主な登場人物

みなさん こんにちは♪

第10話「運命の日 ~わが心のヒーロー~」を更新しました!

これからも 応援よろしくお願いします♪

                             “恋する惑星”より

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           『恋する惑星』 主な登場人物


いよいよ 社内プレゼン当日 そんな時に由美が・・・

彩香とプロジェクトの運命は・・・


朝倉 彩香(あさくら さやか)   不動産会社企画部勤務
北山  翔 (きたやま しょう)  彩香の恋人候補?合コン相手
星野 由美(ほしの  ゆみ)   彩香の同僚
大森 雄作(おおもり ゆうさく) 由美の恋人 合コンの幹事同士
鮫島 民子(さめじま たみこ)  ちょっと怖い先輩 オツボネさま?
上田 康生(うえだ  こうせい) 彩香の上司(課長)
早乙女真 (さおとめ しん)   プロジェクト・アドバイザーとして途中参加
マスター                六本木のカウンター・バー店主

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第1話 へ

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 次の週の月曜日朝8時45分

 いよいよ“運命の日”がやって来てしまった・・・!!

 この日の社長を前にしての “社内プレゼン” の結果次第では
 
 支社の運命 プロジェクトに関わって来た課長やスタッフの運命・・・ 
 
 そして 発案者である北山翔が提唱した『楽園計画』そのものの運命が決まってしまう・・・

 今日に賭ける スタッフと彩香の意気込みは 一入(ひとしお)だった
 
 彩香は プレゼンの準備のため 朝8時30分には 会社に到着していた・・・
 
 約束の時間になっても到着しない由美のことを少し気遣いながら・・・
 
 資料のコピーや会議室へのプロジェクターの持ち込みなど 着々と準備を進めていた
 
 その時 会議室に 早乙女真 が入って来て 彩香にこう話しかけた・・・







 
早乙女:「由美さん遅いですね! どうしたんだろう? もう出社してもいい頃なんだけど・・・」

彩香:「えっ? 由美はまだ出社していませんか? どうしたんだろう?」


 
 彩香は 由美の携帯に電話するが・・・ つながらない・・・


 
彩香:「おかしいな?・・・」



 その時 彩香の携帯が鳴る



 
 チャチャチャラ~♪





 アラッ? ━━(゚∀゚)━━ !!! 由美からかしら?



 それは 大森からだった・・・ ちょっと慌てている様子だった・・・



彩香:あれ? 大森さんからだ!! 「もしもし彩香です・・・」

大森:「あっ! 彩香さん! 落ち着いて聞いてね。 今朝 由美の調子が急に悪くなって・・・」

彩香:「由美の調子が? それで 由美はそこにいるんですか?」

大森:「うん 今 病院なんだけど・・・ これから手術室に入る予定なんだ!」



彩香:「えぇ? 手術室?
(゚Д゚;)・・・ 由美 どうしたんですか?」




大森:「それがね・・・ 土曜の夜頃から お腹が痛み出して 何とか薬でごまかしていたんだけど・・・

今朝方 急にお腹が激しく痛み始めて 虫垂炎・・・ いわゆる 盲腸らしいんだ!」

彩香:「盲腸? それで今から手術なんですか?」

大森:「そっそうなんだ! それで彩香さんに連絡して欲しいって頼まれて 病院から電話しているんだ!」




彩香:「それで 今日のプレゼン用の資料はどうなるのかしら?(´ロ`;)・・・ 何か聞いてますか?」




大森:「それが・・・ パソコンと資料用のCD-ROMは 家に置いたままらしいんだ! 昨夜遅くまで資料作りしてたみたいで・・・。 僕はこれから手術する由美についていないといけないんで・・ 誰か資料を取りに来てもらえないかな? 病院で由美の部屋の鍵を渡せるけど・・・」




彩香:「これからですか?

間に合うかな? ちょっと待ってて下さい! 課長に聞いてみますから・・・」



 彩香は 一度電話を切った・・・



彩香:「早乙女さん! 課長どこにいるか知ってます?」

早乙女:「ああ! 先程 模型の展示室にいたけど・・・」



彩香は 急いで 模型の展示室に向かった・・・



彩香:「あ~課長! これから由美の家にパソコンと資料を取りに行きたいのですが 行ってもいいでしょうか?」



課長:「由美君 どうかしたのか?」

彩香:「盲腸でこれから手術するそうなんです!」

課長:「そうか・・・ 困ったな・・・ 社長の到着が午前11時頃になるらしい・・・ 当初は午後1時の予定だったが プレゼン後に昼食会を開くそうだ! 取引先企業の社長さんも数名連れて来るらしい・・・ 君に抜けられると

準備が進まないので 誰か手の空いている者を行かせられないかな・・・」

彩香:「えっ? 11時ですか? 困ったな!! 時間がないですね・・・ ああ~ どうしよう・・・」



 彩香は会議室やワークルームを廻ったが 手の空いている人は見つからなかった・・・



彩香:「ああ~ どうしよう・・・ ((((( ヽ('A`)ノ ))))) 困ったな・・・」



 イタズラに時間だけが過ぎて行く・・・ プレゼンの時間は刻々と近づいて来る・・・

 その時 携帯にメールが入った 北山翔からだった・・・




 “ ― 彩香さん おはよう! 今日のプレゼンの成功を祈っています 北山より ― ”



彩香:「あっ 北山さんからだ ヽ(゚∀゚)ノ 」



 彩香はスグに返信した


 
 “ ― だめかもしれない・・・ どこかに スーパーマン 居ないかな? ― ”


 
 かなり弱気の彩香のメールに 北山はスグに電話をして来た

 
 
 チャチャチャラ~♪



彩香:あっ! 電話? 「はい もしもし彩香です・・・」

翔:「彩香さん! どうしたの? ちょっと心配だったから電話したけど・・・」

彩香:「ううん! 由美が急に盲腸で手術することになって それでプレゼン用の資料とパソコンを取りに行く

人が 見つからないの・・・ だから どこかにスーパーマンいないかな~?って思って・・・

流石に万事休す・・・かな?」



翔:「スーパーマンじゃないけど・・・ 仮面ライダーじゃだめかな・・・」



彩香:「仮面ライダー?」



翔:「うん! 僕が取りに行くから 由美さんの病院の住所を メールしておいてくれるかな・・・ それを頼りに

バイクで向かうから・・・」

彩香:「バイクで向かうって 翔さん 仕事があるんでしょう?」


翔:「これから作家さんのところに原稿を取りに行く予定だったけど・・・

昼過ぎでも間に合うから・・・ 先に病院に向かうね!

