2009-08-28 07:12:29

「生活保護の母子家庭は怠け者」 -舛添厚労大臣発言への抗議文、撤回と謝罪を求める

テーマ:ワーキングプア・貧困問題

 ※生活保護問題対策全国会議等の舛添要一厚生労働大臣への抗議文を紹介します。


厚生労働大臣
舛添要一殿


   抗議文


      2009年8月27日
      しんぐるまざあず・ふぉーらむ    理  事 赤石千衣子
      しんぐずまざあず・ふぉーらむ関西  事務局長 中野 冬美
      しんぐずまざあず・ふぉーらむ・福島 理 事 長 遠野 馨
      しんぐるまざあず・ふぉーらむ沖縄  代  表 秋吉 晴子
      生活保護問題対策全国会議      代表幹事 尾藤 廣喜
      生存権裁判全国弁護団        団  長 竹下 義樹
      全国生活保護裁判連絡会       共同代表 藤原 精吾
      反貧困ネットワーク         代  表 宇都宮健児
      女性と貧困ネットワーク      呼びかけ人 鈴木 純子


 私たちは、日頃の活動においてひとり親世帯の生活支援に関わっている立場から、生活保護を受けるひとり親世帯の生存権保障のために母子加算が必要不可欠であると痛感し、母子加算の復活を強く求めているものです。


 報道によれば、貴殿は、8月25日の閣議後の記者会見において、同月18日に神奈川県内で行った街頭演説における「働く能力と機会があるのに怠けている人に、貴重な税金を使うつもりはない」という趣旨の発言について弁明し、「怠け者発言は生活保護の母子家庭(への母子加算)について言ったつもりだ」という趣旨の発言をしました。この発言は、貴殿がわが国の厚生労働行政を統括する立場にありながら、母子世帯の実態と現行の母子家庭施策をまったく理解していないことを露呈するものと言わざるを得ません。貴殿の軽率極まりない発言によって、生活保護を受けている母子世帯に対する誤ったイメージが市民に広がり、生活保護を受けている母子が謂われのない中傷を浴びせられ、日常生活において萎縮することが懸念されます。また、「怠け者」のレッテルを避けるため、生活に困窮した母子世帯が生活保護の申請を躊躇し、その結果、母子が健康を損なうおそれさえあります。私たちは、貴殿の上記発言に対して憤りを禁じ得ず、誤った事実認識や偏見に基づく貴殿の上記発言の撤回と謝罪を強く求めるものです。


 母子世帯が決して「怠け者」ではないことをご理解頂くため、母子世帯の生活実態について4点に絞って指摘させて頂きます。是非、ご一読頂き、貴殿の誤解や偏見を正して母子世帯の生活支援にご尽力ください。


                    記


 1 わが国では母子世帯の84.5%は働いています。ただし、子どもを一人で育てながら正規職員として働く環境が整えられていないため、非正規として就労せざるを得ない人が数多くいます。均等待遇が確立されていない日本の雇用慣行のもと、母子世帯の母親が非正規労働でえられる年間の就労収入は平均で200万円にすぎません。非正規労働の仕事をかけもちして、ダブルワーク、トリプルワークで必死に働いている人たちもたくさんいます。生活保護を受けている母子世帯についても、その約半数は就労しており、就労世帯の約8割が月額3万円以上の収入を得ています。貴殿が繰り返されている「怠け者」発言は、就業率向上を意図してのものと思われますが、貴殿の所管する労働政策研究・研修機構が2003年に発表した『母子世帯の母への就業支援に関する研究』では、「母子世帯の母への就業支援は就業率を上げることではなく、生計を維持するに足るだけの良好な仕事につけるよう援助していくこと」と提言しています。つまり、安定雇用の拡大、均等待遇の実現、職業訓練の充実、保育制度の拡充などが必要なのです。言うまでもなく、これらは厚生労働大臣がなすべくして果たされないままとなっている課題です。


 2 家事や育児をしながら、ダブルワーク、トリプルワークで働き続けた母親のなかには、心身ともに疲弊していき、うつ病などの精神疾患を発症し、働きたくても働けなくなる方たちがたくさんいます。生活保護制度はこのような母子世帯の生活をかろうじて支えています。また、生活保護を受ける母子世帯は、親や親族から子育ての支援を得られない状況にある方が多く、子育てと就労を両立することが一層困難となっています。このように、生活保護を受けている母子世帯の約4割は、働きすぎやDV被害などによって身体を壊して働くことができなくなっていたり、本来行政が対応すべき福祉施策の不備によって、傷病等をもちながらも制度の谷間におかれている方であったり、障害や不登校などの事情を抱えた子どもの育児や高齢の親の介護などで働くことができない状況におかれていたりします。


