2014-03-30 18:52:07

『ラー油とハイボール』(再読)

テーマ:再読
 『ラー油とハイボール』(子安大輔)

―あらすじ―
 近年のヒット作である、食べるラー油とハイボールのブームはどこから来たのか。「奇跡のリンゴ」と「AKB48」に通じる"ヒットの要因"とは。


 あらすじにあるような、身近な商品を例に、消費者の動向を探っていく作品です。私は消費者心理には疎いので「本当にそうかなあ」と思いつつも、「言われてみればそうかも」と、どこか納得させられる内容でした。後半ではこれからのヒット作や飲食店のあり方についても書かれており、個人的にはこちらの方が楽しく読めました。

ラー油とハイボール―時代の空気は「食」でつかむ (新潮新書)/新潮社

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2014-03-27 18:59:01

『ようこそ地球さん』(再読)

テーマ:再読
 『ようこそ地球さん』(星新一)

―あらすじ―
 宇宙から来た異邦人や未来へのコールドスリープが人類にもたらしたものとは。シニシズムでペシミズムな傑作揃いのショートショート集。


 『ボッコちゃん』に比べるとやや長い話が多いですが、それでも数ページで読みきれる傑作揃いでした。タイトルに関連してか、宇宙(SF)に関する話が多いのも特徴でしょうか。基本的にはブラックユーモアの話が中心ですが、「小さな十字架」と「処刑」はやや趣が変わっていて、新鮮でとても面白かったです。

 そして今回の再読で上記2編よりも面白く感じたのが「蛍」。4ページと短い作品にも関わらずの、この存在感。この素晴らしさを以前は読み取れなかったんだなあと悲しく感じるとともに、読み取れるようになった嬉しさも感じました。

ようこそ地球さん (新潮文庫)/新潮社

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2014-03-24 10:25:15

『諸葛孔明は二人いた』

テーマ:新書

 『諸葛孔明は二人いた』(加来耕三)

―あらすじ―
 三国志の中でも最も有名な人物の1人、諸葛亮。が、その人物像は偶像化されていることが多い。実際に存在した人物としての諸葛亮像に迫る。


 新書で出すべき内容ではなかったかなあ…といった作品です。「一般的にはこう思われているが、史実ではこうだ!」と幾つかの事例が書かれていますが、三国志ファンにとっては当たり前の内容が多く、「改めて声高に言う内容ではないよね」と思ってしまう部分が多々ありました。それ以外の部分も筆者の憶測で書かれている内容が多く、新書で出すよりかは小説(フィクション)として書いた方が面白くなるのでは…と感じてしまいました。

 

諸葛孔明は二人いた――隠されていた三国志の真実 (講談社+α新書 450-1C)/講談社

 

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2014-03-21 08:16:08

『ボッコちゃん』(再読)

テーマ:再読
 『ボッコちゃん』(星新一)

―あらすじ―
 バーで働く美人の女性・ボッコちゃんは、実はアンドロイド。お客からのお誘いを上手くかわす看板娘だったが、あるとき思い込みの激しいお客がやってきて…(表題作より)。


 1話あたり約10ページ、短ければ3ページというページ数の中に、時にシュールな、時にホラーな、実に様々で面白い内容が散りばめられています。また、最後の最後で明かされるオチが実に上手く、これ以上ないどんでん返しとなっています。個人的に好きなのは、狂気を感じさせる「暑さ」。

ボッコちゃん (新潮文庫)/新潮社

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2014-03-18 11:50:11

『幽斎玄旨』(再読)

テーマ:再読
 『幽斎玄旨』(佐藤雅美)

―あらすじ―
 丹後の田辺城(舞鶴)を治め、肥後細川家の基礎を築いた細川藤孝(幽斎)。足利義輝、義昭の二代を支え、さらには信長、秀吉、家康のそれぞれからも信頼を受けた稀有な人物であった。「神道歌道の国師」とも称された文人武将は、如何に戦国の世を生き抜いたか。


 戦国武将というと、魅力的な人物は何人もいますが、中でも細川幽斎は好きな人物の一人です。戦国ブームにおいても、あまり取り上げられることの少ない人物ではありますが、なかなかどうして、ドラマに溢れた人物です。この小説では、明智光秀や千利休との交友、足利家と織田家の確執、本能寺の変、関ヶ原の戦いなどを通じ、幽斎の一生が細やかに描かれていました。細川幽斎に興味がある人にはオススメの作品だと思われます。

 初めて読んだときは、序盤に書かれていた足利家との関わりの部分が理解できないままでした。が、『剣豪将軍 足利義輝』(宮下昌孝)を読んだことで、序盤での細川幽斎の葛藤や進退を深く読めるようになりました。また、『細川ガラシャ夫人』(三浦綾子)で描かれる、ガラシャのよき理解者であり当代随一の文化人としての姿も非常に魅力的です。