僕にとって・・・ 彩香さんが一番大切だから・・・ 彩香さんが困っているなら力になってあげたい・・・ 

それより彩香さん! 時間がないから・・・ すぐに出発するね・・・

とりあえず どっち方面?」


彩香:「え~と 品川の平成大学病院・・・です。


翔さん!ごめんなさい!・・・ 本当にありがとう!!」



翔:「じゃ 彩香さん! また後で・・・」




























ライダー変身!! トォーー!!



















 翔は由美のいる病院へ 急いで向かった・・・



彩香:「北山さん・・・」



 彩香にとって 北山は “ 心のヒーロー ” となっていった・・・


 
 そして彩香の気持ちがまた少し 北山に傾いていく・・・






 さあ 彩香はプレゼンに間に合うのだろうか? プロジェクトの運命はどうなってしまうのだろうか?
 
 時間は 刻一刻と過ぎて行く・・・
 
 そして 社長と取引先の人を乗せた車は 予定より早く到着することになってしまう・・・
 
 この先どうなるのだろうか・・・




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To be continued




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本社から派遣されて来た早乙女は PCP=『地上楽園都市計画』を潰しに来たのか?
それとも 彼の言うようにプロジェクトを救いに来たのだろうか?
彩香と由美は 突然の早乙女の言葉に戸惑っていた・・・
北山翔が発案したこの計画の運命は・・・
そして 彩香たちの運命は・・・ 一体どうなってしまうのだろうか?
その時 上田課長が話し始めた・・・







課長:「本社の案も出たことなので 採決を取ることにしようか・・・
それでは 支社案の『地上楽園都市計画』に賛成の者は挙手をして欲しい!・・・」


































早乙女:「く"え"ぇぇぇ・・・
キョ キョシュ(挙手)って?・・・」








課長:「そうだ! 君も賛成かね?」



早乙女:「えっ? いや・・・ それは・・・」



課長:「早乙女君以外は全員賛成ということで 支社案は採用とする!
何か異論のある者はいるかな?」
























早乙女:「あ"ぁぁ・・・ え"ぇぇぇ・・・」












早乙女:「そっ・・・ それは どういう経緯で挙手なんですか?」







課長:「多数決だ! 実に民主的だろう?・・・」







早乙女:「たっ 多数決だ・・・

民主的だろう?って・・・
それじゃ私の意見はどうなるんすか・・・」








課長:「まっ 『亀の甲より年の劫(こう)』というじゃないか?」







早乙女:「『亀の甲より年の劫(こう)』

って?・・・」 “オレの辞書にはないぞ!そんな言葉・・・”と心の中で

思った・・・







鮫島:「じゃ メモしておきなさい・・・」



早乙女:「何や (゚_゚;) (;゚_゚) このオバさん 人の心の中が分かるのか?」



鮫島:「は~い♪ (⌒ー⌒) 」



早乙女:「げっ・・・ (゚▽゚;)」



課長:「それでは 本日の会議はお開きにする 各自持ち場に戻って 月曜日の社内プレゼンに向けて準備

しておくように・・・ 本社から社長も来られるので・・・ 当日は午後1時には始められるように・・・」





早乙女:「・・・」 暫し 呆気にとられる・・・





そして その日の退社後に 彩香と由美 北山と大森の4人で食事をすることになった・・・



彩香:「由美・・・ 週末のスキーはどうするの?」


由美:「うん 月曜に社内プレゼンがあるからどうしようかな?って思って・・・」


大森:「社内プレゼンって? じゃ中止ってこと?」


由美:「うん 本当は行きたいんだけど・・・ 準備もあるし・・・ どうしようかな?って 思って・・・」 


大森:「もし 中止なら 早めにキャンセルしておかないと・・・」


由美:「そうよね・・・」


翔:「ところで 彩香さん この間の “恋する惑星” どうでした?」


彩香:「あっ DVD観てたんだけど 途中で寝ちゃって・・・ まだ全部観てないの・・・」




由美:「変な夢見たのよね?」





翔:「変な夢?」





由美:「そう エッチな・・・」





彩香:「ワッ ワッ~ ワッ~~ 由美ったら~~~ また変なこと言って~~~
もう~~~ (゚Д゚;)・・・」








全員:「アハハハ・・・(大笑)」





彩香:「ところで 『地上楽園都市計画』って翔さんが考えたの? それにうちの会社の本社勤務だったって

本当なの?」


翔:「あっ うん! 3年前にね・・・ でも僕はもう部外者だし・・・ 今は別の仕事に就いているから・・・」


彩香:「出版社?」


翔:「うっ うん! そう! 前からやってみたかったんだ! 詩とか小説に興味があって 文学の道に進みたかったんだけど・・・ 知り合いの紹介で“不動産会社”に内定もらったんだ・・・ でも自分には今ひとつ合わなかったのかもしれない・・・ 」


