2009-11-05 06:56:07

全国278カ所で「派遣村」や街頭相談を実施、相談件数6,585件、生活保護申請906件

テーマ:ワーキングプア・貧困問題

 年末に向け路上生活に追い込まれる人々の増加が懸念されるなか、全労連は10月30日、生活・労働相談の活動交流集会を東京都内で開いた。生活困窮者を救済する幅広い共同の実践や、行政を動かした取り組みが報告された。


 1月から10月までに、全労連の地方・地域組織がかかわった「派遣村」や街頭相談の取り組みは全国で278回。相談件数は6,585件で、生活保護申請は906件に上る。


 小田川義和全労連事務局長は、1万2千人を超えるボランティアが相談・支援活動に協力するなど、善意に依拠した幅広い共同が情勢を動かしてきたとし、今後は雇用や生活を守る制度の構築が課題だと強調した。12月には、生活・労働相談や労働局・自治体への要請を行うゾーンを設定し、全国で取り組むと述べた。


 昨年以降、生活困窮者への支援を行ってきた北海道労連は、「12月には、連合北海道も参加する反貧困ネットワーク北海道で相談会を行う。取り組みのすそ野を広げ、社会保障を再構築する運動につなげていきたい」と発言。京都総評は、労組や法律家、医療、ホームレス支援団体などで今年発足させた「ネットワーク・連帯ひろば」を通じて行っている生活支援活動を紹介した。


 自前の宿泊所(シェルター)を設置して相談に対応してきた倉敷医療生協労組は、住居喪失者など約40人に宿を提供してきた。倉敷市と交渉を重ねるなか、このほど同市に「緊急一時宿泊所」設置の検討を表明させたと報告した。


 ●失業者の生活支援へ


 滋賀自治労連は、住民の生活を守る自治体労働者の労組が、失業者の組織化に積極的に取り組むべきと発言した。滋賀では、憲法27条の勤労権を掲げて「仕事よこせ」と訴える「失業者支援村」を11月に開催するとともに、「失業者支援センター」を設置する予定。「派遣切り」などで仕事を失った組合員とともに公的就労などの仕事づくりを行い、生活を支え合う活動を展開すると述べた。


 「失業者の雇用対策には公的な就労対策が最も効果的だ」と強調したのは建交労。国が資金を出し地方自治体が仕事を作る「緊急雇用創出事業」(2011年度まで)を活用し、全国で事業規模計約1億5千万円、約500人の雇用を確保したと報告した。


 同事業については、雇用が6カ月と短期間で、安定した仕事を得るまでのつなぎとしては不十分と指摘し、制度拡充を求めて国に働きかけている、という。


 ●受診への高いハードル


 東京民医連の医師は、「派遣村」での医療相談活動の経験から、相談者の多くに健康状態の悪化がみられるのに、医療負担への不安などから「受診することをあきらめている」と指摘する。


 そのため、相談者からの訴えがなくても、健康上の問題や持病がないか、問いかけることが必要と強調した。無料低額診療の活用なども呼びかけた。


 東京社会保障推進協議会は、自治体やハローワークに協力を要請し、年末に向け各地域ごとに相談会を行うほか、自治体には①住居の確保が困難な人への公営住宅の空き家提供②ケースワーカーなど生活保護相談員の増員――などを要望する。


 討論では、日高教が「(高卒者の)有効求人倍率が0.1を切る地域が非常に多い。北海道の岩内では158人の就職希望者に対し、求人は8人。青森・五所川原の高校では1人も内定が出ていない。公務公共サービスの中から雇用を創出することや職業支援が必要だ」と、高校生の厳しい就職戦線の状況を報告した。【※久し振りに「連合通信・隔日版」(09年11月5日付No.8254)からの転載でした】

コメント

[コメント記入欄を表示]

1 ■これこそ希望の光

最も虐げられている仲間との連帯。労働組合にとってこれ以上、今大事なことはない。既得権益を擁護しているだけとの批判に対して、こうした生存/労働組合運動でこそ根底から立ち向かうことが可能となる。まだまだ多くが労働組合と言えば御用組合をイメージするという現実もリアルに踏まえ、新しい連帯へ!

