2007-01-25 23:25:40

『水滸伝』 4巻

テーマ:
 『水滸伝』(北方謙三) 4巻

―あらすじ―
 12世紀初めの中国において、反乱を起こした漢たちがいた。彼らは梁山泊に立て篭もり、理想とする新しい国を作ろうとした。その物語は「水滸伝」――北方水滸伝、開幕。


 巻末の解説でも書かれていますが、もうこれは水滸伝ではありません。原本ではほとんど活躍しないような人物が活躍したり、女真族や遼といった諸外国が物語に絡んでくるなど、もはや別の物語です。水滸伝の登場人物の名前を借りた、現代ハードボイルド小説と言うことすら出来ます。この巻の前半で登場する穆弘(ぼくこう)や、後半から活躍し始める馬桂(ばけい)など、「ここまで掘り下げることが出来るのか」と驚かされる度に、作者の実力を思い知らされるような気がします。

水滸伝 4 道蛇の章 (集英社文庫 き 3-47)/集英社

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2007-01-21 23:20:17

『呉・三国志』 10巻

テーマ:
 『呉・三国志』(伴野朗) 10巻

―あらすじ―
 三国志における呉を主体とした作品。呉の「浙江耳」、魏の「青州眼」、蜀の「臥龍耳」といった諜報機関による情報戦が幕を開ける。


 最終巻なので当然といえば当然ですが、この巻ではついに三国が滅びました。諸葛亮の死後、どの国もロクな後継者がおらずにボロボロになってしまうのですが、その姿を見るには忍びないものがあります。特にこの巻でかかれている、呉の後継者問題は孫権の処置があまりに酷く、国が滅んでしまっても仕方ないように描かれています。また、呉の情報機関も巻き込まれ、まさかの展開となりました。そしてラストは伴野三国志らしいラストでした。

 読まなかった時期もあり、結果として読み終わるまで2年以上にも及びましたが、それでも最後まで読み終えられたのは、やはりこの本が面白かったからなのだと思います。情報戦やオリジナルキャラといった特徴は読者を選ぶかもしれませんが、私としては作者の独自性が出ており、プラスの点として考えています。多少荒唐無稽だったり、説明がくどい部分もありますが、全体的に見て面白い作品だったと思います。ただ、後半に出てきた超能力者たちはあまり評価できません。

 あと、後漢時代の人が「ツーカーな仲」なんてことを言うのは受け入れられなかったなあ(笑)。

呉・三国志 長江燃ゆ〈10〉興亡の巻 (集英社文庫)/集英社

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2007-01-21 22:46:25

『QED 竹取伝説』

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 『QED 竹取伝説』(高田崇史)

―あらすじ―
 「鷹群(たかむら)山の笹姫(ささひめ)様は…滑って転んで裏庭の、竹の林で右目を突いて、橋のたもとに捨てられた」――。不吉な手毬唄が伝わる奥多摩の織部村。その村で、唄をなぞったかのような殺人事件が発生。桑原崇は事件の解明と、「竹取物語」に隠された真実に迫る。シリーズ第6弾。


 今巻も500ページ近い厚さながら、面白くて手が止まりませんでした。サブタイトルの通り今回は竹取伝説が事件の中心となっており、それを通じて当時の時代背景や年間行事の謎が明かされてゆきます。よくもまあここまで「竹」と繋がるものだと、呆れさえしてしまいました。そして、やはり殺人事件と考察の繋がりが希薄なのが残念なところです。歴史の謎が面白いだけに拍子抜けしてしまいます。

QED 竹取伝説 (講談社文庫)/講談社

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2007-01-14 23:12:21

『煙か土か食い物 Smoke、Soil or Sacrifices』

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 『煙か土か食い物 Smoke、Soil or Sacrifices』(舞城王太郎)

―あらすじ―
 救命外科医・奈津川四郎の元に、母が殺されたとの知らせが舞い込む。連続主婦殴打事件の犠牲となった母のため、四郎は兄弟とともに犯人を追う。


 連続主婦殴打事件を追うとともに家族の絆を描くストーリー、と書けば爽やかな感じがしますが、文体がかなり下品(口汚い)作品なので、読む人にとっては好き嫌いが分かれそうな作品です。変にインパクトがあったせいか、文体が夢に出てきました。「文体が夢に出る」というのも説明しにくい面妖な話ですが。また、改行が少なく結構ギッシリと字が詰まっていますが、不思議とテンポ良く読めるのには作者の力量やセンスが感じられました。しかしまあ、文体が変わっているからといって内容が面白いかどうかは別問題であり、あまり面白いとは感じられませんでした。主人公のキャラクターが受け入れられなかったのが原因だと思われます。

煙か土か食い物 (講談社文庫)/講談社

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2007-01-13 23:39:04

『呉・三国志』 9巻

テーマ:
 『呉・三国志』(伴野朗) 9巻

―あらすじ―
 三国志における呉を主体とした作品。呉の「浙江耳」、魏の「青州眼」、蜀の「臥龍耳」といった諜報機関による情報戦が幕を開ける。


 この巻では諸葛亮の北伐~五丈原での戦いと燕王(公孫淵)の反乱が描かれており、呉の話はあまりメインではありません。いつもの情報収集戦も、序盤で超能力者と戦うくらいです。しかしながら五丈原での有名な「死せる孔明、生ける仲達を走らす」のシーンの解釈は面白く描かれていました。ただ、この巻はやたらと上奏文や詔が書かれており、展開上必要なのかもしれませんが、回りくどい文を延々と読むのはあまり楽しいものではありません。上記した五丈原のシーン以外は特に見所は無く、全体的に淡々と流して読んでしまった巻だったような気がします。

呉・三国志 長江燃ゆ〈9〉秋風の巻 (集英社文庫)/集英社

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2007-01-01 12:04:53

謹賀新年(2007)

テーマ:日記
 明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
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