彩香:「課長も支社勤務になったとか・・・」


翔:「・・・ あの時は課長に迷惑をかけてしまった・・・」


彩香:「・・・」


    「でも どうして 課長はまた このプロジェクトを復活させたのかしら?」


翔:「夢なんじゃないかな・・・」


彩香:「夢?」


翔:「そう 課長は未来に“夢”と“希望”を抱いている・・・ とても素晴らしい人だよ!」


彩香:「夢か・・・ じゃ私も その翔さんと課長の“夢”に一役買っている ということになるのね!」


翔:「うん! 『未来は今日より素晴らしい!!』」


彩香:「何それ?」


翔:「あっ 格言みたいなものかな? 僕の好きな言葉!!」



彩香:「『未来は今日より素晴らしい!!』 いい言葉ね!」



翔:「うん! みんなで明るい未来を築こう!!」



大森:「由美 どうした?」



由美:「ちょっと お腹が痛くなって・・・」


大森:「そうか じゃ早めに帰るか? ちょっと冷えたのかもしれないな・・・
家まで送って行くよ!」





彩香:「由美 大丈夫?」





由美:「うん 多分・・・ ちょっとお先に失礼するわ!」


彩香:「うん そうして・・・ お大事にね!!」


由美:「ありがとう! じゃ北山君 またね!・・・」


翔:「あっ はい それじゃまた・・・ お大事に!」




久しぶりに会った彩香と翔は暫く話しをしていた・・・
彩香は翔に逢うと 何だか幸せな気持ちになって来るのを感じていた・・・
もしかしたら 『恋』が始まったのかもしれない・・・
さあ・・・ この後2人の関係はどうなって行くのだろうか?・・・







ロマンスに発展するのだろうか・・・ それとも・・・



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第10話 へ









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動揺する彩香は 課長に胸の内を話すが・・・
課長は仕事に私情を持ち込むことを許してくれない・・・


彩香:「課長! 本社ではこのプロジェクトの見直し論が出ているみたいですが・・・ 本当なんですか?」

課長:「それを含めて これから議論する! もう月曜の社内プレゼンまで時間がない・・・ だから問題があればここで見直して 修正案も提出することになっている! つまり原案と修正案のどちらをプレゼンするのかを今日決めることになる!」



彩香:「このプランは そもそも北山さんが本社勤務の際に考えたものなんですか?」



課長:「それは・・・ (一瞬 早乙女に視線を向けて) 今は私情を挟むことは有意義ではない・・・

我々はプロジェクトを成功させるために全力を尽くすべきだと思っている! いいかな? 彩香君・・・」



彩香:「あぁ・・・ はい!
分かりました!」




早乙女:「それでは 由美さんに原案を読み上げてもらいましょう・・・」

由美:「はい」

この PCP つまり“Paradise City Planning”「地上楽園都市計画」は当社の企画する未来へ向けての提案です・・・近い将来 人々の生活は 「より便利に より快適に より楽しい」 をテーマに住環境を再構築する必要があります

1.それは森の中に新しい都市空間が現れるという 自然環境と住環境との融合を目指したものです
多くの人々は 巨大な建物の中に生活し そこには巨大ショッピングモール 遊園地 映画館 病院 学校

職場などが一体になった都市空間に生活し 空いたスペースを自然が取り囲みます
また地下には巨大な駐車場や 備蓄倉庫を備え 空間の有効利用を図ります

2.職場や学校と住居スペースとは高速インターネットで結ばれ いつでも自宅に居ながらにして仕事や勉強を行うことが可能です
子供達が暗い夜道を通って塾に行くということもなくなります

3.テレビや新聞 雑誌等のメディアは 家庭内の大画面テレビや移動用の携帯モニターで見ることが可能で 都市内には独自の放送局を備え 地域に密着した内容を届けることが出来ます



「Mucho Sucko」「Tomy」より



4.また 音楽を愛する人々には音楽村 ペットを愛する人々にはペット村 高齢者にはシルバー・タウンといった独自コンセプトの空間も用意し 個性に合わせて選択が可能で それぞれのライフスタイルに合わせた生活様式を送れるようになります
そして 音楽村には 毎週開催されるコンサートのためのホールを ペット村には動物病院やペット・ホテル

トリミング施設を シルバー・タウンには病院や介護・看護サービスなど備え 安全で快適な生活が送れるよう

工夫しています・・・



「Tokyo Date Navi」より



5.また村の真ん中には 温泉コミュニティー・センターを備え 人々の癒しと憩いの場となるでしょう・・・

6.これらの施設はそれぞれ ソーラーや風力 地熱発電を利用した 電気自動車やバス 電車で結ばれ・・・多くは無人化したロボットが工場(工業用ロボット)や病院(介護ロボット) 乗り物の運転など 人々の生活を

助けてくれることになります・・・



「PC Watch」より



7.これらの施設を利用するにあたっては 指紋や静脈照合などの お金を持ち歩かないという最新技術を

利用した便利な「マネー・レス」の生活が採用される予定です

8.更に この都市空間では 最新の耐震設計を採用し 防犯 防災システムの上でも 安全な生活を確保

することになります

9.この他にも 海辺に総合レジャー施設を設置し 人々の楽しみを提供してくれます

このような便利で 快適 安全な『「地上楽園都市計画』を衛星都市的に採用することによって 自然豊かな街づくりを実現出来ることになります これらのインフラの整備は 長期的視野に立った 『未来都市のあり方』となると思われます
また これらの自然豊かな都市を増大することによって 首都の一極集中を緩和し 地方の過疎化も緩和することにつながれば・・・と考え 提案する次第です・・・

また 健康で より快適 より豊かで幸福な生活を送ることにより 人口の低下対策や 自殺率の低下 犯罪の低下をも目指した 未来の生活のあり方も提案したいと思います


課長:「それでは 修正案を早乙女君にプレゼンしてもらう・・・」

早乙女:「それでは 本社の修正案を発表します」

本社の企画する『都市計画・修正案』は・・・  既存のインフラ施設を利用した 低コストな 住空間の安定供給です・・・
わが社のリスクを極力減らし 現行のシステムを生かした形での都市計画案を提案します
未来に目を向けたインフラの整備は公共事業に委ね または情勢に合わせて採用し 当社及び共同参加してもらう企業には リスクを低減した形での 住空間の提供を目指したいと思います・・・ 理想を追求するだけでは 企業としての収益が得られないので まず当社に出来る事業を行うものとします・・・





