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2010-06-30 09:20:27

『六枚のとんかつ』

テーマ:
 『六枚のとんかつ』(蘇部健一)

―あらすじ―
 メフィスト賞第3回受賞作としてきらめく、ミステリーの傑作!なのか?


 ミステリーファンの間で物議を醸しだした、賛否両論の迷作です。前々から読んでみたいと思っていたのですが、「読んでて本をぶん投げた奴がいる」「金を溝に捨てる」などといった書評から、「105円になったら買おう」と決めていたのです。今回ついに古本屋にて105円で発見、即購入となりました。

 結論から言えば、定価で買っても良かったように思います。ミステリーとして読めば、ファンには噴飯、憤慨ものかもしてませんが、通常あまりミステリーを読まない私としては、ミステリーをメタ的に解釈したような、なかなか面白い作品でした。後半では結構真面目にトリック崩しが行われていますし、前半のようなちょっと阿保らしいトリックがもっとあっても良かったかなあと。

 新書版と文庫版では収録作品が違うようで、文庫化でカットされてしまった作品も気になります。また、元ネタの1つである『占星術殺人事件』(島田荘司)も、漫画・『金田一少年の事件簿』で名前とトリックは知っているので、そのうち読んでみたいものです。

六枚のとんかつ (講談社文庫)/講談社

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2010-06-28 09:25:48

『大黒屋光太夫』(上下)

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 『大黒屋光太夫』(吉村昭)

―あらすじ―
 天明2年(1782年)、江戸へ向かう商船・神昌丸は、船頭である大黒屋光太夫を含む17人を乗せ、伊勢湾沖で大嵐に会う。8カ月後、彼らが流れ着いたのはアムチトカ島(現在のアラスカの一部)であった。故郷へ帰るため、ロシアをさすらい、ついには女帝に拝謁する光太夫。10年の時を経て、彼らは日本へとたどり着く。


 漫画・『風雲児たち』で興味を持った人物の1人、大黒屋光太夫について書かれた小説です。個人的に好きな著者ということもあり、手にとってみました。仲間たちの死や離別を始めとして、上下2巻に渡り、人間くささを感じさせる冒険譚に仕上がっていました。庄蔵や磯吉といった人物たちにも光を当て、帰郷への渇望と絶望が様々な点から描かれています。

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2010-06-26 09:05:14

『太原雪斎と今川義元』

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 『太原雪斎と今川義元』(江宮隆之)

―あらすじ―
 戦国の世にその名を知らしめる今川家第9代当主・今川義元。彼の傍には、幼き頃から太原雪斎なる人物がいた。家督相続を巡る内乱、今川仮名目録の追加、駿甲相の三国による同盟締結…そして彼らは上洛を目指す。


 雪斎と義元と言えば、漫画・『センゴク外伝 桶狭間戦記』でも主役として描かれている2人です。僧としての修行や花倉の乱についてなど、漫画では省かれていた部分も描かれており、新鮮に読むことができました。ただ、最後の桶狭間はどうも納得がいきません。聡明な今川義元が負けてしまったという史実に対し、作者なりの解答を書いてくれてはいるのですが、義元を知将として描いているからこそ、何故彼が負けてしまったのかが腑に落ちませんでした。まあ史実なので負けるのは決定事項なのですが…今川義元を知れば知るほど、何故負けたのかが分からなくなってきます。

 桶狭間の戦いを何度コンピューターでシミュレートしても、どうやっても信長が勝てるはずがないという結果が出たとも聞いたことがありますし、実際はどうだったのでしょうか。

太原雪斎と今川義元 (PHP文庫)/PHP研究所

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2010-06-24 11:18:39

『零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係』

テーマ:
 『零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係』(西尾維新)

―あらすじ―
 戯言シリーズ番外編。戯言遣いと殺人鬼。京都連続通り魔事件の真相がついに明らかに。


 『クビシメロマンチスト』での事件の裏話となっており、懐かしのキャラクターが再登場しています。思考が真っ当な人物が多いためか、比較的地味な巻でした。これにて人間シリーズも完結です。どれもあまり完結巻っぽくなかったですが。

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2010-06-22 09:57:53

『サイコロジカル』(上下)

テーマ:再読
 『サイコロジカル』(西尾維新)

―あらすじ―
 天才工学師・玖渚友とともに、兎吊木垓輔なる人物を助けるために、堕落三昧(マッドデモン)斜道卿壱郎の研究施設に赴いた「ぼく」。が、兎吊木垓輔が密室にて殺害されてしまう。侵入者・石丸小唄の手引きによって、真相を暴こうとするも――シリーズ第4弾。


