2006-08-29 07:50:17

毒を食らわすには (mixiより転載)

テーマ:農学 バイオ
内田樹によれば、古い物語などには「清浄な身体が悪いものに冒され、その不浄な物を切りはなす事で再び清浄に戻る。」というモチーフが多々あるそうだ。そして内田は、「現代のストレスや公害で不浄となった私の体をオーガニックを食べたりデトックスをして、正常に戻そうとする」最近のデトックスブームとこの神話のモチーフとの共通性について指摘していた。

ここで気が付いたのは、食物も「良い食べ物」(オーガニックなど)と「悪い食べ物」(添加物、油など)にカテゴライズされており「良い食べ物」のみ選択して食べる事で、人々は体を清浄にしたい、という社会通念が存在しているのではないか、と言う事だ。だが食物の安全性は科学的には「毒性X摂取量」で表される連続的な指標なので、完璧に良い食べ物も悪い食べ物も存在しない。オーガニックだろうと健康被害は起こるし、添加物で安全性が高まる事もある。つまり、決してその良い悪いの感覚と化学的な説明は一致していない。

そして、このカテゴライズでいうと現在、遺伝子組換作物(以下GMO)は「悪い食べ物」の筆頭だろう。研究してきた立場として日本でのGMOの普及について今まで考えることが多かった。だが、今まで自分が考えてきたように、「安全性について消費者に理解を求めていけばいつか人々は食品の安全性について正しく理解してくれ、GMOの普及も進むのではないか」という考えは的外れだろう。必要なのは科学的な説明よりも、GMOの「悪い食べ物」から「良い食べ物」へのカテゴリー変更だと思う。

アメリカでは「GMOは明らかに体に悪い農薬の使用量を減少させるので、多少訳は分からないが受け入れよう」という方向で普及がすすんできた(現行の作物よりは「良い食べ物」だという認識のカテゴリーチェンジが起こった)。日本ではこのアプローチは今のところ上手くいっていない。近年はGMOの会社は中国を主なマーケットにしていて日本で本腰での普及をしようとはしていないから、すぐにGMOのカテゴリーチェンジが起こるとは思えない。だが、GMOのニュースが出るたびに、カテゴリーチェンジを起きる可能性があるか注目していきたい。起こった瞬間がGMOビジネスが日本で始まる瞬間だと思えるからだ。

追記:ということでGMOの研究よりもオーガニックの研究した方が金に繫げやすいんじゃないかと考えてる。GMO使った日本でのビジネスはまだイメージがわかない。中国やインドは別なんだろうけど。
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