由美と彩香:「えぇぇ?・・・
(゚Д゚;)・・・ _| ̄|○ 」






課長:「本社の考えは相変わらずだな・・・」

早乙女:「全ては社長と 共同参加する企業が決めることです・・・」

課長:「そうだな! 君の言う通りだ! 今回の支社提案が最終的に採用されなければ そういうことになる!」



早乙女は 本社からこの『地上楽園都市計画』を完全に潰すために来たのだった・・・

さあ この先どうなるのだろうか・・・

彩香は不安だった・・・


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第9話 へ



月曜日

早乙女を迎えた彩香たちは その日の退社後に歓迎会を企画した・・・
2人共 まだ波乱の幕開けとは気付いていなかった・・・



由美:「課長! 早乙女さんの歓迎会をしませんか?」

課長:「そうだな! 僕はちょっと用事があって出れないが 君たちは親睦を兼ねて歓迎会というのもいいかも知れんな・・・」

由美:「じゃ 決まりということで・・・」

鮫島:「私も家事があるので お先に失礼するわ! 新人さん ごめんなさい!」

早乙女:「いえ! じゃ プロジェクトの打ち合わせを兼ねてということで・・・」



その日の歓迎会は プロジェクトの話で盛り上がっていたが 彩香の一言で
雰囲気が一変してしまう・・・ 早乙女もちょっとお酒が入っていたようだが・・・



彩香:「早乙女さんは 本社からのアドバイザーということですが・・・
どういう役割なんですか?」

早乙女:「え? いや~ 今回の PCP つまり“Paradise City Planning”
「地上楽園都市計画」だけれど・・・ 本社の人間は必ずしも全員が賛成している訳ではないんだ!

そこで計画の見直しと 無駄なコストの軽減が私の主な役割なんだ!」



彩香:「え~? 本社は乗り気じゃないんですか?」



早乙女:「そう この企画案は 3年前に“北山翔”が本社勤務の時にぶち上げたプロジェクトだったが・・・」



彩香:「えっ? 北山さんが?(゚Д゚;)・・・」



早乙女:「あまりの理想追求主義の為に計画は頓挫し 本社勤務だった上田課長も支社勤務に回された程

だからな・・・
その後 北山は当社を辞めて出版社に転職してしまった・・・ 言わば 曰く付きの計画だ!
僕はプロジェクトを救うためにやって来たんだ! このまま社長の前で社内プレゼンしたら・・・

多分 二度と再び陽の目を見ることがなくなってしまう可能性がある・・・ だから無駄な部分を大幅に削ぎ

とす必要がある・・・ そのために僕は来たんだ!」



由美と彩香:「えぇぇぇ・・・
(゚Д゚;)・・・」








その日の由美と彩香は言葉が少なくなってしまった・・・
突然知らされた事実・・・ それはまさにプロジェクトの危機だった
そして 北山翔が本社勤務の時に関わっていたプロジェクトだということも彩香は初めて聞いて驚いていた

翌日 彩香は模型の完成が木曜日になることを課長に伝え その日の朝を迎えた・・・



木曜日の午前11時

課長:「模型の運び込みが完了したので 模型を見た後に プロジェクト会議を行う」

模型を見た由美と彩香は思わず・・・「うわ~ スゴイ! 改めて見ると 大きいわね!」







「高画質壁紙写真集」より





課長:「では ディスカッションを行うので 全員会議室へ・・・」

由美と彩香:「はい!」

会議室では 活発な議論が交わされた・・・




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第8話 へ

 




彩香と翔は星空が煌(きらめ)く夜空を見上げながら 腕を組んで
仲良く歩いている・・・

彩香:「とっても綺麗な星空ね・・・」

翔:「うん 本当に綺麗だね!」

彩香:「あ~ なんてロマンチックな夜♪ と~ても幸せ♪」

翔:「僕も幸せだよ!」

彩香:「翔君・・・ あの星・・・」

翔:「それより 彩香さん キスしょうか」


彩香:「えっ? キス?」


翔の顔がだんだんと近づいて来る でも横目で星空を見上げる彩香・・・
なぜか 星が気になる彩香だった
今にもキスをしそうな距離 でも彩香は星をじっと見ている・・・

彩香:「あっ 落ちそう・・・ あの星 落ちて来そうよ・・・」

翔:「・・・」

彩香:「翔君 ほら・・・ あの星・・・ 何か電球みたい・・・
あれっ? 電球? 何で?」







ピロリロリン・・・







彩香:「ん? 何の音?」







ピロリロリン・・・







彩香:「まただ・・・」







(((ピロリロ…リンリンリ~ン…)))












ん? ドラエモン?






















彩香:「うわ~ 目覚まし時計だ…」

l||l △ ̄○| ̄|_ l||l



「えっ? 朝? 何だ夢だったんだ~

ハァ~~ 何かいい所で起された~~」



「そうか 昨日は『恋する惑星』のDVDを見ながら 寝てしまったんだ~」




テレビとDVD再生機は自動電源オフになっていた

彩香はいそいそと朝の身支度をして 朝食を済ませ 家を出た
「あ~ 遅刻しちゃう~」と つぶやきながら 電車に駆け込んだ


何とか遅刻せずに会社に着く彩香
月曜日朝9時少し前・・・
タイムカードをレコーダーにさしながら・・・


彩香:「ギリギリセーフ!」

由美:「何が セーフ?」

彩香:「あっ 由美! おはよう♪」

由美:「おはよう♪(^▽^)ノ 夕べはお楽しみさま♪」

彩香:「えっ? あ~デートね・・・ うん!楽しかったよ♪」

由美:「楽しみ過ぎて遅刻しそうになったとか?」

彩香:「ううん 違うの 例のビデオ見てて・・・」

由美:「あっ 『恋する惑星』 ね♪」

彩香:「そう ちょっと変な夢見ちゃって・・・」

由美:「どんな夢? エッチなの?」

彩香:「もう 由美ったら・・・(*^ー^*)」



「アハハハ・・・(笑)」 2人で笑う



その時 お局さまが・・・

鮫島:「うっ ううん!」


2人:「あっ! 仕事しま~す (゚Д゚;)・・・」



課長が2人を呼ぶ

課長:「あっ彩香君もいるね ちょうど良かった! 例のプロジェクトなんだけど・・・」

2人:「あっ はい」

課長:「来週の月曜に社内プレゼン(=プレゼンテーション)する予定だけど・・・ 資料の方は揃うかな?」


由美:「えっ? 来週の・・・月曜ですか? (゜_゜;) どうしよう...」


課長:「何か問題があるのかね?」

由美:「い いえ 何でもないです・・・ 分かりました!」

彩香:「課長 模型の方の仕上がりは明日確認することになっていますので 明日の結果待ちです・・・

出来れば 模型が仕上がってからの方がよろしいかと・・・」

課長:「そうだな! あくまで予定なので 準備だけは進めていってくれ! 社長も見に来られるそうだ!」

2人:「分かりました!」

課長:「それと 紹介しておく 本社の企画部から応援に来た 早乙女真君だ! プロジェクトのアドバイザー

をしてもらう」


早乙女:「早乙女 真(さおとめ しん)

