2017-11-05 01:39:12

『双調 平家物語』 7巻(再読)

テーマ:再読

 『双調 平家物語』(橋本治) 7巻

―あらすじ―
 栄華のときを過ぎてなお、御世に絡みつたう藤原の一族。帝へ近づく者、帝から遠のいていく者、地位を欲する者、男色におぼれる者…そして世に源平が現れようとしていた。



 この巻で主に描かれているのは、藤原氏の栄華と保元の乱の狭間にあたります。藤原諸実や藤原頼長など、全く聞いたことのない藤原氏の争いが中心となり、読み手には苦悩を強いられる巻でもあります。とは言え、白河上皇の屈折した想いとその余波が、次なる世代の男どもの心をかき乱します。和歌の才能を欠した男が人を愛したとき、その愛の行方はどこに向かうというのか。外患とは内憂から生ずるものであるとは学ばなかったのか。

 

 

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2017-11-02 00:13:00

『双調 平家物語』 6巻(再読)

テーマ:再読

 『双調 平家物語』(橋本治) 6巻

―あらすじ―
 関白である藤原頼通と、父である後三条帝との確執。その因果により、白河帝は長きに渡って不遇の時を過ごすこととなった。時を経て上皇となった白河帝の胸に去来するは、御世への飽くなき執着に他ならなかった――院政という名の歪みが、御世を捻じ曲げる。



 やっと源平が登場し、戦乱の空気が漂い始めました。一方、凋落の兆しが忍び寄ってきた藤原氏も、栄華にすがり付こうと必死になり始めています。ただ、登場人物間の人間関係が複雑に絡み合い、さらに私の知らない人物が多かったこともあり、なかなか読むのが大変になってきました。やや適当に読んでしまった感も否定できません。

 

 

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2017-10-30 01:17:39

『双調 平家物語』 5巻(再読)

テーマ:再読

 『双調 平家物語』(橋本治) 5巻

―あらすじ―
 権力を欲しいままにする藤原仲麻呂。が、孝謙天皇との対立により仲麻呂もついに命を落とす。怪僧・道鏡への執心を露わにする孝謙天皇。怨霊となる井上皇后。謀叛を企む不破内親王。女達の戦いの一方で、藤の蔓は強かに伸びてゆく。



 孝謙天皇、井上皇后、不破内親王。女たちの嘱望が未来を変えていこうとするなかで、藤原の一族が未来を絡めとっていく。この藤原の一族の動きが院政へと繋がっていくあたり、歴史の面白さといったところでしょうか。そして忘れてはいけない和気清麻呂。正義を貫くことの難しさ、尊さを教えてくれます。

 

 

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2017-10-27 17:06:57

『鹿の王』 2巻

テーマ:

 『鹿の王』(上橋菜穂子) 2巻
 
―あらすじ― 
 天才医術師ホッサルは、岩塩鉱の遺体から、病気の正体に気付く。それは今や伝説の疫病でもある“黒狼熱”だった。アカファの民には罹らないとされるこの疫病は、果たして天の呪いなのか。そして、王族の中にも病に倒れる人物が現れてきた。



 2巻では医者であるホッサルが中心となって話が進んでいきます。とは言え、なかなかストーリーは進まず…じっくり丁寧に書かれている分、「溜め」の巻でしょうか。一方でヴァンは獣と相対し、こちらはこちらで動きがありそうな予感を孕んでいます。

 

 

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2017-10-24 16:41:45

『双調 平家物語』 4巻(再読)

テーマ:再読

 『双調 平家物語』(橋本治) 4巻

―あらすじ―
 藤原四兄弟に対し、長屋王や橘諸兄が真っ向からぶつかり合う。そして群臣の間での権力争いの一方で、県犬養橘三千代が考えをめぐらす――次なる帝は女性。



 以前読んだときは、「今までの面白さが一段落したような巻」と感じましたが、再読してみてその面白さに気が付きました。最初に読むときはどうしても基礎知識が足りないため、なかなかストーリーの面白さにまでたどり着けないことが多々ありますが、本作も同様のようです(宮城谷作品なども)。

 

 権謀と野望が入り乱れる帝位存続戦。母の愛が世を変化させていく。一方でこの聖武天皇の姿は…

 

 

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2017-10-21 00:14:44

『双調 平家物語』 3巻(再読)

