2008-06-30 22:40:20

『チーム・バチスタの栄光』(上下巻)

テーマ:
 『チーム・バチスタの栄光』(海堂尊)


―あらすじ―
 奇跡の成功率を収める天才バチスタ手術チームに連続して起こった、不可解な術中死。医療ミスなのか殺人なのかも不明な中、真実を解き明かすために1人の冴えない医師(主人公)が監査として派遣される。


 医療モノの好きな母が「これは面白い」と貸してくれた小説です。第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、映画化もされたベストセラーなので、読んだ人も多いかと思われます。普段ベストセラーを読まない僕ですが、本書は専門用語もくどくなく、あっさりしていて面白くサクサクとページをめくってしまいました。予定調和のエンターテインメント作品です。例えるなら、日頃硬いものを食べない人でも食べやすい、歯ざわりの良いクッキーみたいな感じですね。ただ、大賞の選考時にキャラクターが絶賛されたとのことですが、そんなに目新しいようには感じられず、むしろその性格についていけない部分もありました。

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2008-06-30 00:45:21

『皇国の守護者』(小説) 4巻

テーマ:
 『皇国の守護者』(佐藤大輔) 4巻

―あらすじ―
 日本によく似た「皇国」と、ロシアによく似た「帝国」の激戦を描く戦記ファンタジー。未完の城塞・六芒郭での篭城戦。圧倒的な物量差にじりじりと追い詰められる新城だったが、予測外の結末が待っていた。


 前巻での奇襲戦から一転し、今巻では篭城戦が描かれました。ユーリア率いる、精鋭にて多勢なる「帝国」軍に対し、新城の知略が冴え渡ります。個人的には篭城戦、攻城戦というのはとても好きな戦闘です。野戦と違い、退路や食料、援軍などの無い、何かしらが限られた戦闘であるからこその緊迫感や悲壮感がドラマを盛り上げてくれるからです。今回の戦いも、期待に応えてくれる面白さでした。そして篭城戦後の、まさかの結末。次巻からの新たなる敵に、期待がかかります。

皇国の守護者〈4〉壙穴の城塞 (C・NOVELSファンタジア)/中央公論新社

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2008-06-23 20:57:41

『皇国の守護者』(小説) 3巻

テーマ:
 『皇国の守護者』(佐藤大輔) 3巻

―あらすじ―
 日本によく似た「皇国」と、ロシアによく似た「帝国」の激戦を描く戦記ファンタジー。帝国による皇国本土への上陸作戦が開始される。皇国側の打つ手は如何に。


 漫画では描かれなかった、それからの戦いが語られていきます。主人公へ好意を持つ者、持たない者、それぞれの思惑が絡み合った上奏を経て、つい皇国本土への上陸作戦が開始されました。上奏のシーンでの心理描写も面白かったですが、特に後半の奇襲作戦はページをめくる手が止まらずに一気に読んでしまいました。直接の戦闘描写自体は少ないのですが、張り詰めた緊迫感が漂ってきます。また、読みながらもしばしば、「漫画だとここはこう描かれるだろうか」と空想しながら読んでしまいました。

皇国の守護者〈3〉灰になっても (C・NOVELSファンタジア)/中央公論新社

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2008-06-21 23:55:00

『密約―物書同心居眠り紋蔵』

テーマ:
 『密約―物書同心居眠り紋蔵』(佐藤雅美)

―あらすじ―
 長男は婿養子に、長女は嫁入りと、それぞれ独立していったことで少し落ち着いた紋蔵一家。が、近所の長屋に住む文吉がやってきたことで賑やかな日々が戻ってきた。


 シリーズ第3弾にして、主人公・紋蔵の父の死にまつわる事件が顕わになってきました。いつもと同じような連作短編が語られる一方で、物語の主軸として父の事件が加わり、2つの面白さが平行して動いていきます。短編での何気ない所作や登場人物が父の事件に絡んできたり、事件が予想以上の広がりを見せたりと、読者を引き込む力が増してきているのが実感出来ました。巻の最後には黒幕らしき人物も浮上し、4巻に期待がかかります。

密約 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)/講談社

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2008-06-19 01:03:59

『怒らぬ慶之助』

テーマ:
 『怒らぬ慶之助』(山本周五郎)

―あらすじ―
 著者の初期短編集。武士道の厳しさを表した表題作のほか、バラエティに富んだ11編を収録。


 かの名作・『さぶ』の著者の、初期短編集です。少年の純粋さが悲しい「小さいミケル」から始まり、大正時代の探偵モノを彷彿とさせる「黒襟飾(ネクタイ)組の魔手」、どんでん返しの連続劇である「縛られる権八」など、いずれも面白い作品が11編収められています。全体的に人情モノでもあり、中には考えさせられるような作品もありました。『さぶ』は確かに名作ですが、分厚いので読む気になれないという人にはこちらを読んでみるのもよいかと思われます。