です! よろしく!」


小声で由美が「うわ~ ハンサム・・・(゜ー゜*)ポワァ~ン」
小声で彩香が「もう 由美ったら・・・」


2人:「こっ こちらこそ
よろしくお願いしま~す!」



そこには かなり背の高い クールで ハンサムな男性が立っていた・・・
二人は これから 起こる波乱には まだ気付いていなかった・・・
果たして 早乙女が加わることで 今後の展開はどうなってしまうのだろうか・・・



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第7話 へ


第5話「再会」

あっ━━(゚∀゚)━━来た !!


北山が2時間遅れで 約束の場所に到着した
彩香は再会の嬉しさと 遅れた理由を聞きたいという 複雑な気持ちでいっぱいだった・・・

全てを聞きたかったが・・・
でも ずっと黙っていた・・・

彩香:「(・_・;)・・・」
沈黙したまま くるりと後ろを向いてしまう・・・

翔:「ごめんごめん! すっかり待たせちゃったね!」
  「映画観る? それとも食事にしようか?」

彩香:「どうして・・・?」

翔:「あっ 由美さんから電話あったよね!」

彩香:「うん」

翔:「実は・・・家を出る前 彩香さんに何かプレゼントを買おうと思ってたんだけど・・・」

彩香:「えっ? 私にプレゼントを?(゚∀゚ )」

翔:「でも お隣の奥さんが急に赤ちゃんが生まれそう・・・って言うから・・・
慌てて救急車を呼んで・・・ 心配だから一緒に病院に行ったんだ! その内 
旦那さんも病院に駆けつけたんで 病院を出たんだけど・・・
すっかり遅くなっちゃったね! 本当にごめん! お腹空いてない?」

彩香:「なんだ そうだったんだ! 病院だから 携帯の電源切っていたの?」

翔:「うん そう」

彩香:「何だ~ 安心したら急にお腹が空いちゃった・・・」

翔:「じゃ 食事してから 映画観ようか?」

彩香:「うん♪ ヽ(゚∀゚)ノ」

2人は 食事と映画を楽しんだ

映画館から出て来た2人は 腕を組んでいた・・・
彩香が来る時に見た カップルの憧れの姿だった・・・
ぴったりと寄り添っていた・・・

彩香:「面白かったね! でも・・・声優さんが有名人だと その人のイメージが強くなっちゃうね・・・」
彩香は映画の感想をあれこれ翔に話しながら歩いていた・・・

もう 外は 日が暮れていた

そして 2人はバーに向かった
翔の馴染みのバーだった
カウンターに座って メニューを見た

「彩香さんは何にする?」と翔が尋ねた
彩香は“ブルー・マルガリータ”を注文した

翔:「マスター! “マンハッタン” と “ブルー・マルガリータ”お願いします!」

マスター:「はい!分かりました! 翔さん 綺麗な女性とご一緒ですね」

翔:「あっ 朝倉彩香さんです」

マスター:「サヤカさん どうぞごゆっくりしていって下さい♪」

彩香:「あぁぁぁっ はい! ありがとうございます!:

    「翔さん ちょっと お化粧直してくるね・・・」

翔:「うん どうぞ」

お化粧室から戻って来る時に 翔とマスターが話をしていた・・・

翔:「マスター! 最近 どう? ブログやってる?」

マスター:「ええ “正しいカクテルの飲み方”と“レシピ集”をブログに載せたら 
女性のアクセスが増えちゃってね~」

翔:「スゴイじゃないマスター で? 最近のブログの傾向はどう? 何か良いアイデアある?」

マスター:「『鬼嫁vs笑嫁』もひと段落したみたいですね・・・
最近は『デースケドガー』のような一発ネタの楽しいのが人気のようですね・・・
こういうのはどうでしょうか?
翔さんのお連れの女性のような綺麗なお嬢さんを主人公にして 人気ランキングが上がったら 恋が好転して 1位になったらハッピーエンド! というのはどうでしょう? 電車男のブログ版ですかね・・・」

翔:「マスター 冗談きついネ! ランキング下がったらやばいじゃない・・・」

マスター:「まっ 結果は保証できませんけど・・・ あくまで ランキング次第ですから・・・」




彩香:「何話しているの?」

翔:「あっ いや “ブログ”の話なんだけどね・・・ 彩香さん ブログって興味あります?」

彩香:「ブログ? 今度やり方教えてくれる?」

翔:「うん 毎日 日記感覚で書けるから 楽しいですよ・・・」

彩香:「私が登場するの?」

翔:「いや それって マスターの冗談だから・・・ もう・・・ マスターったら・・・」



マスター:「あはは・・・(笑)」
:「ア(大)」



マスター:「はい どうぞ “マンハッタン” と “ブルー・マルガリータ”です」




彩香:「二人の再会に乾杯♪♪」

(^O^)/▽☆▽\(^_^ ) カンパーイ!


彩香は2人の再会に乾杯をして “ブルー・マルガリータ”を飲んだ・・・



彩香と翔は 暫く 映画の話をしていた・・・





翔:「彩香さん  “恋する惑星” ってどう思います?」


彩香:「えっ? ゴホンゴホン・・・」



むせた・・・



彩香:「“恋する惑星”って?

