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2009-09-30 22:57:42

『鏡の国のアリス』(新潮文庫)

テーマ:
 『鏡の国のアリス』(ルイス・キャロル/矢川澄子  訳)

―あらすじ―
 鏡を通り抜け、鏡の中の国へと降り立ったアリス。チェスの女王と出会ったり、ハンプティ・ダンプティと出会ったり。自らもチェスの女王となるために、アリスの冒険が始まる。


 『不思議の国のアリス』に比べれば読みやすい印象でしたが、やはりよく分からないというのが正直な感想です。チェスの動きを取り入れているとのことですが、私自身がチェスに疎いこともあってか、今一つ面白さが理解できないままでした。そもそも、相手側の動きが分からない(作中で描かれていない)ため、アリスの動きが正しいかも危うい気がするのですが。「対照」をテーマにしている分、どこかしらに作者の真意が隠されていそうな感じはしますが、あまり深く考えずに、あくまで「童話」として楽しむべき作品かもしれません。

鏡の国のアリス (新潮文庫)/新潮社

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2009-09-29 15:08:52

『宗像教授伝奇考』 4巻(潮漫画文庫)

テーマ:漫画
 『宗像教授伝奇考』(星野之宣) 4巻

―あらすじ―
 主人公・宗像伝奇(むなかたただくす)は、東亜文化大学の民俗学教授。鉄の歴史や民俗学を研究する彼が、地方に残る伝承や民話の謎を解いていくという歴史SF漫画。


 最初に収録されている「殺生石」では、新興宗教団体によるテロ行為が描かれています。この話の中では、九尾の狐・玉藻前とプルトニウムという、一見すると全く関係ない2つが、宗像の論理によって見事に繋がっていました。さらにラストシーンでは、高速増殖原型炉もんじゅと絡められており、ぞっとする終わり方になっています。

 太平洋戦争と東南アジア、そして日本の関係性を描いた「祖父の地」は、じんわりくる作品です。東南アジアとの関係は、続編の『宗像教授異考録』でも取り上げられており、日本に来た巨木の謎に迫るスケールの大きい作品に仕上がっています。

 徳川綱吉の異常性と真実に挑む「魔将軍」も、非常に面白い作品です。一般的には評価の低い将軍ではありますが、その異常性はどこから来たのかと推理していく話です。江戸城のミニチュアや低身長説などから明かされる論理は、なかなかホラーテイストに溢れていました。

宗像教授伝奇考 (第4集) (潮漫画文庫)/潮出版社

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2009-09-28 20:53:01

『松風の家』(上下巻)

テーマ:
 『松風の家』(宮尾登美子)を読みました。

―あらすじ―
 明治初年。人々が「御一新」に沸く中、京都の茶道宗家である後之伴家は衰退の危機を迎えていた。さらに、他家から婿養子として迎えた現家元が出奔してしまう。新たな家元はまだまだ若く、一層の苦難が彼らを襲う。主人公・由良子を始めとし、後之伴家は一致団結して宗家の再興に取り組んでいく。


 茶道の家元を支えた女性達を描いた作品です。茶道用語が頻繁に登場したり、人物関係が複雑だったりと、最初のうちは読みにくいですが、中盤辺りから話が面白くなってきます。貧困の極みにあっても、誇りを忘れずに家元を支えていく主人公たちの姿が丁寧に描かれていました。一気に読むも良し、じっくり読むも良し、読書の秋にオススメの作品かと思います。

松風の家〈上〉 (文春文庫)/文藝春秋

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2009-09-24 01:10:53

『QED 竹取伝説』(再読)

テーマ:再読
 『QED 竹取伝説』(高田崇史)

―あらすじ―
 「鷹群(たかむら)山の笹姫(ささひめ)様は…滑って転んで裏庭の、竹の林で右目を突いて、橋のたもとに捨てられた」――。不吉な手毬唄が伝わる奥多摩の織部村。その村で、唄をなぞったかのような殺人事件が発生。桑原崇は事件の解明と、「竹取物語」に隠された真実に迫る。シリーズ第6弾。


 今回のテーマは「竹取物語」とかぐや姫、更には七夕伝説までもが取り上げられます。「竹取物語」の登場人物にはモデルがいた、という祟の言葉から始まり、かぐや姫を始めとする登場人物の正体が明らかになっていきました。そして七夕伝説との繋がりや、鉄文化との繋がりが語られます。分厚いながらも、夢中で読んでしまう面白さを持っていました。表紙が怖いですが。

QED 竹取伝説 (講談社文庫)/講談社

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2009-09-22 19:03:56

『宗像教授伝奇考』 3巻(潮漫画文庫)

テーマ:漫画
 『宗像教授伝奇考』(星野之宣) 3巻

―あらすじ―
 主人公・宗像伝奇(むなかたただくす)は、東亜文化大学の民俗学教授。鉄の歴史や民俗学を研究する彼が、地方に残る伝承や民話の謎を解いていくという歴史SF漫画。


 3巻で一番印象に残ったのは、最後に収められている「酒呑童子異聞」という話です。宗像が謎の修行僧に出会い、僧の口から酒呑童子と織田信長、源頼光と明智光秀の意外なる共通点が語られると言った筋書きです。いつもは語り手の宗像が聞き手であったり、不思議な魅力を持った修行僧が述べる鬼退治と本能寺の関係、宗像が最後に呟いた「逢魔が時か…」など、妙に印象に残る話でした。ただ、何を言いたいのかが今一つ分からないような気もしますが。