 3 本年3月末で全廃された生活保護の母子加算は、就労したとしても生活を維持できない母子世帯が、子どもとの生活・子どもの育ちを支えるための特別な支出を支えるためのものでした。母子加算廃止の代替措置として、厚生労働省は07年度から就労促進費制度を導入しましたが、それでは病気や障害ゆえに就労や求職活動ができない母子世帯はカバーされず、結果としてこれらの世帯については何らの代替措置もなく、生活困難を一層深めています。就労促進支援のための制度は重要ですが、やはり母子加算は必要であり、その復活は急務です。


 4 東京大学の大学経営・政策研究センターが今年7月に発表した調査結果によれば、年収200万円未満の家庭の高校生の4年制大学進学率は3割に満たず、1200万円以上の家庭では倍以上の6割強に達しています。また、大阪府堺市で行われた実態調査によれば、生活保護を受ける母子世帯の4割は、世帯主が育った家庭も生活保護を受けていました。いったん貧困に陥ってしまうとそこから抜け出すことが困難な社会構造が存在し、世代を超えて貧困が連鎖している実態が明らかとなっています。生活保護を受けながら育った女性たちは、二重三重のハンデを背負ったまま社会に出て、非正規の低賃金労働を強いられ、生活保護を受けなければ生活していけない状況に追い込まれているのです。


 最後に、以上に示した母子世帯の実態の一部については、貴殿が最高責任者である厚生労働省発行にかかる2009年度版「厚生労働白書」に記述されているということを指摘しておきたいと思います。同白書は「障害者、母子家庭の母等社会的支援を必要とする人々がいる。…また母子家庭については、母親が一人で子どもを養育しつつ生活を成り立たせなければならず、就業が厳しい場合や制限される場合がある。このため、子どもの健全な成長の観点も踏まえつつ、生活面の支援や経済的な支援を行ないながら、就業支援を行なうことで総合的に自立を支援することが重要である」(「厚生労働白書」第1部 第1章 第1節)としています。母子家庭を取り巻く状況については、母子1世帯当たりの平均所得金額が243万2千円(うち200万2千円が稼働所得)にとどまり、全世帯の556万2千円と比べ低い水準であることを指摘しており、さらに、母子家庭の母の84.5%が働いており、ハローワークが受けた新規求職者の受付け件数は2007年度の186,569件から2008年度は217,237件と16.4%増加しているにもかかわらず、反対に就職率は2007年度39.5%が2008年度34.8%と「大幅に落ち込んでおり、厳しい状況となっている」(同、第1部 第2章 第4節)と指摘しています。


 このような白書の記述は、母子家庭の厳しい経済状況や就労状況を示しており、貴殿のいう「母子家庭は怠け者」という認識とは正反対であると考えられます。そこで、改めてうかがいます。貴殿の認識はこの白書が示した認識と同じなのか、それとも白書の認識を否定するものなのか。そして、8月25日の貴殿の発言はどのような根拠に基づいているのか。これらを、国民の前できちんと説明してください。


                                   以上



▼関連エントリー


舛添要一厚生労働大臣への抗議文(元派遣村実行委員会有志一同)
http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10328267073.html


舛添厚労相また暴言 - 派遣村でなく怠け者は生活保護の母子家庭
http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10329459516.html

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10 ■無責任な人ほど、理不尽な批判を繰り返す

年月が経っても、知ろうとしない、調べる事も考える事もしない人と言うのは、未だに生活保護制度=不正という図式でしか見る事が出来ない。
いつまで見えない敵と戦うフリを続けるのでしょうね。

>これはどう思いますか?さん
まず、アドレスにある方の情報を示して、どういう結果を望まれているのでしょうか。
そして、その情報が正しいという保障は何処に。何故「胡坐をかいている」と言い切れるのか。
見た目だけでは判断の難しい、心身の症状・障害という事も十分に考えられられると思うのですが。
貴方が示された方と家庭に関して、あなた自身の生涯の一部を使って最後まで責任をもてるなら、ココに示すより、まず自身で行動しては如何でしょうか。

>YUKOさん
まず、貴方の言われる「不正」が如何なるものかを、丁寧に示していただけないでしょうか。
今書かれている文言からは「苦労している自分より、彼らの方が多く生活費を得ている事が許せない」とも読めるのですが、
そもそも「生活保護=裕福」とは、何処から出たものなのでしょうか。