私 惑星には恋してないけど・・・」


目の前の見習い君が 「プフッ」 と笑った・・・


彩香はちょっとムッとした・・・



これって もしかして コマーシャルで・・・


「飛びますよね~ Apeos(アペオス)」は?」
「飛ばんよ アペオスは!

飛ばんよね~!」

状態ってこと? 私だけ何か勘違いしているのかしら?






見習い君は マスターに促されて テーブルの片付けにカウンターを出た・・・



翔は話題を変えた・・・



暫く談笑していたが・・・ 時間も遅くなったので 翔は彩香を駅まで送って行った

そして この日は終わろうとしていた・・・



帰り道 彩香は由美に携帯で電話して 今日の出来事を話していた・・・

そして “恋する惑星”の話をしたら

由美:「“恋する惑星”って 香港映画でしょ? 原題は“重慶森林”だったかしら・・・
確か・・・金城武 と フェイ・ウォン が出ている映画よ・・・
10年くらい前の作品だけど・・・今あるのかな? ツタヤで探してみたら・・・」


“恋する惑星”が香港映画だということが分かった


帰りにツタヤに寄って “恋する惑星”のビデオを探した


お店の人に聞くと 「韓流・アジアコーナー」にそのビデオが置いてあるらしい・・・



あったーーー!!






DVD版があったのでそれを借りた!


その日の深夜は “恋する惑星”の鑑賞会となった・・・



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第6話 へ











日曜の早朝 彩香はシャワーを浴びている
翔とのデートに 気持ちは少々ハシャギ気味だった
鼻唄を口遊(くちずさ)みながら 全身でリズムをとっている
数時間後に起きる出来事には全く気が付かないまま・・・

「あ~ 気持ちいい~♪」と
フワフワのタオルで拭き取ってから
ドライヤーでワサワサと髪の毛を乾かす

大鏡の前でお粧(めか)しして
あっちの服 こっちの服 と
ハンガーに付けたままの服を衣装合わせしている

お化粧も何度も失敗しながら
「あ~ だめだ~! あ~ 失敗!」と言って 
ため息をつきながら何度もやり直し

それでも何とか
約束の時間より 30分も早く仕度が完了し
早めに家を出た

六本木駅を降りて 映画館に向かう路すがら
六本木ヒルズを見上げてから
彩香は周りの人を眺めている

行き交う人々
腕を組んで寄り添うカップル
親子連れ
みんな楽しそう・・・
でも彩香の目には
寄り添うカップルが少し眩しかった・・・

車が目の前を通過する
ジャガー ポルシェ ベンツ に フェラーリ
中からエレガントな女性が降りて来て
スーツ姿の男性が可憐にエスコートする・・・
まるでアカデミー賞の赤絨毯を歩く俳優みたいだ

少し歩くと
某有名バッグメーカーのお店を見つけた・・・
お店の横に警備員が立っている
ちょっと敷居が高そう・・・

でも 少し時間があるから・・・と
店に入る彩香
正面のカウンター席に案内され
並んでいるバッグの中から
お気に入りのものを指定して 見せてもらう・・・
そして希望のバッグは引き出しから物々しく登場した・・・
「わ~ スゴイ♪」と感心しながら そのバッグを手に取る
とても気に入ったけれど 値札をみてびっくりする・・・
これなら パナソニックの“ディーガ”(HDD&DVD録画機)と “iPod” が買える値段だった
頭の中で ちょっと天秤に掛けてみた・・・
「あ~ やっぱり ディーガとiPodかな?」と思う彩香

その時 隣の女性が椅子から立ち上がり
鏡の前に案内されて ポシェットを合わせている
彩香もそちらをチラっと見た・・・

でも 視線をお店の人に戻し
「やっぱり結構です」と言って
店を出ようと決めた彩香だったが・・・
店を出る前にもう一度だけ
そのバックを手に取り 眺めてみる


その時・・・


「あ~ 似合うね~そのバック!

それにすれば!」という優しい男性の声がした・・・


彩香は一瞬 北山と思い 後ろを振り向いた



「キ タ ヽ(゚∀゚)ノ ヤ マ

さ ん (゚Д゚)・・・ 」


でも目の前10cmにあった顔は 全然違う顔だった


「あ~ ビックリした~ (゚Д゚;)・・・」


と声を出してしまう彩香・・・


隣に座っていた女の子が戻って来て その男性に文句を言っている


「もう 他の娘と間違えるなんて

最低~ヽ(`д´;)/・・・」


っと持っていたポシェットで 叩いていた・・・

お店の人が 「お客様 そちらの商品は まだご購入しただいていませんので(´ロ`;)・・・」 と辛そうな顔をしている・・・

女の子は「じゃ お詫びに これ買って・・・」と男性に迫っていた・・・





彩香は お店の人にペコリとお辞儀をして その場から 立ち去った・・・

あぁぁぁぁぁ~ バッグなんて~~~ って一瞬思ったが・・・ でも欲しかった・・・







    チャチャチャラ~♪

    ━━(゚∀゚)━━ !!



その時 携帯が鳴った

由美からだった・・・

由美:「彩香~ 北山君 少し遅れるみたいよ!」


彩香:「えっ どうして由美が知っているの? (゚Д゚)??」


由美:「今 北山君から電話があったの・・・ ちょっと遅れるから 彩香に電話して欲しいって・・・」


彩香:「何で? 由美に伝言頼むの?