 作中でも触れられていますが、第1弾を髣髴とさせる展開でした。そのためオチが読めてしまった部分もありましたが、新キャラ・石丸小唄の正体などは面白く感じられました。

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2010-06-20 11:08:44

『双調 平家物語』 7巻

テーマ:
 『双調 平家物語』(橋本治) 7巻

―あらすじ―
 栄華のときを過ぎてなお、御世に絡みつたう藤原の一族。帝へ近づく者、帝から遠のいていく者、地位を欲する者、男色におぼれる者…そして世に源平が現れようとしていた。


 この巻で主に描かれているのは、藤原氏の栄華と保元の乱の狭間にあたります。が、私はどうもこのあたりが不勉強でして、登場する人物のほとんどが初めて聞く人物ばかりで、誰がどうなのかさっぱり面白さが感じられず、取り敢えず読むだけ読んだといった巻でした。ただ、次の巻を読むことで前の巻の面白さが分かるということが過去にあったので、もしかしたら後々評価が逆転するかもしれませんが。

双調平家物語7 - 保元の巻 (中公文庫)/中央公論新社

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2010-06-18 10:47:44

『クビツリハイスクール』

テーマ:再読
 『クビツリハイスクール』(西尾維新)

―あらすじ―
 最強の請負人・哀川潤の依頼で、一人の女子生徒を救い出すべく澄百合学園に潜入した戯言遣いのぼく。学園内で行われる密室殺人…そして壮絶な殺し合いが幕を開けた。


 シリーズ第3弾です。そろそろ異能力者同士のバトル作品へと変化し始めました。この作品に出てくるキャラクターが後の『零崎軋識の人間ノック』という作品にも出てくるのですが、『零崎軋識の人間ノック』を読んだときにこれらのキャラが全く記憶になかったことを覚えています。

 これまでの2作に比べると、300ページにも満たない薄手の作品ですが、これは当時、同レーベルの中で「密室ミステリー」をテーマにした企画があったためだそうです(『QED 式の密室』もその一環)。しかし読み応えは前2作にも劣っていません。

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2010-06-16 10:59:22

『信長の棺』(上下巻)

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 『信長の棺』(加藤廣)

―あらすじ―
 織田信長、本能寺の変にて生を絶つ。しかしながら、信長の首は見つからない――明智光秀の謀反、羽柴秀吉の中国大返し。そして阿弥陀寺の御坊が握る、秘密の鍵とは。


 織田信長の首はどこに消えたのか。フィクションとノンフィクションを絶妙に織り交ぜた、大胆な歴史ミステリーです。ただ、中盤からあまり関係のない話に入ってしまい、倦んでしまいました。また、最初に主人公が信長から与えられた「黒い箱」の中身が、あまり重要ではなかったようにも感じられてしまいました。まあそれでも、娯楽歴史小説としてはなかなか面白い作品です。

信長の棺〈上〉 (文春文庫)/文藝春秋

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2010-06-14 10:17:48

『クビシメロマンチスト』

テーマ:再読
 『クビシメロマンチスト』(西尾維新)

―あらすじ―
 戯言遣いである主人公(ぼく)は、大学の友達の誕生パーティに誘われる。しかし次の日から、そのパーティの出席者が次々と死んでしまう。さらには殺人鬼・零崎人識との邂逅が、ぼくの日常を一変させる。


 戯言シリーズ第2弾にして、零崎一賊が登場する作品です。京都市内がメイン舞台ということで、なじみの地名や場所が出てくるのは嬉しいものです。

 が、主人公が行った「新京極通りのハンバーガー屋」は現在ドラッグストアになってしまいました。2003年あたりにはもうドラッグストアになっていたような気がするので、新書として発刊された約1年後に潰れてしまったわけですね。まあ新京極のあたりは地価の関係か店がよく変わっていくのですが。

クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識 (講談社文庫)/講談社

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2010-06-12 10:53:50

『怪盗対名探偵』

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 『怪盗対名探偵』(モーリス・ルブラン /訳 南 洋一郎)

―あらすじ―
 とある貧しい老教授が、娘の誕生日プレゼントにと古道具屋にて年代物の机を購入した。が、百万フランの当選くじをひき出しに入れたまま、何者かに盗まれてしまう。そして連続する、青色ダイヤの盗難と老将軍殺人事件。奇怪な謎をめぐり、ルパンとホームズの推理対決が幕を開ける。


 ルパンとホームズが対決する、推理合戦です。とは言え主人公は実質ホームズといった形であり、この巻でのルパンは悪役の趣です。イギリスからワトソンと2人だけでフランスにやってきたホームズ。対して、フランスというホームグラウンドにて部下を何人も使い、さらにはワトソンを負傷させてリタイアさせるルパン。ちょっと卑怯な感じが拭えないのも事実でした。最終的には「どちらも素晴らしい人物だった」と終わらせるあたりは、この手の二大キャラの対決モノにはありがちなラストでした。

怪盗対名探偵 (ポプラ文庫クラシック)/ポプラ社

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