2 ■がんばれ、みんなの党

ストップ!「役人天国」
1.国家公務員の数を大幅削減し、給与もカットする
1.国家公務員を10万人削減(道州制導入と地方出先機関の廃止等。現在33万人)。
2.給与法の抜本改正により「年功序列賃金」を見直し。給与カットを可能に。
3.公務員に原則、労働基本権を与え、代わりに身分保障をはずし民間並みのリストラを実施。
4.公務員給与を2割カット、ボーナスを3割カット。幹部職員は即時実施。
5.公務員組合のヤミ協定、ヤミ専従等を根絶。違反者は即免職。刑事罰や個人賠償も導入。
6.公務員の退職金・年金の二重払いを差し止め。
7.以上により、国家公務員の総人件費を3割以上カット。
----------------------------------------

これに反発するようなら、組合活動もただの偽善です。

3 ■連日、活動報告とブログ更新お疲れ様です。

北海道や東北では求人自体が就職希望者を下回るのですね。

横浜・関内駅付近の横浜公園でも派遣村が臨時に設置され仕出しで配給が行われていたのを拝見しております。

私も時間を作り横浜はもとより、神奈川県の実態を把握したいです。

世界恐慌の今の時代は明日は我が身と思います。

非力な私でもご協力できることがあれば…と考えております。

れいな

4 ■無題

公務員の削減、大いに結構です。また、不謹慎かも知れないけれども、大企業の1つや2つ、潰れてくれないかな、とも思う。

今の貧困や社会福祉への無理解というのは、結局のところ、安定した立場にいる人たちの、「自分だけは定年まで安泰だろう」という(あり得ない)自惚れが生じさせていると思う。終身雇用幻想とでもいうのか。

公務員や大企業の社員でさえ首を切られるという現実があれば、他人事とは思えなくなるだろう。そして、現在のような企業中心の雇用、福祉制度ではなく、あくまで人間中心の、オランダ型のような社会体制をみなが志向するようになるでしょう。

以前カナダ在住の人が語っていたことで印象的だったのは「自由市場経済の中では誰もが困難に直面しうる。高給取りの銀行マンだって首になる。だからこそ、福祉やNPO活動などでみなが助け合うのだ」ということ。

もちろんキリスト教的正義感が根底にはあるだろうが、そうした制度からくる点も見逃せない。「情けは人のためならず」。日本の自殺率考えると、欧米の方がその考え方強いのかもしれません。

5 ■無題

「情けは人のためならず」

いい言葉です。
今の日本ではこの言葉、誤用(情けは人のためにならない)されていることが多いですが、日本人の精神性もそうなってしまったのかもしれません。

6 ■朝日新聞11/4社説

>新たな貧困を生まない雇用のあり方を考えることも必要だ。
>企業が人間を使い捨てにする姿勢を改めなければ、国全体の労働力の劣化や需要の減退を招く。
>正規、非正規というまるで身分制のような仕組みをなくすためには、同一労働同一賃金やワークシェアリングの考え方を取り入れなければならない。
>正社員の側も、給与が下がる痛みを引き受ける覚悟がいる。

組合側の譲歩が今こそ必要です。
官制ワーキングプアの実例をいくつも見てきました。
一生懸命だった公営保育園の先生、非正規だという理由だけで給料は正規の1/3。
人権の問題ではないですか。

7 ■ノックオンへ

前々から聞きたかったんだが、おまえが公務員になった最大の理由って何なんだ?

8 ■無題

>チャッピー

昔は「公務員になる奴なんてバカ」と言われてたんだが、それは無視?

9 ■国公一般は公務員だけじゃないよ

国公一般に限らず、公務員労働組合の役員が公務員(元、含む)ばかりとは限りませんよ。労働運動やりたくて転職してきた人もいるし。私は公務員で休職専従やってましたが、新規採用の若者とチームで仕事してました。
あ、エントリーと関係なくてすいません。そう思いこんでいる人がたまにいるので、コメントしました。私が公務員になった理由も国公一般と関係ないので、聞かれて答えるつもりももちろんありませんが。

コメント投稿

コメント記入欄を表示するには、下記のボタンを押してください。
※新しくブラウザが別ウィンドウで開きます。

一緒にプレゼントも贈ろう!

トラックバック

この記事のトラックバック Ping-URL :

http://trb.ameba.jp/servlet/TBInterface/10381088607/43daf654