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2009-05-26 12:33:41

『八十日間世界一周』(光文社 上下巻)

テーマ:
 『八十日間世界一周』(ジュール・ヴェルヌ/高野優 訳)

―あらすじ―
 1872年10月2日午後8時45分のロンドン。トランプ仲間とのささいな話題から、フォッグ氏は「80日間での世界一周旅行」に行くこととなる。1秒でも遅れれば全財産を失うという賭けのもと、従者パスパルトゥーと2人での旅が始まった。


 『海底二万里』でも知られる著者の、世界一周を舞台とした冒険小説です。旅の障害が現れるたびに、誇りと知恵と財産をフル活用し、主人公たちは困難を乗り越えていきます。それがとても小気味よく、ワクワクさせてくれる冒険でした。そしてラストのどんでん返しと、彼が得た唯一のもの。最後までたっぷり楽しませてくれます。途中で日本も出てきますが、当時のヨーロッパ人からの視点が分かり、なかなか面白かったです。

 また、先を急ぐ旅ゆえか、海外小説にしては情景描写に重点があまり向けられておらず、サクサク読み進められました。実際に地図が載っているのも、嬉しい配慮です。

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2009-05-25 12:16:40

『ロリータ』(新潮社)

テーマ:
 『ロリータ』(ナボコフ/若島正 訳)

―あらすじ―
 可憐なる少女・ロリータを愛する中年男・ハンバート。2人の蜜月の時と、その終焉を描いたロシア文学。


 ロリータ・コンプレックス(ロリコン)の語源となった小説です。読んでみると、海外小説らしく実に読みにくい小説でした。550ページほどの厚さに加え、風景描写や例え、注釈があまりに多く、読み進めるのは容易ではありません。文学作品としては素晴らしいのかもしれませんが、軽い気持ちでは中々読み通せませんね。

 面白いと感じたのは、主人公がロリータを呼ぶ際のセリフを「紫の上」と訳した箇所があったことです(原文ではどう呼びかけているのか知りませんが)。日本人らしい面白い翻訳です。まあ個人的には、光源氏は「ロリコンに見えて実はマザコン」だと思うので、適切な訳かどうかは少し違うかなとも思いますが。

ロリータ (新潮文庫)/新潮社

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2009-05-23 11:27:53

『羆嵐』

テーマ:
 『羆嵐(くまあらし)』(吉村昭)

―あらすじ―
 三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)を扱ったドキュメンタリー。――1915年12月9日。開拓が始まったばかりの、北海道の三毛沢(現在の三渓)六線沢を、巨大な羆が襲った。当時の開拓民7名が死亡、3名の重傷者を出すという、日本最大最悪の熊害(ゆうがい)事件。


 北海道の三毛沢という所で実際に起こった事件であり、無慈悲で凄惨で、あまりに悲しい事件です。この事件のことを知ったのはWikipediaの記事なのですが、何とも言い難い重い衝撃を受けました。記事内にはヒグマが家を襲う模型写真がありますが、その写真を見るとヒグマの大きさが実感できます。

 そしてこの本では、その事件の経過が淡々と綴られており、一層恐ろしさが増しています。大自然の前では人間は如何にちっぽけで無力なのか、突きつけられます。ノンフィクションだからこその、フィクションでは決して読めない作品でした。

羆嵐 (新潮文庫)/新潮社

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2009-05-22 10:56:54

『桜井政博のゲームについて思うこと X』

テーマ:
 『桜井政博のゲームについて思うこと X』(桜井政博)

―あらすじ―
 『星のカービィ』や『大乱闘!スマッシュブラザーズ』を作っている桜井政博さんによる、週刊ファミ通で連載中のコラム集。後日談や質問などが加筆されている。


 ついに4巻目です。ゲーム雑誌でのコラム集という、入荷している本屋を探すのも一苦労の作品です。気付けばもう連載も7年目ということで、最初から読んでいた読者としても感慨深いものがありました。ゲームに関することがメインではありますが、他の事柄にも通じる話が多く、ついつい読みふけってしまいます。これからも長く読んでいきたいコラムです。

桜井政博のゲームについて思うことX/エンターブレイン

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2009-05-21 10:16:55

『秘本三国志』 2巻

テーマ:
 『秘本三国志』(陳舜臣) 2巻

―あらすじ―
 三国志。


 1巻同様に五斗米道の女首領・少容が活躍し、他の三国志とは違う味わいを見せてくれました。少容が王允や呂布、曹操らに取り入る大胆な計略は面白い流れです。また、呂布もただ利用されるだけでなく、逆に少容を利用して窮地を脱するなど、知将としての一面も見せてくれました。そして五斗米道の国取りがメインになっている分、劉備軍がはとんど出てこないのも新鮮です。いずれ蜀や漢中の地で相対するのでしょうが、楽しみなところです。

