もしかしたら、もう観られた方もいらっしゃるかもしれませんが、『エンディングノート』という映画があります。


 監督は、この作品がデビュー作となる砂田麻美さん。
 プロデューサーに、映画『誰も知らない』や『そして父になる』の監督でも有名な、是枝裕和さん。
 主役は驚くべきことに、監督の砂田麻美さんの実父、砂田知昭さん。


 ガンの宣告を受けた知昭さんが、自らの人生を振り返りながら総括して、「エンディングノート」を残していく姿をつづったドキュメンタリーです。


 知昭さんは、高度経済成長期を支えてきた仕事ひとすじの営業マンでした。ところが会社を退職して、第二の人生を歩みはじめた矢先に、重度の胃ガンが見つかります。


 そのとき、知昭さんは「エンディングノート」と呼ぶべき「死ぬまでにやらなければいけないリスト」をつくりはじめます。


 エンディングノートをとおして、知昭さんはみずからの死と家族に向き合い、家族は知昭さんの死と家族に向き合っていきます。


 ドキュメンタリー映画ですから、カメラがまわっているという気負いや照れはあるかもしれません。ただ自分の娘が撮影しているため、そこにはありのままの知昭さんが映っています。


 家族のつながりをひしひしと感じられる感動的な映画ですが、ここで映画の感想を述べることはしません。


 いつかは書こうと思っているけれど、なかなか重い腰があがらない。


 なにを書けばいいのか、わからない。


 家族がどう思うのか、知りたい。


「エンディングノート」に関する不安、悩み、心配ごとはたくさんあると思います。しかもその悩みはどれも、だれかに相談しにくいものばかりです。


 もしそんな風に感じていらっしゃるのでしたら、映画『エンディングノート』をぜひ観てみてください。


 この映画に答えがあるとは言いません。あなたの「エンディングノート」は世界にひとつしかないからです。また、「エンディングノート」に関わるあなたのまわりの物語も世界にひとつしかありません。


 ただかならず、「エンディングノート」に対するヒントがたくさん詰まっているはずです。


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 市販のエンディングノートを手にとると、「相続についての項目が多くて、びっくりした」という方も多いのではないでしょうか。


 エンディングノートは自分史と同じく、「自分の人生の総決算」というイメージが強いですが、じつは「残されたご家族、親族、お知り合いのため」という側面もあります。


 とくに「相続」は揉めごとに発展するケースが多く、エンディングノートは「揉めごとの回避」に役立つものとして、保険の営業マン、税理士さんなど、「相続」に関係している方々も書くことをすすめていらっしゃいます。


 そもそも「相続」とは、カンタンに言いますと、亡くなった方(被相続人)の財産を、その方の配偶者さんやお子さんなど、身分的な関係にある人(相続人)が受け継ぐことです。


 亡くなった方の財産を、よく「遺産」と言いますよね。
 その遺産を受け継ぐ可能性のある方は「法定相続人」として、民法でも定められています。法律上ではさまざまな制約がありますが、「法定相続人」の順位が高いのは、下記に該当する方々です。


①配偶者
常に相続人となります。


②子ども
子どもが被相続人よりさきに亡くなっている場合は、その子ども(被相続人から見たお孫さん)。


③親
 ただし、被相続人に子どもがいない場合に適用。両親ともに亡くなっている場合は、被相続人から見た祖父母。


④兄弟姉妹
 ただし、被相続人に子どもがおらず、なおかつ尊属(そんぞく:自分を基準として、前の世代に属する血族のこと)がいない場合。


 また、法人は相続人に該当しませんが、胎児は相続人に該当します。


 相続と聞くと、法律が絡んだり、お金が絡んだりして、難しそうと敬遠してしまいがちです。
 しかし先述のとおり、揉めごとのタネになることも事実。

 市販のエンディングノートを埋めていく際、「相続」の欄が空白のままになっている方が多いのですが、なるべくわかりやすい項目になっているエンディングノートが増えてきていますので、ぜひ埋めてみてください。

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 人は必ず、3回は主役になれる、と言います。


 すなわちそれは、誕生、結婚、葬儀。この3つです。


 ふだんの生活のなかで、
「もし自分が亡くなったら、どんな葬儀になるのだろう」
 と考えることは、ほとんどないかもしれません。


 また、「どんな葬儀にしたいですか?」と尋ねられても、困ってしまう方がほとんどではないでしょうか。


 ただ、むかしと比べると、最近では葬儀も非常に多様化しています。

 選択肢が広がっているんですね。


 そんな風潮を反映して、エンディングノートのなかには、
 自分の葬儀をどのように執り行なってほしいか、を書くものがあります。

 今回は、自分らしい葬儀を執り行なうために必要な、質問項目をお伝えします。


 ひとつひとつの質問に答えていくなかで、「自分らしい葬儀」が少しでも見つかれば、さいわいです。


・ 宗教・宗派はありますか?


 仏式、神道式、キリスト教式、家族葬(友人葬)、無宗教、その他など、みずからが信仰する宗教のなかで選んでください。


・ 葬儀をおこなってほしい場所はありますか?


 地域や葬儀社、会館などを指定してください。


・ 喪主になってほしい人は、だれですか?


・ 戒名は受けていますか?


 仏式の葬儀では、戒名を受けることができます。受けていれば、その戒名が葬儀で使用されます。
 受けるか否かの意思。その他の希望などをお書きください。


・ 費用は用意してありますか?

 葬儀を執り行なううえで、やはり避けたいのは、金銭トラブル。そのトラブルを少しでも回避するために、はっきりと費用について伝えておきましょう。


・ 葬儀そのものについての要望はありますか?


 たとえば、主なものでいいますと、豪華な葬儀がいいのか、ささやかな葬儀がいいのか、家族に任せるのかなど。
 あなたの希望はしっかりと明記しておきましょう。


 いかがだったでしょうか。


 シンプルな質問ばかりですが、
 ひとつひとつの問いかけに向き合っていけば、あなたの葬儀、その要望がわかってくるはずです。


 ぜひいまから、自分の葬儀をプロデュースしてみてはいかがでしょうか。


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