テーマ:再読

 『双調 平家物語』(橋本治) 3巻

―あらすじ―
 蘇我氏亡き後の朝廷。そこに起きたのは、天皇の相続争いだった――天智天皇が崩御し、壬申の乱が始まる。そして藤原不比等が朝廷にと蔓を伸ばし始めた。



 この巻では主に天皇側にスポットが当たり、如何に血筋を伝えていくかがメインとなります。それぞれの思惑が錯綜する壬申の乱を経て、天武天皇や持統天皇が政(まつりごと)に力を注いでいきます。その間を縫うように、じわりじわりと力をつけていく藤原不比等。藤原四兄弟も登場する傍ら、長屋王や橘諸兄も登場し、続刊以降の権力争いの予兆を孕んだ内容となっていました。
 

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2017-10-18 01:34:57

『外様大名40家』

テーマ:新書

 『外様大名40家』(榎本秋)

―あらすじ―
 関ヶ原の戦いに負け、徳川家康に膝を屈した大名たち。彼らは外様大名として、お家の存続を賭けた戦いに身を投じることになった。婚姻、借金、改革…生き残るのは誰か。



 40家が羅列してあるだけ…といった印象が拭えず。ざっくりとした紹介があるだけなので、読み終えてもあまり各家が記憶に残らないのが残念。

 

 

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2017-10-15 01:30:09

『双調 平家物語』 2巻(再読)

テーマ:再読

 『双調 平家物語』(橋本治) 2巻

―あらすじ―
 飛鳥の朝廷において、稲目、馬子、蝦夷、入鹿と続く蘇我の一族。山背大兄王すら殺害し、権力を欲しいがままにしていく。一方、水面下では反蘇我勢力が動き始めていた…物語は大化の改新へと動きだす。



 蘇我氏の専横と、その最期が描かれています。中盤からは中臣鎌足が登場し、如何に中大兄皇子と接近するか、如何に蘇我の巨木を打ち倒すかにページが割かれます。そして中臣は藤原となり、如何にしてその蔓を伸ばしていったのか、鎌足亡き後の一族の行方がどう永らえたのか、その萌芽が示されていました。この2冊まででも、かなりの読み応えです。

 

 

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2017-10-12 00:00:00

『双調 平家物語』 1巻(再読)

テーマ:再読

 『双調 平家物語』(橋本治) 1巻

 

―あらすじ―
 平清盛の台頭とともに、栄華を極めた平氏一門。しかしそもそも、その栄華の原型は藤原氏や蘇我氏によって形作られた。更に遡ること、秦の趙高や唐の安禄山。中国の叛臣や逆臣を追うところから物語は始まる。



 2010年以来、約7年振りの再読です。…とは言え、再読のような再読でないような状況ではあります。それと言うのも、本書は全16巻の長編でありながら、当時は10巻まで読みながらも引っ越して続刊が買えなくなって中途半端に終わってしまっていました。今回改めて、最後まで読もうと一念発起しました。

 読み直して一言。「安史の乱がこれほどまでに面白かったとは!」

 前回読んだときは全く思わなかったのですが、今回再読して、その面白さを発見しました。安禄山と楊国忠。結果として皇帝に反旗を翻した安禄山は果たして悪なのか。皇帝の下で権力を蓄える楊国忠は果たして正なのか。その関係性には、三国志における劉備と曹操に通ずるものを感じました。そして安禄山の盟友である史思明の最期が、これほどまでにドラマチックであったか。7年前には受け止められなかった"うねり"を、やっと受け止められるまでに私自身が成長してきたのでしょう。

 

 

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2017-10-09 00:00:00

『心がほどける小さな旅』

テーマ:

 『心がほどける小さな旅』(益田ミリ)
 
―あらすじ―
 遠くに行きたい。春の桜花賞から鹿児島の大声コンテスト、夏の夜の水族館、湿原カヌー体験、雪の秋田での紙風船上げまで。北から南、ゆるゆるから弾丸旅まで。元気が湧く旅エッセイ。



 旅はいいなあ。日常で固まってしまった心をほぐせるのは、やはり旅なのでしょう。本書P.33には、以下のような素晴らしい言葉が書いてありました。

 

 「ひとり旅のいいところは、話し相手がいないことである。」

 

 名言。

 

 

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。