東京都議会の第3回定例会(9月21日~10月7日)で都議会公明党は、こいそ善彦が代表して、防災対策や経済の再生など、直面する都政の課題に対して積極的な提案を行い、論戦をリードしました。
本会議での都議会公明党の代表質問の要旨を紹介します。
防災力の向上に全力
避難誘導
陸路寸断に備え河川の活用を検討
災害時に道路が寸断された場合、避難経路として河川の活用も重要となります。そこで都は、今まで物資の輸送拠点として位置付けてきた都内61カ所の「防災船着場」について、避難経路として活用できるよう検討します。
災害時の情報提供に「ユビキタス」活用
情報端末を使って街の情報提供や移動支援を行う「ユビキタス技術」について都は、今後新たに、外国人や社会的弱者などに対して、地下街を含めた避難経路案内などができるよう検討し、防災に役立つシステムの構築につなげます。
地震・津波対策
水門、排水機場、防潮堤の強化へ
水門や排水機場、防潮堤、23区東部低地帯の水再生センターなどの耐震性や耐水性の強化について都は、技術検討委員会の中で検討を進め、同委員会の提言を受けて年度内を目途に都としての基本方針を取りまとめます。
医 療
ドクターヘリの相互応援を万全に
東京で災害が起きた場合に、他県から応援で派遣されたドクターヘリによる人命救助が円滑に行えるように、都は今後、都内に集結する際の拠点、活動区域、指揮命令系統などについて、具体的な運用計画を検討します。
緊急被ばく医療体制の整備進めよ
今回の原発事故を受け、放射能に対する都民の不安を払拭するため、都は国に対して、緊急被ばく医療体制の整備を提案要求するとともに、専門的な治療が必要な場合に備え、医療機関との連携に努めていきます。
警視庁
交通規制訓練を踏まえ対策を検討
9月に行った交通規制訓練を踏まえ、警視庁は今後、時間や場所などさまざまな状況を想定した訓練を継続して行うとともに、緊急交通路を迅速に確保するための態勢整備や震災警備実施計画のきめ細かな見直しを検討していきます。
消防庁
あらゆる災害に備えて体制を充実
東京消防庁は今後、震災や局所的集中豪雨などのあらゆる災害に、より機動的に対応できるように、人的、組織的な体制について幅広く検討するとともに、部隊、車両、資機材などの消防活動体制の充実強化にも努めます。
消防団員活動
育児・介護で休止できるよう制度見直し
現在、長期入院などの場合に認められている消防団員活動の一時休止について、東京消防庁は、団員を継続する意思がありながら、育児や介護で一定期間活動できない場合でも活動を休止できるように制度を見直します。
被災地支援
肉牛の全頭検査に向け体制充実図る
放射能に汚染された稲わらを与えられた可能性のある肉牛への不安を解消するため、都は、短時間で多数の検査が可能な機器を新たに導入するなど、食肉市場での全頭検査に向けて体制の充実を図ります。また、都民への検査結果の提供についても、関係機関が連携しながら体制づくりを進めています。
都市再生・空洞化対策
経済特区活用し、国際競争力の強化を
都は9月、外国企業などの誘致を目的として、国の国際戦略総合特区に申請しました。特区の取り組みを通して都は、外国企業と都内中小企業とのマッチングや新製品・新技術開発に掛かる経費の助成などを活用し、東京の国際競争力を高めて、日本の成長をリードします。なお特区の選定は12月の予定です。
東京のビジネス拠点としての魅力向上へ
原発被害や国政の低迷による企業の日本離れを防ぐため、都は東京のビジネス環境としての魅力向上や発信を着実に進めるとともに、優れたものづくりの技術を持つ中小企業が東京で生産活動を続けられる環境の整備を検討します。
多摩地域でのロボット技術の実用化を支援
多摩地域では現在、企業や首都大学東京などが参加する推進組織において、健康福祉の分野にロボット技術を活用した試作機の実証実験を行っています。都は今後、この技術の実用化に向けて、アドバイスや資金面などのサポートに取り組みます。
電力・エネルギー対策
自立・分散型発電の整備を後押し
大規模災害に備え、多様で自立・分散型のエネルギー源確保が重要となることから都は、立地条件などに適した発電設備の導入を誘導するなど、民間の都市開発と連携した高効率な分散型発電の整備を後押しする仕組みを構築します。
都営住宅
エレベーターの設置要件を緩和
既存の都営住宅のバリアフリー化を推進し、高齢者などが住みやすい環境を整備するため都は、居住者の全員同意が必要となっているエレベーター設置について、状況に応じて要件の弾力的な運用が図れるようにします。
里親支援
相談事業のさらなる充実に全力
杉並区内の養育家庭の母親が、里子に対する傷害致死で逮捕された事件を受けて都は、児童相談所の支援を一層充実するとともに、現在3カ所で実施している里親への相談支援事業についても、さらなる充実を検討します。
児童の自立支援
施設入所中から退所後までサポート強化
児童養護施設などで育った児童へのアンケートで、退所後に孤独感や金銭管理で困っていることや、家族を頼れず施設職員の支えを求めていることが明らかになりました。このため都は、施設入所中から退所後に至るまでの支援の充実を検討していきます。
障がい者施策
都立高入試でのICT機器活用を検討
障がいのある中学生が授業でICT(情報通信技術)機器などのテクノロジーを利用している場合に、都立高校の受検でも普段と同じ能力を発揮できるよう都は、入試におけるICT機器の導入を検討していきます。
自転車事故防止
「ピスト自転車」などの事故防止策図れ
安全な自転車利用に向けて警視庁は昨年、ブレーキがない「ピスト自転車」を含め悪質な違反1438件を取り締まりました。その上で今年は、20~30代の事故が多発している実態を踏まえ、交通安全教育や指導取り締まりなどに引き続き積極的に取り組みます。
外郭団体改革
報告団体の類型化を報告
都は、都議会公明党の昨年第3回定例会での提案を受けて、都の関与が低い「報告団体」について検討したことを報告。都の関与が強い「監理団体」として指導監督することが適切な団体を抽出したほか、都との関連性が高い団体と低い団体に類型化したことを説明しました。
関与の在り方見直しも
今回の結果を踏まえて都は、関連性の高い団体については事業の執行状況を詳細に把握し、低い団体についても不断に見直しを進めるなど、適切に関与していきます。