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2009-04-28 12:29:15

『すべてがFになる』

テーマ:
 『すべてがFになる』(森博嗣)

―あらすじ―
 とある孤島のハイテク研究所。そこには天才工学博士である真賀田四季が、10年以上も完全に隔離された密室で研究を続けていた。にも関わらず、彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵。彼らはこの不可思議な密室殺人に挑むこととなる。


 いつかは読もうと思っていた作品ですが、やっと読めました。犯人の動機がよく分からないのが気になりますが、謎解きはなかなか面白く読めました。「F」が示すものや死体の謎は何となく分かったのですが、最終的な真相まではたどり着けず、最後まで楽しんで読めました。ただ、「天才プログラマー」の一言で済まされる部分や、動機が分かりにくい部分など、人によって好みが分かれそうな作品です。

すベてがFになる (講談社文庫)/講談社

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2009-04-28 11:57:05

『頭の中の歪み』

テーマ:
 『頭の中の歪み』(石川達三)

―あらすじ―
 発達障害にして生まれてきた久米子と、そんな娘を複雑な気持ちで見守る父・信二郎。そんなある日、久米子が妊娠しているという事実が浮上する。生まれてくる子供のことを考え、ついに父は久米子の殺害を企てるが、犯行に及ぶ直前に久米子は殺されてしまう。信二郎は敢えて逮捕されるが、果たして真犯人は誰か。


 一見ミステリーのようですが、実際に読んでみると「ヒューマニズム」というテーマを描いた作品ということが分かります。発狂した祖母、感情の欠落した母、そして発達障害の娘と、3代にわたる血を受け継いで生まれてくる子供。そんな子供を世に出してよいものか、堕胎させる方が正しいのではないのかと、信二郎の苦悩が展開されていました。対して、健常者として生まれる可能性もあるのだから生ませるべき、と主張する医師や産婆。どちらも「ヒューマニズム」を掲げながら、どちらも相容れることなく事態は進んでいきます。

 信二郎の考えは、恐らく社会の中では間違った考えとして裁かれると思いますが、もし自分自身が彼の立場にあったら、同じように行動するかもしれません。真犯人が誰だというよりも、この問題提起に考えさせられながら一気に読んでしまいました。

頭の中の歪み (1967年) (角川文庫)/角川書店

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2009-04-23 11:35:38

『ブギーポップ・イントレランス オルフェの方舟』

テーマ:
 『ブギーポップ・イントレランス オルフェの方舟』(上遠野浩平)

―あらすじ―
 クレイムクラブの構成員にして、統和機構を探ろうとする須磨貞夫。そして彼の幼馴染にしてMPLS(超能力者)であり、世界の敵でもある杉乃浦春海。やがて現れるブギーポップとも対峙することとなるが、そのとき彼女の取る行動とは――。


 「少年と少女が世界の危機に立ち向かう」という、まあいつも通りの展開でした。それでも楽しんで読めるあたりはさすがです。霧間凪や末真和子といったお馴染みのキャラクターが一切出ないので、シリーズを読んでいる感じがしなかったのも良かったですね。少し悲しいストーリー展開となっており、読後感も爽やかに終わっています。

オルフェの方舟―ブギーポップ・イントレランス (電撃文庫)/メディアワークス

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2009-04-23 10:34:47

『右近左乃介』 1巻

テーマ:漫画
 『右近左乃介』(作/村尾幸三 画/山本康人) 1巻

―あらすじ―
 人気の歌舞伎役者である音村左乃介。先代の名を継ごうとした彼の前に、桐生右近なる異母弟が現れる。そして左乃介の世界は一変する…


 アクの強い絵柄、ドロドロとした人間模様のストーリー。互いが上手く絡み合って、人間の持つおぞましさと狂気が、これでもかというほどに表現されています。中でも、状況を二転三転させつつ、左乃介が敵意に覆われていく展開は見事でした。また、右近の持つ狂気の描写は艶めかしさを内包して描かれており、こちらも見物です。

 歌舞伎漫画とはいえ、本作はあくまで人間関係の暗部を描く内容なので、歌舞伎に疎い人でも問題ありません。1巻では丁度良いところで終わっており、次の巻が非常に待ち遠しいところです。最初に書いたように、アクの強い絵柄なので受け付けない人もいるかと思いますが、興味のある人にはオススメしたい漫画です。

右近左乃介(1) (KCデラックス)/講談社

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2009-04-21 18:25:17

『西遊記』 3、4巻

テーマ:
 『西遊記』(平岩弓枝) 3巻、4巻

―あらすじ―
 西遊記。


 前巻に続き、あまりの面白さに一気に読み終えてしまいました。3巻では、女難のコミカルなシーンに笑い、続いての破門のシリアスなシーンに涙を誘われました。非常に上手い流れで手が止まりません。三蔵と悟空、互いが互いを思いやる師弟愛に目頭が熱くなりました。そして4巻で、ついに旅も終わりを迎えます。

