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2010-02-28 11:10:26

『大金塊』

テーマ:
 『大金塊』(江戸川乱歩)

―あらすじ―
 巨額の埋蔵金の隠し場所を示す暗号文を巡り、盗賊団と明智小五郎が火花を散らす。敵のアジトに誘拐された小林少年の運命や如何に。そして、「獅子が烏帽子をかぶるとき」とは一体。


 今回の敵は怪人二十面相ではなく、謎の盗賊団です。内容も埋蔵金探しの方にウエイトがかかっており、盗賊団についてはあまり言及がありません。このあたりは少しもったいない感じもしますが、埋蔵金を探しての大冒険はやはり面白く、一気に読んでしまいました。敵がいつもと違うせいか、ありきたりのパターンに陥らなかったあたりがポイントでした。

大金塊―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)/ポプラ社

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2010-02-26 11:07:39

『図書室の海』

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 『図書室の海』(恩田陸)

―あらすじ―
 卒業の日の朝を迎えた主人公と彼女の親友。しかし、ほんの些細なことから2人の運命は大きく変わってしまう。そして時は流れ――(「春よ、こい」)。『六番目の小夜子』の番外編である「図書室の海」ほか、全10話を収録した短編集。


 「春よ、こい」が読んでみたかっただけで買ったのですが、なかなか面白い作品でした。場面転換や回想が多くて読み始めは混乱しますが、読み進めていくうちに話が分かっていきます。たった20ページほどですが、心に残る作品でした。他の作品は可も無く不可も無くといったところでした。

図書室の海 (新潮文庫)/新潮社

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2010-02-24 10:44:31

『死刑執行人サンソン―国王ルイ十六世の首を刎ねた男』

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 『死刑執行人サンソン―国王ルイ十六世の首を刎ねた男』(安達正勝)

―あらすじ―
 シャルル‐アンリ・サンソンは、パリの死刑執行人を務めるサンソン一族の四代目当主。死刑制度に疑問と憤懣を持ちながらも、祖先から受け継いだ仕事を誇りとし、職務を全うしていた。また、彼は敬虔なキリスト教徒であり、国王を崇敬していた。が、歴史は彼に国王の首を刎ねるように命じる。


 漫画・『STEER BALL RUN』の主人公であるジャイロ・ツェペリのモデルにもなった人物です。新書ではありますが、論文というよりは小説といった趣の作品です。サンソンの一族の成り立ちや、当時の時代背景と処刑制度、ギロチンの発明過程といった流れを描き、サンソンがルイ十六世の首を刎ねるシーンへと集結します。サンソンの心理描写をしっかりと描くことで、最後のシーンまで軸がぶれることなく読ませてくれます。250ページと短い中に、濃い内容がしっかりと詰まっていました。

死刑執行人サンソン ―国王ルイ十六世の首を刎ねた男 (集英社新書)/集英社

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2010-02-22 10:19:53

『双調 平家物語』 4巻

テーマ:
 『双調 平家物語』(橋本治) 4巻

―あらすじ―
 藤原四兄弟に対し、長屋王や橘諸兄が真っ向からぶつかり合う。そして群臣の間での権力争いの一方で、県犬養橘三千代が考えをめぐらす――次なる帝は女性。


 藤原四兄弟があまり活躍しないままに病死したことに、肩透かしをくらった感じでした。次男の房前はそれなりに活躍しますが、長男・武智麻呂、三男・宇合はほとんど活躍せず、四男・麻呂に至っては名前のみ登場したようなものです。橘諸兄、橘奈良麻呂の父子の方が活躍していた印象です。今までの面白さが一段落したような巻でした。

双調平家物語〈4〉奈良の巻 (中公文庫)/中央公論新社

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2010-02-20 12:34:42

『謎の豪族 蘇我氏』

テーマ:
 『謎の豪族 蘇我氏』(水谷千秋)

―あらすじ―
 飛鳥の都に専横を振るった蘇我氏。にわかに朝廷に台頭し、たった4代にして滅んだ彼ら。彼らは一体どこから来たのか。彼らが成そうとしたことは何だったのか。蘇我氏の謎に迫る。


 『双調 平家物語』で蘇我氏に興味を持った矢先に本屋で見つけたので、これを機に読んでみました。蘇我氏の「官僚としての貌」を解明することで、いわゆる逆臣とされてきた蘇我氏の本当の姿が明らかになります。物部氏との対立や、推古天皇と厩戸皇子(聖徳太子)との関係、外交への立場など、今まで当たり前に受け止めていた事柄が一変してしまいました。丁寧な解説により、蘇我氏への知識欲を満たしてくれます。ある程度の知識は必要ですが、私のような初心者にも読みやすい良書でした。