遅れる理由は?」


由美:「うぅぅ~ん・・・」

彩香:「言えないの?」

由美:「・・・」

彩香:「じゃ 帰る! 北山さんにも そう伝えておいて・・・」と言って電話を切った

北山に電話する彩香・・・ でも何度携帯に電話しても 「お客様のお掛けになった電話番号は 電波の届か

ない場所におられるか 電源が入っていないため 掛かりません・・・」と アナウンスされるだけだった・・・

もう一度 由美に電話する彩香

彩香:「由美! 北山さんと電話が通じないの・・・_| ̄|○ 理由を教えて・・・」


由美:「うん 彩香! 落ち着いて聞いてね!」


北山君が言うには・・・ 「今 救急車で病院に向かっている・・・
彩香さんには申し訳ないけど 遅れて行くので そう伝えて欲しい・・・って 
でも彩香さんがビックリするから理由は言わないで欲しい」って言ってたわ・・・ 「突然 産気付いて

赤ちゃんが生まれそうなんで・・・」って言ってたけど・・・

彩香:「えっ? 北山さんって・・・ 独身じゃなかったの?」

由美:「いや そうじゃないと思うけど・・・ 詳しいことは分からないわ 向こうも慌ててたから・・・」

彩香:「そう?! どうしようかな・・・ このまま待ってればいいの?」

由美:「彩香 大丈夫? 私も行こうか? そっちに!」

彩香:「うん 大丈夫・・・ 何とか・・・ 待ってみる・・・」



そして 彩香と翔はそれから2時間後に再会することになる・・・
 
翔の理由次第では 終わってしまうかもしれない・・・

この恋の行方は いったいどうなってしまうのか・・・ 



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第5話 へ



第3話「約束」

彩香は自宅についた・・・ほっと一息ついて 冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターのボトルからごくりと

一口水を飲んだ 「あ~ 美味しい♪」
カーテンの隙間から見える窓の外の景色を眺めながら 少し溜息をつく・・・
月明かりが彩香の頬を照らし出す スローテンポなCDをプレーヤーにセットする・・・

夜も遅いので少しボリュームを落とす・・・
「今週は忙しかったなぁ~」と振返りながら 翔に電話するために 携帯の着信履歴を探した・・・



彩香:「もしもし 北山さんですか?」

翔:「あっ 彩香さん」

彩香:「先程は騒がしくてごめんなさい・・・」

翔:「あっいえ 僕の方こそ・・・ お食事中にすいませんでした」

彩香:「あのー・・・」

翔:「えっ?」

彩香:「どうして・・・ なの・・・かな?って思って・・・」

翔:「あっ 2週間も経った理由ですか? それは・・・」

彩香:「それは?・・・」

翔:「色々あって・・・」

彩香:「色々?」

翔:「ちょっと遅すぎたね・・・ ごめん・・・」

彩香:「うふふっ・・・(笑) いいんだけど・・・ 電話くれてありがとう!」

翔:「あ~ 良かった!(喜)」

彩香:「どうしてました? 元気ですか?」

翔:「あっ うん 元気! 彩香さんは?」

彩香:「私も元気よ!」

翔:「あ~ それは良かった・・・」


彩香:「あははは・・・(大笑)」
翔:  「あははは・・・(大笑)」


翔:「今度 映画 観に行きません?」

彩香:「映画? 何観るの?」

翔:「彩香さんは どういう映画が好きですか?」

彩香:「翔さんは?」

翔:「じゃ 一緒に言おうか・・・ 今観たい映画・・・」

彩香:「今観たい映画?」

翔:「せ~の・・・」





彩香:「ハウルの動く城」



翔:「オペラ座の怪人」






彩香:「宮崎駿さんの作品 大好きなんだ~」

翔:「そうなんだ~」

彩香:「翔さんは どうしてオペラ座の怪人?」

翔:「彩香さんと一緒に観たいな~と思いまして・・・ 有名な舞台を映画化した作品だから・・・ 何となく」

彩香:「何となく?」

翔:「いえ まだ観ていないので 何とも太鼓判は押せない訳でして・・・」

彩香:「そうよね! じゃ 北山さんが今まで観た中で一番好きな映画は?」

翔:「ああ 翔でいいです・・・」

彩香:「じゃ 翔さん・・・」

翔:「一番好きなのは “ロッキー”かな・・・ 10回は観ました!!」

彩香:「そう? 10回も?!」

翔:「他にも インディージョーンズ・・・ ミッション・インポッシブル・・・ スターウォーズ・・・

あっ でも・・・ 平和主義者です・・・ 」

彩香:「あははは・・・ 男の人って感じね・・・」

翔:「彩香さんは?」

彩香:「私が 好きなのは タイタニック・・・ 歌がいいのよね・・・ あと船首でのシーンが感動的・・・

それと プリティー・ウーマン・・・ ローマの休日・・・ 風と共に去りぬ・・・これはDVDだけどね・・・

それから宮崎ワールドも好きね・・・ 風の谷のナウシカに・・・ 天空の城ラピュタ」


翔:「あっ ラピュタ・・・」

彩香:「えっ?」


翔:「いえ 僕も観ました」

彩香:「観た? で どうでしたか?」

翔:「うん 面白かった・・・」

翔:「それじゃ 一緒に映画観に行こうか?」 

彩香:「ええ いいわよ!」



じゃ 今まで観た映画で感動した作品 ・・・ あ 違うね
じゃ笑えた作品・・・ あははは・・・

彩香と翔は遅くまで映画談義に花を咲かせた・・・









すると突然その時は訪れた...











ピーーーッ



電話が切れた・・・ 電池切れだった・・・



彩香:「わ~ビックリした~」



アハハ・・・ 長かった~


  
左腕痛っ!



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第4話 へ














土曜日の午後
木枯らしが吹きすさぶ都会のビルの谷間 小路を凍えながら歩いている 彩香...
取引先との交渉も無事終え 会社に戻る途中 合コンの時の事を少し思い出していた
由美の誘いで参加したものの 成り行きと嬉しさという感情が入り乱れる
今夜電話が来たら どうするのか どう答えようか・・・
嬉しいのか 困っているのか はっきりしない気持ち...
合コンで偶然カップルになった相手から電話があったくらいで ウキウキするでもなく でも 嬉しくない訳でもないし...
あれこれ考えながら歩いていると 会社についてしまう
結論は出ないまま...



午後4時頃には 何とか会社に着いた
「今日は昼食も取ってないし あ~ お腹すいた~」
既に夕陽が傾きはじめ 辺りは黄金色に輝いていた...