 全4巻、非常に楽しませてもらいました。私のように西遊記をあまり知らないような人でも全く問題ありません。今年読んだ中では今のところ1位ですね。

西遊記〈3〉 (文春文庫)/文藝春秋

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2009-04-17 11:01:30

『新橋烏森口青春篇』

テーマ:
 『新橋烏森口青春篇』(椎名誠)を読みました。

―あらすじ―
 『哀愁の町に霧が降るのだ』の続き外伝。小さな新聞社に勤め始めた著者の自伝的青春小説。

 独特の文体で今回も楽しく読むことが出来ました。中でもスナックのママの、彼岸花にまつわる恋愛話が切なくも心に残りました。自分にとっての勇気の象徴とは何なのか、考えさせられます。また、著者の恋愛の話も入っていますが、気になる終わり方をしています。『哀愁の町に霧が降るのだ』の続編は別にあるとのことなので、この恋の行方は描かれるのか気になるところです。

新橋烏森口青春篇 (新潮文庫)/新潮社

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2009-04-14 22:49:11

再読

テーマ:日記
 最近よく再読をしています。数多く読むことも大切ですが、数をこなすことに比重が置かれ、内容を読み味わうことが疎かになっていると感じたためです。今のところ再読したのは、ブギーポップシリーズ、北方三国志、『赤と黒』など、どれも思い入れの深い作品ばかりです。

 再読をするというのは、同時に昔の自分に会うようで懐かしさが伴ってきます。「何でこれ読んだんだろう」、「これを読んだ当時ってこんな事してたよな」など、様々な思い出がよみがえってきます。『赤と黒』などは、高校生当時に恰好付けのために読んでいたようなものです。「当時はステータスのために読んでいたんだなあ」と思い返し、これが自分なりの自己表現方法の1つだったのだろうと、恥じ入ると共に微笑ましく感じてしまいました。

 本に限らずですが、昔好きだった物事や作品を振り返るのは面白いですね。自分を形成した作品の源流は何だったのかと探っていってみると、思わぬ再発見があるものです。
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2009-04-13 22:13:31

『赤と黒』(光文社 上下巻)

テーマ:
 『赤と黒』(スタンダール/野崎歓 訳)赤と黒-赤と黒

―あらすじ―
 フランス革命時代のフランスに生きる、しがない材木屋の息子であるジュリアン・ソレル(本書ではジュリヤン・ソレル)。彼は密かにナポレオンを崇拝する、野心に満ちた青年であった。その聡明さから町長の子供たちの家庭教師として雇われるが、町長夫人に惹かれ、関係を持ってしまう。密通の発覚を恐れた夫人は、ジュリヤンを神学校に送り込むが…


 高校生だった当時、国語の先生に薦められたことがきっかけで読んでみた作品です。ただ当時は恰好付けの一環として読んでいたようなものなので、正直に言うと読んでもよく理解出来ませんでした。当時は海外小説自体をあまり読んでいなかったこともあり、慣れていなかったことも大きかったように思えます。

 数年前に新訳が出たとのことで改めて読んでみましたが、細かいところをすっかり忘れてしまっており、初めて読んだかのように感じました。

 主人公であるジュリヤンが少し変わった人間ということもあり、当時は彼の性格が上手く掴めませんでした。しかし今回読んでみて、やはり理解しがたい部分もありましたが、不完全な人間としての魅力や向上心など、理解できる部分も充分にありました。また、ジュリヤンを巡る恋の行方や、上級階級たちの権力争いなど、思わず没頭して読んでしまいました。ラストも衝撃的で目が離せません。とは言え、私自身はフランス革命に詳しいわけではないので、まだまだこの作品を理解したとは言えないと思います。何度もくり返して読みたい作品です。

 また『赤と黒』と言えば、このブログの名前の元ネタでもあります。手前味噌ながら、結構いいタイトルが付けられたなあと思っています。この作品なくしては、ブログのタイトルも違っていたと思います。恐らく、『ぼくは勉強ができない』(山田詠美)あたりになっていたことでしょう。
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2009-04-10 23:37:31

『あさきゆめみし』

テーマ:漫画
 『あさきゆめみし』(大和和紀)

―あらすじ―
 源氏物語。


 活字ではあまり面白く感じずに「明石」で読むのを終えた源氏物語でしたが、漫画では宇治十帖(第2部)まで読むことが出来ました。個人的にはストーリーに一貫性のある宇治十帖の方が面白く読めました。

 序盤こそ女性の見分けに苦労しましたが、読み進むにつれ面白さが増してきます。紫の上や明石の上といった、華やかな女性たち全員が魅力的でした。しかし光源氏は勝手気まますぎて感情移入できません。特に女三の宮の降嫁話は酷く、紫の上に対し許される行為ではありませんね。まあ他の男性陣も横恋慕したり密通したりと、その辺りはあまり感心ができません。

あさきゆめみし(1) (講談社漫画文庫)/講談社

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2009-04-07 21:28:59

北方三国志 1~3巻

テーマ:再読
 『三国志』(北方謙三) 1~3巻

―あらすじ―
 三国志。


 ハードボイルド作家とも称される著者だけに、あまりに熱く、あまりに苛烈な三国志です。『水滸伝』もそうですが、それ故に、読んでいて疲れを覚えることも多々ありました。しかしだからこそ、読み切った達成感、充実感は他の作家の本とは一線を画しているとも言えます。

 全13巻と長いため、最後まで再読できるかどうか。

文庫版三国志完結記念セット(全14巻)/角川春樹事務所

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