怒らぬ慶之助 (新潮文庫)/新潮社

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2008-06-09 23:49:10

『ラッキー ~Are you LUCKY?~』

テーマ:漫画
 『ラッキー ~Are you LUCKY?~』(村上かつら)

―あらすじ―
 小学生の主人公が押入れで発見した、古い犬ロボ(ラッキー)。母を亡くした少年の心は、父やラッキーとのふれあいの中で逞しく育っていく。


 漫画レビューサイトで「素晴らしい」とオススメされており、全1巻らしいので買ってみたのですが、感動して泣いてしまいました。ラッキーは亡くなった母が主人公を産む前に飼っていたロボで、ラッキーとの生活を通して主人公は母親の思いを感じとり、成長していくというストーリーです。序盤での、主人公を産もうとする母親のシーンと、最後の別れのシーンが特に感動しました。

ラッキー―Are you LUCKY? (ビッグコミックス)/小学館

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2008-06-02 22:44:46

『清兵衛と瓢箪・小僧の神様』

テーマ:
 『清兵衛と瓢箪・小僧の神様』(志賀直哉)

―あらすじ―
 瓢箪をこよなく愛す清兵衛と、それを理解できない周囲の大人たち。表題作の他、12編を収録した短編集。


 約200ページ、13編の短篇集です。なので当然1篇1篇がかなり短いのですが、どれをとっても素晴らしい作品ばかりです。「菜の花と小娘」にみる温かさ、「網走まで」にみる人生の虚しさ、「荒絹」にみる妬み嫉み、「正義派」にみる鬱屈感、「城の崎にて」にみる死生観など、短い中にもこれだけの感情を上手く盛り込んでいます。「小僧の神様」はラストも面白く終わっており、なかなか愉快な作品です。

清兵衛と瓢箪・小僧の神様 (集英社文庫)/集英社

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2008-06-02 21:41:06

『隼小僧異聞―物書同心居眠り紋蔵』

テーマ:
 『隼小僧異聞―物書同心居眠り紋蔵』(佐藤雅美)

―あらすじ―
 砂糖問屋の橘屋から10両もの大金が紛失した。手代の末吉が疑われ、彼は店を追い出される。折りしも江戸の町では「隼小僧」なる盗賊が捕らわれ、橘屋の一件も隼小僧の仕業として解決するが。


 先日読んだ『物書同心居眠り紋蔵』のシリーズ第2弾です。昼間から寝てしまう奇病を持ち合わせている冴えない主人公・紋蔵が、様々な事件に巻き込まれるという作品です。前回にもまして、一概にどちらが悪いと決め付けられないような人情話が数多く出てきました。決して全てハッピーエンドでは終わらず、少し悲しい話もあります。安定して読める1冊です。

隼小僧異聞 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)/講談社

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2008-06-01 23:52:47

『地果て海尽きるまで―小説チンギス汗』(上下巻)

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 『地果て海尽きるまで―小説チンギス汗』(森村誠一)

―あらすじ―
 ユーラシア大陸を制覇した英雄・チンギスハーン。父の死による苦難、宿敵との戦い、我が子との確執。彼はひたすら敵を求め、侵略と掠奪を続けた。地の果て、海が尽きる先を求めた、英雄の生涯を描く。


 いつか読もうと思いつつも機会がなく、今回やっと読んだのですが、非常に面白くてすぐに読んでしまいました。史上最強のモンゴル帝国の、成立と崩壊までを描いた作品です。タイトルのようにチンギス・ハーンが中心ではありますが、下巻中盤にて2代目ハーンのオゴタイに世代を交代し、そして5代目フビライによる元寇までが綴られています。以前読んだ『蒼き狼』(井上靖)はチンギス・ハーンが亡くなるまでだったのですが、こちらではそれ以後の話も載っており、初めて読む部分もあり、興味深く読めました。漫画の『チンギスハーン』(横山光輝)や『蒼き狼』では敵国側の視点があまりないのですが、この作品では敵国側からの視点も多く、より感情移入してしまいました。

 不義との疑いからくるジュチの苛烈な生涯、復讐者として生きながらもいつしか帝国の忠臣となった耶律楚材、偉大なるチンギス・ハーンの跡を継いだオゴタイの苦悩など、チンギス・ハーン以外にも魅力的な人物が物語を盛り上げてくれます。そして後半で幾度か描かれる、ハーン位を巡る骨肉の争いと策謀は帝国崩壊の遠因ともなっており、二転三転する争奪戦に没頭しつつも、虚しさを感じずにはいられませんでした。

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