彩香:「たっだいま~」っと

課長:「どうだった 例の件?」

彩香:「はい 大丈夫でした! デザインの変更は可能ということで... 図面と照らし合わせて 修正に入るということになりました!」

課長:「でっ 納期は?」

彩香:「それも間に合いそうです... 一応 3日後にまた連絡入れてみますが...」

課長:「そうか! とりあえず 良かった!」
    
何とか 大型プロジェクトである大規模マンション計画 その建築模型の修正は無事に依頼を終え 自分の机についた...

由美:「どう? 夕食一緒に食べに行く?」



彩香:「あぁ~ん もう お腹ペッコペコ! 美味しいもん 食べに行こう!」



由美:「じゃ 例のお店ね!」

彩香:「OK!」

先輩:「あ~ら? お食事? いいわね~ たまには誘ってちょうだ~い!」


うわ~ 先輩の鮫島民子だ~ わが社の古株・お局さまだ~
こりゃ何言われるか 分からんぞ~


鮫島:「朝倉(彩香)さ~ん! お食事の話もいいけど 退社までまだ時間があるわよ」



鮫島:「会社は無駄話してても お給料払う程 余裕ないのよ~ だから仕事してね~」



彩香:「あわわ (゚Д゚;)

分かりました(大汗)」



わ~ こりゃまるで 時代劇の 悪代官にいじめられる 町娘だ~ それにしても このお局様は 人の心を読むのが得意だから 気をつけなくっちゃ...


鮫島:「あ~ら 朝倉さん 何かおっしゃった? 目が何か訴えているように見えるけど...」



こりゃたまらんぞ~ 心を読み始めた~ 読まれてたまるか~
それにしても こりゃ 恐山の潮来(いたこ)か 細木のおばちゃまだわ~
目の開き具合がよく似ている どことなく大仏さま(⌒‐⌒) にも似ている



鮫島:「何か?」
(目をかっと見開いて)



彩香:「あっ いえいえ 何でもありません(汗)」

やばいやばい 全部読まれてそう... やっと後ろを向いた あ~ほっとした

あ~怖い怖い


あかんべぇぇ~~ だ ヽ(`д´;)/(怒笑)



鮫島:「まだ 何か?・・・ 朝倉さん舌が出てるわよ!」


あっっっ しまった 舌が出てた(゚Д゚;)・・・


ところで由美はどうなったかな?(゚Д゚≡゚Д゚)後ろを振り向いて確認すると
口をぽか~んと開いて あっけに取られていた...
あははは あまりの状況に 声も出なかったみたい...

 
退社後 いつもの六本木のお店で由美と夕食をとる


由美:「あのさ 合コンの時の...」

彩香:「合コン?」

ドキっとした 由美どうして知ってるの?

由美:「大森君なんだけどさ...」

彩香:「あ~ 大森さん! 合コンの時の幹事さん だよね」

由美:「うん 来週 スキー行くんだ お泊まりで... で・・・言いにくいんだけどさ~」

彩香:「えぇ? 言いにくいって?」

由美:「あのさ~ 2泊したいんだ! だから課長に 風邪ひいたって 口裏合わせして欲しいんだ」

彩香:「まあ・・・ でもいつの間に? まだそんなに経っていないのに もうお泊り?」

由美:「実は 彼は大学時代のスキー部の先輩なんだ それで 合コンも持ちかけられたって訳...」

彩香:「何だ そうだったんだ! 早く言ってよ!」





チャチャチャラ~♪


キタ━━(゚∀゚)━━ !!!



携帯が鳴った
あれ?何期待してんだろう 私ったら 取り乱しちゃって・・・
恥ずかしい(*^.^*)

由美:「あら 電話? 誰からかしら?・・・」

彩香:「えへへへ へぇ~ ちょぼっとね・・・ 電話出ていい?」

由美:「いいわよ でも 変な笑い」

えへへへ・・・ いつもながらタイミングが悪いな~ 北山さんたら・・・

彩香:「あっ もしもし 彩香です!」

北山:「あっ 彩香さん 今大丈夫ですか?」

彩香:「ええ 由美と食事中だけど 大丈夫よ・・・」

北山:「あ~ 由美さんと・・・」

彩香:「それで 何か?」

北山:「あっ いえ?別に用っていう程のことじゃないんですが・・・ どうしているかと思いまして・・・」

彩香:「北山さんの方こそ どうしてたんですか? 2週間も経ったから... もう連絡ないのかと思いましたよ!」



由美:「あっ 北山君からだ━━(゚∀゚)━━ !!彩香!北山君とそういう仲だったんだ~~ 黙ってて ずる~い!」



彩香:「あっ やば~」

北山:「何かありました? 由美さんの声が聞こえましたけど...」

彩香:「あははは・・・ いえいえ何でもないの・・・」

由美:「北山さん お元気? 彩香と付き合っちゃえば━━(゚∀゚)━━ !!」

彩香:「あぁぁぁ も~う 由美ったら 黙っててよ~! 話がややこしくなるじゃない~ ヽ(`д´;)/」

由美:「ああ ごめんごめん カラカウつもりはなかったんだけどさ...」

彩香:「北山さん また後で掛けてくれるかな? 今ちょっと外野がうるさいから・・・」

北山:「はい 分かりました... じゃ何時頃 掛ければいいですか?」

彩香:「家に着いたら こっちから電話するから・・・」

北山:「ああ はい わかりました! じゃ待ってます」

彩香:「それじゃ 後でね!」

プチっ

由美:「あ~あ 切ちゃった!」

彩香:「由美が カラカウ からよ! もう・・・」

由美:「あ~ ごめんごめん! 何かさ~ 彩香の顔が急に嬉しそうになったから いいなぁ~って思って・・・」

彩香:「まっ いいけどね・・・ お互い様だし・・・ で?来週のスキーはどうするの?」

由美:「どうか2泊させて下さい! m(._.)mおねげぇしますダ」

私は 旅館の女将か? 私が泊めるわけじゃないし... まっ いいか
由美と仲直りして 笑いながら店を出た・・・o(〃^▽^〃)oあははっ♪

でも なんとな~く 上手く行かない・・・
いったい この恋の行方はどうなることやら・・・


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第3話 へ