テーマ:

先週の木曜日(2月16日)に、日本の証券会社のロンドン現地法人のトップに就任予定の友人Hさんに昼食をご馳走になりました。



就任予定と言う意味は、イギリスの金融庁は、銀行や証券会社や投資顧問会社などの取締役および社長・会長職につく人間には、試験をパスしなければいけないという規則があります。



証券会社の場合は、取締役、会長、CEO(社長)は、それぞれCF1, CF2,  CF3という種類の試験をパスしていなければならないので、Hさんも現在の肩書きは「顧問」となってます。(昨日報道されているAIJ のような一任免許投資顧問業者の取締役になるのも、試験をパスしなければいけません。)



Hさんは、3月中に試験を受ける予定です。


日本人からするとこの試験がかなり難しいので、日系のM証券やD証券の取締役候補は、最近テストに受からず、ロンドンですることも無く、日本に戻ってしまったとのことでした。



50(ぐらい)で、一生懸命試験勉強をしなければならないとおっしゃるHさんには同情してしまいます。


房広治のわかりやすい世界経済と金融危機

さて、そのHさんと英国・イギリスについて、意見がとても合いましたので、内容を紹介します。



まず、昨年12月に赴任したHさんがイギリスで一番驚いたのは、イギリスのキャメロン首相の年初の所信表明だったそうです。



キャメロン首相の国民・議会に対しての第一声は、「今年の経済成長は諦めてくれ。」というものだったとかです。


これには、野党労働党も拍子抜けし、ほとんど何も言い返せなかったとのこと。



たまたま日本人でこの様子を見ていた人と「さすがイギリス人。イギリス人が一番パブリックスピーチがうまい」と言う話になったとか。



イギリス人のすごさで話が咲き「イギリス人のしたたか」「資本主義の考えが徹底している」「交渉戦略・戦術に長けている」「政治家の質が高い」ということで、Hさんと私の意見が一致しました。



例えば、日本ではウインブルドン現象と呼んでいる、イギリスの金融街シティでは、大手の英国系インベストメントバンクは、全て外資に買収されたことに、イギリス人は全く抵抗がなく、政治家は、雇用さえ確保できれば、外資に買収された方がよいとまで言っていました。



また、アッパーミドルのイギリス人はイギリスの国というのをかなり客観的に見ており、小さなイギリスの国内で働くより、世界を相手にするような組織・企業で働く人間が多いのが特徴でもあります。


例えば世銀ではOxford学閥というのがあるそうです。



とにかくHさんは、証券業界のプロとしては、ロンドンから学べることがいまだにたくさんあるのは間違いなく、今後、ロンドンで学べることはできるだけ学ぼうというとても前向きな姿勢が印象的でした。


房広治のわかりやすい世界経済と金融危機

AIJ問題 を日本で無くすには?


また、今回問題になりましたAIJのような件もイギリスでは起りにくい仕組みができてます。


2004年ごろ発表され2005年ごろから導入されているのですが、「運用資産を手元に置かない」ポリシーというのが、ベストプラクテイスとして奨励されており、有名どころの機関投資家(日本では年金など)の選定項目に必ず入っています。


もう一つ、アドミニストレーターという月次で運用資産がどれだけあるかを調べる会社があるのですが、これも利害関係者でない者を選ぶというのがベストプラクテイスとなっています。


どういうことかというと、ゴールドマンサックスとかモルガンスタンレーとかドイチェバンクというプライムブローカーと呼ばれるインベストメントバンクの中にファンドが運営している資産を置いておく仕組みです。


ファンドが「ケイマンとかBVIとかオフショアにあるから捜査がしにくい」という主旨の記事が散見されますが、これは見当違いです。


ケイマンなどは、投資家の持分を計算するのに株式会社を使うのですが、その持分を計算するのに簡単になるような箱を提供しているのがケイマンなどなのです。


もし、AIJがイギリスで運営したとすると、まず、資産を実際預り株や債権や商品などの売り買いの執行をプライムブローカーがやり、月次で第三者の監査(アドミニストレーターと呼ばれます)を受けなければいけません。


もうお分かりですね。


以前はロンドンでも詐欺事件はあったのだと思います。


が、イギリスで詐欺をやるには、試験を受けるは、第三者で協力してくれる会社を少なくとも2社用意しなければいけないことになります。


であるなら同じ英語の、アメリカで詐欺をやった方が手っ取り早いということで、イギリス人でもアメリカで詐欺事件を起こしているケースは12000年代にあったかと記憶してます。


いづれにしても、資本主義・投資を考える上で、規制なども含めてイギリスから学ぶことは、まだまだ多いというHさんの言葉には、私も同感です。





房 広治



注:このブログは iPhoneから送ることもあり、編集者の目を必ずしも通りませんので、 誤字脱字お許しください。


社会・経済(全般) ブログランキングへ





AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

房 広冶さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。