幽斎玄旨 (文春文庫)/文藝春秋

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2014-03-15 09:43:41

『本気になればすべてが変わる』

テーマ:
 『本気になればすべてが変わる』(松岡修造)

―あらすじ―
 元テニスプレイヤーにして、現在はスポーツキャスターやタレントとして活躍中の著者。オリンピックなど、多くのスポーツ大会では応援係としても活躍する著者が教える、"生きる技術をみがく70のヒント"


 『応援する力』に続いて、同じ著者の作品を読んでみました。やはり『応援する力』同様、エネルギーが溢れてくる1冊に感じられました。一流スポーツ選手や著者自身の経験を踏まえながらのヒントが多いため、納得したり思わぬ裏話に驚かされたり、最後まで楽しんで読むことが出来ます。550円でこの内容は素晴らしい。

本気になればすべてが変わる―生きる技術をみがく70のヒント (文春文庫)/文藝春秋

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2014-03-12 10:37:28

『ベロ出しチョンマ』

テーマ:
 『ベロ出しチョンマ』(斎藤隆介)

―あらすじ―
 江戸時代のとある村の名主・木本藤五郎には長松という妹思いの優しい子がいた。ある日、村をあげての直訴を行った罪で藤五郎一家は捕まってしまう(表題作より)。


 小さい頃、何かの絵本で読んだ記憶のある作品で、ずっと記憶に残っている作品でした。たった数ページの作品ではありますが、涙なくしては読めない、素晴らしい絵本です。未来に残したい名作。他の収録作品も味があって素晴らしいのですが、「ベロ出しチョンマ」は別格です。

 新装版などで復刻させてほしい。

ベロ出しチョンマ (角川文庫クラシックス)/角川書店

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2014-03-09 08:57:09

『かもめのジョナサン』(再々読)

テーマ:再読
 『かもめのジョナサン』(リチャード・バック 訳/五木寛之)

―あらすじ―
 ジョナサンにとって、大切なことは食べることではない。飛ぶことだ――


 飛ぶことにこだわり、仲間たちからは奇異の目で見られてしまうジョナサン。しかしそれでも、ただ「飛ぶこと」を追求するジョナサンの姿には感動を覚えます。他人と違ったっていい、自分の信ずる道を行けばいい、そんなメッセージに溢れた作品です。後半は精神世界の話が語られ、やや難しい内容ではありますが、じっくりと何度も読み返すことで理解していきたい作品です。途中にはかもめの写真が挟まれていますが、これがまたいい味を出しています。

かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)/新潮社

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2014-03-05 11:40:20

『ジョッキー』

テーマ:
 『ジョッキー』(松樹剛史)

―あらすじ―
 日々の生活にも苦労しつつ、何とか糊口を凌いでいる八弥。思いがけない幸運で、オウショウサンデーという名馬に乗る機会に恵まれたが…
 

 ジョッキーという、あまり馴染みの無い職業が舞台ではありますが、予備知識がなくともすんなりと読むことが出来ました。レース展開は結構あっさりとしており、あくまで人物関係のドラマが中心です。ストーリー自体もあっさりと爽やかに終わりましたが、兄弟子の話や馬主との諍いなど、続編に向けての伏線らしきものも見え、余韻を残すラストでした。

ジョッキー (集英社文庫)/松樹 剛史

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2014-03-02 18:25:18

『孟嘗君』(全5巻)

テーマ:
 『孟嘗君』(宮城谷昌光)

―あらすじ―
 春秋戦国時代の中国。斉の名家に生まれながらも、父から「五月五日生まれの子は不吉」として殺される運命になった田文。母の機転により助けられ、一命を取り留めた田文は、やがて孟嘗君と呼ばれる人物となっていく。
 

 高校時代に読んだ作品であり、10年以上の歳月を経ての再読となりました(このブログでは初登場のため新刊扱い)。「宮城谷作品は難しい」との印象を持つ原因となった作品でもあり、今回はその印象が正しいかどうかを確かめるための再読でしたが、結果としては印象が覆りました(昨年読んだ『草原の風』や『湖底の城』の影響もありますが)。ただ、やはり高校当時の自分の読書力や中国史への知識・興味を考慮すれば、「難しい」と感じても仕方がないのかとも。

 主人公・孟嘗君(田文)の活躍は4巻以降が中心であり、序盤では義父の風洪(のちの白圭)が主役然とした活躍を見せてくれます。そしてこの風洪(白圭)がまたいい男っぷりなのです。義侠と博愛を感じさせてくれる魅力的な人物に描かれており、この作品の魅力の半分は彼によるといっても過言ではありません。

 「宮城谷作品は難しい」とともに「春秋戦国時代は難しい」と感じてしまった作品でもありますが、今回の再読によってそちらも少し軽減されました。史記などにもチャレンジしていきたいものです。

孟嘗君(1) (講談社文庫)/講談社

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