結婚記念日はいつですか。
 結婚したのは何年で、場所はどこで、どんな結婚式でしたか。


 人は一生のうち、3回。主役になれるステージが用意されている、と言われています。


 1つめは、あなたが生まれたとき。
 2つめは、あなたが亡くなるとき。


 生まれたときの記憶は多くの場合、ありません。
 あなたのお葬式も、きっと参加することはできないでしょう。

 そう考えると、結婚式はゆいいつ、あなたが「参加できる」一大イベントです。


 つまり、自分史のなかでも、結婚式はやはり大きく取りあげるべきことだと、わたしは考えています。


 自分史の代筆をさせていただくとき、わたしの場合、男性からのご依頼が圧倒的に多いのですが、なぜだか男性は、結婚について、あまり語ろうとはしたがりません。

「さらりと結婚しましたって書いてくれたら、それでいいから」

 そんなふうにおっしゃる方もいらっしゃいます。


 わけもわからないまま、あれよあれよ、といううちに、ときが進んで、いつのまにか、結婚式当日。だから、ほとんど覚えていなくて、自分史に書くことがない。

 その気持ちはわかります。


 いまさら、恥ずかしいから。

 その気持ちもわかります。


 しかし、それでもわたしは、自分史に「結婚について」を盛りこむことをおすすめしています。


 できるかぎり、詳しく盛りこむことをおすすめしています。


 なぜしょうか。


 それは、自分史を書く目的にあります。


 もし、あなたが「自分以外の人間には、ぜったいに見せない。親族はもちろん、家族にだって見せない」とおっしゃるなら、強くは言いません。


 ですが、「100部でも、50部でもいい。これまでお世話になった人たち、それから子どもや孫たちにもわたしたい」と思っていらっしゃるなら、書くべきです。


 目的が、感謝を伝える、なら、なおのことです。


 あなたとあなたの伴侶の結婚式は、2人だけのものではありません。

 子どもたちのものでもあり、孫たちのものでもあります。


 なにより、伴侶さんへの感謝が伝わります。


 自分史をこれから書こう、もしくは、書いている最中でしたら、
 ぜひとも「結婚」の部分を見なおしてみてください。



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 そして、3つめが、結婚をするときです。