失礼ながら、お二方共に制度が如何なる目的のものかを理解していない様に思います。
一件毎に状況が違うのだから、裕福に見える人もいれば、見えない人やギリギリに見える人もいる。
他にも色々と考える事はあるのですが、制度利用=不正という前提に立った物の見方そのものを、何故疑わないのでしょうか。
お二方の言う「本来貰うべき人」とは、生きている内に合う事は絶対に無理だと言えます。
なぜなら、その理想的な「本来」という条件を満たすには、命を落とす事でしか満たせないから。
あるいは「何をされても言われても、絶対に文句を言わず、言われた通りにのみ動く」事でも達成出来ますが、そもそもそんな条件下に追い込む事が「違憲」なので、目的と手段と条件とで矛盾してしまいます。

大臣の発言に賛同する事は、各種増税と社会保障・セーフティネットの削減という形で戻ってきます。因果応報といえば分かるでしょうか?
税金泥棒とは、社会保障、生活保護制度利用者にあらず。バッシングと偏見を煽り広めた議員や政府こそが、本来の税金泥棒、批判されれるべき相手ですよ。

9 ■富田直邦

悲しすぎる!
ま、す、ぞ、えー!
だけじゃないけどね
自民の考えがそうだ
コンクリートから人への何が悪い?
俺は障害者だ
働かないのではない
働けないのだ
不正は不正で取り締まれ!
極僅かの僅か一部だろ!
最低給与?
関係ない!
親がかりだろ!
ニートも入っているんだろ!
どーゆー調査だよ!
俺は本当に困っている
食うや食わずの生活だ!
腹が減ったら眠れないんだよ!!

8 ■難しい問題ですね

生活保護は受けずに、一生懸命働いている母子家庭の母です。
私のまわりには、不正に生活保護を受けて、一生懸命に働いている、生活保護を受けずに頑張っている母子家庭より裕福に暮らしている人も沢山います。不正受給をアドバイスしすすめる人もいます。
おかげで、母子家庭はみな生活保護をもらって裕福にくらしている…と思われいわれの無い中傷をうけた事もあります。不愉快です。
まずはそういう、不正の人と、本来貰うべきひとをきちんと見分ける仕組みがひつようだと思います。

7 ■母子家庭に生活保護

その上に胡坐をかいてこういう生活をしている人間もいます。
これを見ても庇えますか?
http://profile.ameba.jp/morikawa44933/

6 ■無題

まぁ税金泥棒の社害人もいややな

5 ■NEET FUCKI’N

ニートファッキーン!!!!ブルシットー!!!!
専業主婦ファッキーン!!!!ブルシットー!!!!
うつはダブルワークとかやる前に予防策を考えないとダメ。なってしまってからではもう遅い。

4 ■後ろ指差され、税金泥棒と、言われました!

私は、付き合ってた、男に殴られドクターストップでうつ病やパニック症候群に成り、仕事が出来ない身体に成った五十過ぎた女です!辛いです!傷尽きましたし、子供達からはクズ扱いされてます!

3 ■正直者が馬鹿をみることのないよう

働いている人の方が、生活保護を受けている人より収入が少なくなるような社会にだけはしてほしくないです。

2 ■無題

朝日新聞が書いた

「怠け者発言は(民主党が復活を強く主張する)生活保護の母子家庭(への加算)の中で言ったつもりだ」

というのと抗議文にでてくる

「怠け者発言は生活保護の母子家庭(への母子加算)について言ったつもりだという趣旨の発言」

で「~の中」でというのと「~について」では明らかにニュアンスが異ならないか?
うまく「趣旨」という言葉で逃げてはいるが。

それで、ノックオンにタイトルを書かせると

「生活保護の母子家庭は怠け者」

となるわけだ。
おまえ、いいかげんにしろよ。

舛添も左巻きの連中がつまんねぇ揚げ足取りで鬼の首でもとったような抗議してくんだから発言には注意してほしいもんだ。

1 ■施策者の無能が表れた

はじめまして。
厚労省大臣でありながら、桝添は自分の責任分野の現状についてあまりにも無知・無理解であることに驚愕と憤懣を覚えます。

私は福祉の専門家でも母子家庭でもない一般市民ですが、それでも抗議文の第2段落に述べられている苛酷な状況は知っています。

調査のための費用も人員もふんだんに与えられているまさに当該分野の大臣がこんな無知な発言をするとは、まともな仕事をしていない事の明らかな証左です。

桝添はその後も自身の職務怠慢について反省していないようで、人間として失格です!

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