 さらに、適度に「作者曰く。――」と作者独自の見解が入っており、当時の官位制度や玉璽の説明が加えられています。物語の邪魔にならない程度に入っているのが嬉しいですね。

秘本三国志〈2〉 (中公文庫)/中央公論新社

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2009-05-20 10:30:47

『恋人プレイ』

テーマ:漫画
 『恋人プレイ』(玉置勉強)

―あらすじ―
 SMクラブでバイトとしてギターを弾く大学生の佐伯は、偶然にもSMクラブで同じゼミの奥野と出会う。奥野はSMクラブでM奴隷として働いており、2人は恋人同士に。しかし佐伯の元カノや、奥野の元カノ(レズビアン)が現れて…


 タイトルとあらすじだけで見るとアブノーマルな印象が否めませんが、実際に読んでみると実に爽やかな青春恋愛漫画です。作者の初期の作品であるせいか、絵柄がやや稚拙な部分もありますが、それも味のうちかと。自分の居場所を探す2人の姿は、いかにも青春漫画といった感じで少し気恥ずかしいですが。全2巻とあっさり終わっているのもいいですね。しかし下手なエロ本よりもレジに出すのが恥ずかしいタイトルではあります。

 冬目景ファンにもオススメかと思いますがどうでしょう。

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2009-05-15 11:52:35

『獄門島』

テーマ:
 『獄門島』(横溝正史)

―あらすじ―
 「3人の妹を助けてくれ」という、戦友である鬼頭千万太の最期の言葉。そして獄門島なる、瀬戸内海の孤島に金田一耕助は降り立った。しかしそこの島の住人はどこか変わった人が多く、やがて3姉妹の1人が殺されてしまう…屏風の俳句に隠された真意とは。


 漫画・『ジョジョの奇妙な冒険』の作中にも名前が登場する、金田一シリーズの中の1作です。孤島での見立て殺人が、陰鬱でいてどこか艶かしい、いい味を出してくれています。実は最初から結構ヒントが隠されている作品でもありました。一度読み終えてから、もう一度犯人の行動を追って読んでみると、また違った視点から読めるのもいいですね。

獄門島 (角川文庫)/角川書店(角川グループパブリッシング)

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2009-05-13 21:04:54

北方三国志 6巻

テーマ:再読
 『三国志』(北方謙三) 6巻

―あらすじ―
 三国志。


 諸葛亮が登場し、後半では長坂の戦いが繰り広げられます。趙雲が魅せてくれると同時に、オリジナルキャラクターを織り交ぜて読ませてくれました。

 また、後に劉備軍に加わる馬超が登場します。北方三国志での彼は、木と会話をし、一歩離れたところから場を見る男として描かれています。この馬超のキャラクター付けが上手く、三国志の持つ「虚しさ」が見事に表現された人物だと感じました。呂布もそうですが、北方三国志を代表する名キャラクターです。

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2009-05-12 21:55:19

北方三国志 5巻

テーマ:再読
 『三国志』(北方謙三) 5巻

―あらすじ―
 三国志。


 官渡の戦いを経て、敗れた袁紹を始め袁一族は没し、勝者である曹操が勃興してきました。そして劉備の元には徐庶なる人物が訪れます。

 個人的には、諸葛亮のような超人よりも、徐庶のような人物の方が親しみが持てますね。この巻では、徐庶が曹操軍に一矢報いるシーンがありますが、実に小気味良いシーンでした。それ故に、彼が曹操の策略で劉備軍を離れるシーンは耐えがたいものです。法正や馬良と共に劉備軍を支えてくれたらと、残念でなりません。

三国志 (5の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)/角川春樹事務所

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2009-05-08 21:12:53

『犬神家の一族』

テーマ:
 『犬神家の一族』(横溝正史)

―あらすじ―
 昭和2×年、信州財界の大物・犬神佐兵衛が莫大な遺産を残してこの世を去った。そして同年10月、金田一耕助は「遺言状を巡る事件が起こりそうだ」との依頼を受け、犬神家の本宅を訪れることとなった。しかし金田一と会う直前、依頼者は何者かによって毒殺されてしまう。そんな中、遺言状が公開されるが、新たな犠牲者を生み出すこととなる。


 あまりにも有名な作品ですが、実はこれまで全く無縁でした。が、読んでみると非常に面白く、サクサクと読み進めてしまいました。家宝である「斧(よき)・琴・菊」に関連した殺人、犬神佐兵衛と恩師の意外な関係、佐清(スケキヨ)の容姿と殺害シーン、明かされる意外な犯人像など、見せ場が多様に散りばめられています。トリックも、ありがちな手法でありながら驚かされてしまう作品でした。王道にして名作ですね。

 『八墓村』や『獄門島』など、他の金田一耕助シリーズも読んでみたいと思わせてくれました。

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