 また、秦氏とスサノオとハレー彗星をめぐる「彗星王」も読み応えがある内容でした。

宗像教授伝奇考 (第3集) (潮漫画文庫)/潮出版社

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2009-09-21 18:52:59

『宗像教授伝奇考』 2巻(潮漫画文庫)

テーマ:漫画
 『宗像教授伝奇考』(星野之宣) 2巻

―あらすじ―
 主人公・宗像伝奇(むなかたただくす)は、東亜文化大学の民俗学教授。鉄の歴史や民俗学を研究する彼が、地方に残る伝承や民話の謎を解いていくという歴史SF漫画。


 2巻では、「両面宿儺と火の神・アグニの関係」、「中国の神話に登場する蚩尤の正体」などが、宗像の研究テーマである「鉄」に関連付けて明かされます。日本の妖怪である両面宿儺とインド神話に出てくるアグニが「鉄」をキーワードとして繋がるなど、予想外の展開に驚かされました。また、蚩尤の弱点が足である理由を、無理なく解いている部分は見事でした(あくまでファンタジーとしてですが)。

宗像教授伝奇考 (第2集) (潮漫画文庫)/潮出版社

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2009-09-20 21:28:08

『QED 東照宮の怨』(再読)

テーマ:再読
 『QED 東照宮の怨』(高田崇史)

―あらすじ―
 「三十六歌仙絵」を狙った連続強盗殺人事件。次々と増える犠牲者と、不可解な謎。そしてその事件を解く鍵は、日光東照宮にあった。三十六歌仙と日光東照宮を繋ぐ史実、さらにそこから顕わになる、天海僧正が仕掛けた巨大な結界…シリーズ第4弾。


 日光東照宮の謎を舞台に、徳川幕府が天皇家に掛けた「呪」が語られます。三十六歌仙と日光東照宮の繋がりはあまりありませんが、それでも「ここまで繋がるか」と言わせんばかりの展開に、思わず唸らされてしまいます。殺人事件との関わりが薄いのはご愛嬌ですが、最後の最後で明かされる犯人の意外性は良かったですね。

QED 東照宮の怨 (講談社文庫)/講談社

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2009-09-17 22:49:10

『三つ目の夢二』

テーマ:漫画
 『三つ目の夢二』(作/大塚英志 画/ひらりん) 1巻

―あらすじ―
 大正時代の画家・竹久夢二。彼はモデルでもあった恋人・彦乃の死から作品が描けなくなっていた。ついには心霊写真で彦乃を撮ろうとさえするが、彼のフィルムには彦乃が現れることはなかった。浅草をさまよう夢二はある写真館で、魂を抜かれた少女と出会う。―彦乃に会えるなら生きて地獄に落ちてもいい―


 端的に言ってしまえば、「風変わりな妖怪モノ」とでも言えるでしょうか。『多重人間サイコ』や『黒鷺死体宅急便』などでお馴染みの原作者が織り成すストーリーに、退廃的な絵柄が絡み合い、独特の味を作り出しています。どことなくガロ系のニオイが漂っています。また、表紙のデザインからしてもそうですが、一般受けはしないであろう内容です。が、好きな人にはたまらない作品かと。

三つ目の夢二 1 (リュウコミックス)/徳間書店

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2009-09-16 19:21:27

『宗像教授伝奇考』 1巻(潮漫画文庫)

テーマ:漫画
 『宗像教授伝奇考』(星野之宣) 1巻

―あらすじ―
 主人公・宗像伝奇(むなかたただくす)は、東亜文化大学の民俗学教授。鉄の歴史や民俗学を研究する彼が、地方に残る伝承や民話の謎を解いていくという歴史SF漫画。


 現在はビッグコミックにて『宗像教授異考録』というタイトルで連載されている漫画です。「白鳥伝説は何故広まったか」、「巨人(ダイダラボッチ)とは何者なのか」など、などといった歴史の謎が面白く、貪るようにページをめくってしまいます。多くの謎は、宗像の研究テーマである「鉄」と結びついており、よくこれだけの謎が「鉄」との関わりから展開できるものだと圧倒されてしまいました。また、アイディアもさることながら、1話30ページ前後の中に、これだけの面白いストーリーを積み込む構成力にも驚かされます。歴史の謎が好きな人は是非。小説・QEDシリーズと同じ題材を取り扱いながらも、両者が全く違う結論に至るのは面白いところです。

 この文庫本を集めていた最中に、幸か不幸かA5サイズの復刻版が登場してしまい、仕方無しに文庫で集めてしまいました。今から考えれば、復刻版で集めるべきだったかと悩んでいます。

宗像教授伝奇考 (第1集) (潮漫画文庫)/潮出版社

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宗像教授伝奇考 1 (ビッグコミックススペシャル)/小学館

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2009-09-15 20:27:33

『QED 式の密室』(再読)

テーマ:再読
 『QED 式の密室』(高田崇史)

―あらすじ―
 陰陽師の末裔である弓削家の当主・弓削清隆が密室で変死体となって発見された。事件は自殺として処理されたが、30年の時を経て、孫の弓削和哉は他殺を主張。しかもその内容は、「目に見えない式神による殺人」説。彼の相談を受けた桑原崇が導き出す、式神の意外な正体とは。シリーズ第5弾。


 安倍清明の「謎」と密室殺人の話です。刊行レーベルの「密室本」企画だったため、同シリーズとしては薄い本ですが、内容はしっかりと詰まっています。何といっても式神の正体が衝撃的でした。この「式神の謎」と殺人事件を上手く絡めてあるところもいいですね。

QED 式の密室 (講談社文庫)/講談社

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