謎の豪族 蘇我氏 (文春新書)/文藝春秋

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2010-02-18 12:54:34

『キーチ!!』(全9巻)

テーマ:漫画
 『キーチ!!』(新井英樹)

―あらすじ―
 無口できかん坊で、決して泣かない幼稚園児・キーチ。両親とともに騒々しくも楽しい毎日を過ごしていた。が、ある日、彼の目の前で両親が殺されてしまう――ホームレスに拾われ、様々な人と出会うキーチ。その後、児童売春を通じて、この国と戦うことに。


 さすがは新井英樹、強烈なエネルギーを秘めた漫画でした。全9巻、最初から最後までキーチが戦い続けます。やり場のない怒りをどこにぶつければいいのか、振り上げた拳をどこに下ろすのか、キーチがキーチなりの矛先を見つけてくれました。特に、児童売春と戦う展開は非常に面白く、素早い展開で魅せてくれます。現在は『キーチVS』なる続編が連載中とのことで、こちらも読んでみたい作品です。

キーチ!! (1) (ビッグコミックス)/小学館

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2010-02-16 14:47:09

『妖怪博士』

テーマ:
 『妖怪博士』(江戸川乱歩)

―あらすじ―
 美少女を助けようとして妖怪博士に捕まった、少年探偵団員の相川泰二。さらには彼を助けようとした他の団員までもが捕まってしまう。一方、明智小五郎の前には、殿村なる探偵が挑戦状を叩きつけてきた。果たして明智小五郎は、妖怪博士と殿村探偵、この2人を打ち倒すことができるのだろうか。


 さすがに数冊目ともなるとパターン化してきました。冒頭の美少女のトリックをもっと使えば面白くなりそうなものですが、ややもったいない感じはします。妖怪博士というわりには、あまり奇抜なトリックがないのも残念なところです。それでも後半の入れ替わり作戦などはやはり面白く読ませてくれます。

妖怪博士 (少年探偵)/ポプラ社

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2010-02-14 14:37:06

『双調 平家物語』 3巻

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 『双調 平家物語』(橋本治) 3巻

―あらすじ―
 蘇我氏亡き後の朝廷。そこに起きたのは、天皇の相続争いだった――天智天皇が崩御し、壬申の乱が始まる。そして藤原不比等が朝廷にと蔓を伸ばし始めた。


 この巻では主に天皇側にスポットが当たり、如何に血筋を伝えていくかがメインとなります。それぞれの思惑が錯綜する壬申の乱を経て、天武天皇や持統天皇が政(まつりごと)に力を注いでいきます。その間を縫うように、じわりじわりと力をつけていく藤原不比等。藤原四兄弟も登場する傍ら、長屋王や橘諸兄も登場し、続刊以降の権力争いの予兆を孕んだ内容となっていました。

双調 平家物語〈3〉近江の巻 (中公文庫)/中央公論新社

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2010-02-12 14:21:14

『サーカスの怪人』

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 『サーカスの怪人』(江戸川乱歩)

―あらすじ―
 少年探偵団の井上君とノロちゃんが町中で出会った、怪しげな骸骨男。サーカス小屋に入っていった骸骨男は姿をくらまし、その日からサーカス小屋の中では恐ろしい出来事が次々と起こり始める。謎の骸骨男の正体を巡って、我らが名探偵・明智小五郎と、小林少年率いる少年探偵団が立ち上がる。


 今でこそ、サーカスといえば非常に人気のあるエンターテインメントですが、ここで描かれているのは一昔前のサーカスです。どこか不気味で近寄りがたく、見世物小屋に通ずる奇妙さを持ったサーカスです。そこに骸骨男が登場するわけですから、おあつらえ向きとも言える設定です。それゆえにやや予定調和の感もありますが、二十面相の正体も暴かれる、なかなか意外性に富んだ一作でした。

サーカスの怪人―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)/ポプラ社

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2010-02-10 23:10:04

『双調 平家物語』 2巻

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 『双調 平家物語』(橋本治) 2巻

―あらすじ―
 飛鳥の朝廷において、稲目、馬子、蝦夷、入鹿と続く蘇我の一族。山背大兄王すら殺害し、権力を欲しいがままにしていく。一方、水面下では反蘇我勢力が動き始めていた…物語は大化の改新へと動きだす。


 蘇我氏の専横と、その最期が描かれています。中盤からは中臣鎌足が登場し、如何に中大兄皇子と接近するか、如何に蘇我の巨木を打ち倒すかにページが割かれます。そして中臣は藤原となり、如何にしてその蔓を伸ばしていったのか、鎌足亡き後の一族の行方がどう永らえたのか、その萌芽が示されていました。この2冊まででも、かなりの読み応えです。

双調平家物語〈2〉飛鳥の巻(承前) (中公文庫)/中央公論新社

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