならない「自立支援」は欺瞞です。
崇高な理想のために、現実に存在する生活保護を抜け出したいと考えてる人たちを犠牲にするんですね。

5 ■応援は大切ですが。

人付き合いが苦手な人、働いた経験のない人を応援することは大切です。
ですけど最低賃金の半分以下の時給で就労させるのは反則じゃないですか。
最低賃金法違反ですしね。他に追随する自治体も出てくるでしょうし、見過ごすことはできませんね。むしろ貧困を助長することになるのではないでしょうか。
最低賃金が守られる中で応援してあげることが大切だと思います。

ブラック企業を許さないという運動をより強固にしていきましょう。

4 ■国家ねずみ講・年金

「生活保護の増加は、公的年金制度の不備などによって高齢利用者が増えていることに原因」

さんざ言われてきた事。いよいよ数字になって見えてきて、年金を貪っていたシロアリ共が、ツケを生活保護に向けている訳ですね。

人口増加そのものが前提のマルチ商法・年金。
生存権保護として障害・経済・老化の別なく、早く一本化しないと問題が増えるばかり。

3 ■稼ぐのは「チップ」で。

そもそも「能力給」とは、そういう仕組みで構築されています。

共産主義社会では「金や“楽な待遇”を求めるより、食糧の自給自足ありき」なだけ…。

今の大半の日本人は、言葉数ばかり達者で、心の問題を訴えるのが先ですよね…?!

『資本主義経済』でしかないので、能力給や二極化を受け入れる方向でしか解決できない局面でしかありません。

昨日、今日から問題視している現実でもない。

ただ、現実逃避と呼吸さえしていれば生き続けられる動物など、どの種類にも居ませんが…。


富裕層と呼ばれる人たちの一番多く働いている内容は「直接対人し、話を聞をすること」で…。


「総中流意識だかの勘違い」なんて、いい加減終わらせて頂きたいけどな…。

2 ■無題

矛盾してるけれど、
国際的に時給の相場ってこれくらいらしいんだよな。

でも日本人の本音は、
「底辺は底辺に閉じ込めとけ」
という、身分固定が理想なのかなあと思う。

上は上で都合がいい、
中間は中流の生活が壊されたくないから、
今の状態から変えたくない。

どうすれば解決するのか?

1 ■初めまして☆Shihoといいます^^

お邪魔しまーす☆ 素敵なブログを書かれてるんですね^^ お互い更新がんばりましょう^^また遊びに来てもいいですかー??

コメント投稿

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。