2006-11-27 19:07:28

『QED 百人一首の呪』

テーマ:
 『QED 百人一首の呪』(高田崇史)

―あらすじ―
 百人一首のコレクターとして有名な人物が殺された。手には一枚の札が握られていた。警察は関係者のアリバイを調べるが、アリバイに問題は無く…そして百人一首に隠された謎とは。シリーズ第1弾。


 先日∀kiさんから頂いた『QED 百人一首の呪』という歴史ミステリーを読みました。

 最初は「500ページは長い。それにミステリーは読まないしな」と、気乗りしないで本を開いたのですが、百人一首の蘊蓄と斬新な解釈、そしてこの百人一首がどう殺人事件と絡むのか、非常に気になって最後まで一気に読んでしまいました。まあ最後の殺人事件の真相は、いただけないものでしたが。百人一首に関する部分は非常に面白かったので、この部分だけで書いても良かったのでは、とも考えてしまいました。私みたいに百人一首についてあまり知らない人でも、多少興味があれば楽しんで読めると思われます。興味がないと、延々と続く解説に嫌気が差すかもしれません。

QED 百人一首の呪 (講談社文庫)/講談社

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2006-11-26 23:25:56

『水滸伝』 1巻

テーマ:
 『水滸伝』(北方謙三) 1巻

―あらすじ―
 北方水滸伝。


 「どうせ買うなら帯があるうちに買おう」ということで、現在までの既刊である1・2巻両方とも買ってきました。


 最初の数ページをめくっただけで、北方三国志と同じニオイがし、まぎれもなく北方水滸伝だということが感じられました。そして氏の大胆なアレンジに驚かされながらも、その上手さに、北方水滸伝に惹き込まれてしまいます。登場人物それぞれに志や目的を持たせ、また、人物の登場するタイミングをも入れ替えることで、よりリアリティのある世界が描かれています。特に、塩の闇売買による資金源の開発や、『新・水滸伝』(「水滸伝」七十回本)では今一つ存在意義が分からない盧俊義が序盤から登場するといったアレンジは、さすがと唸らされてしまいました。王進のお母さんのセリフにもグッときましたよ。

水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)/集英社

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2006-11-24 23:05:43

『新・水滸伝』 4巻

テーマ:
 『新・水滸伝』(吉川英治) 4巻

―あらすじ―
 吉川水滸伝。


 最終巻の、『新・水滸伝』4巻を読み終えました。中盤では視点が何度も変わるため、それぞれの人物を覚えるのが大変でしたが 最後の最後まで非常に面白い物語でした。「2006年の面白かった本」に入る面白さですね。貪り読んだとでも言いますか、とにかくページをめくってしまう作品でした。北方謙三版も独自のアレンジが入っているらしいので、やはり読むべきかと思ってしまいます。あと、柴田錬三郎も水滸伝を書いているらしいので、こちらも気になるところです。


新・水滸伝(四) (吉川英治歴史時代文庫)/講談社

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2006-11-21 23:20:05

『デンデラ野』

テーマ:
 『デンデラ野』(山本昌代)

―あらすじ―
 表題作の他2編からなる短編小説。現代の日常生活における、家族間の数々の問題を描く。


 どの作品もはっきりした解決がないラストで終わっており、それが不気味な雰囲気を醸し出しています。特に1作目の「豚神祀り」(とんじんまつり)は怖すぎます。娘の死因、豚を飼う理由、息子の異常な行動、友人の息子の進学、祀る理由、将来などに対する答えが全くなく、一切救いがありません。他の「デンデラ野」、「春のたより」も同様で、えもいわれぬ恐怖がありますね。明るいホラー作品です。

デンデラ野 (新潮文庫)/新潮社

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2006-11-20 23:56:34

『山椒大夫・高瀬舟 他四編』

テーマ:
 『山椒大夫・高瀬舟 他四編』(森鴎外)

―あらすじ―
 人買いにだまされ、丹後の長者・山椒大夫の奴隷となった姉弟の悲劇を描く「山椒大夫」。京都を流れる高瀬川で罪人から思わぬ告白を聞く「高瀬舟」。他4編収録。


 「舞姫」と並んで有名な、森鴎外の作品です。とは言え、「山椒大夫」「高瀬舟」ともにしっかり読んだことがなかったので、今回が初めてとなりました。

 有名なだけはありますね。どちらも短い作品ながら面白く読めました。特に「高瀬舟」はあの短さの中に「安楽死とは何か」という難解なテーマが書かれており、そのテーマとそれを短くまとめた構成力は見事としか言えません。また、タイトルに他四編とあるように、他にも短編4作品が収められており、どれもなかなか面白かったです。「じいさんばあさん」なんかはほのぼのしてて読後感も良い作品でした。

山椒大夫・高瀬舟 他四編 (岩波文庫 緑 5-7)/岩波書店

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2006-11-13 21:00:38

『新釈三国志』(上下巻)

テーマ:
 『新釈三国志』(童門冬二)

―あらすじ―
 三国志。


 「三国志の小説は総じて長い中、全2巻とはありがたい」と、てっきり小説だと思って買ったのですが、中身は解説・分析本でした。三国志の人物を分析する際に、日本の武将と比べているのですが、やや無理がある気もします。ただ、曹操ら3人の行動を「ためらい」という点から見ていることや、玉璽と三種の神器を対比している辺りは、他の本にはない部分だったので興味深く読めました。

新釈 三国志〈上〉 (人物文庫)/学陽書房

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2006-11-06 23:15:00

『新・水滸伝』 1巻

テーマ:
 『新・水滸伝』(吉川英治) 1巻

―あらすじ―
 吉川水滸伝。


 古本屋で適当に本を探していたところ、『新・水滸伝』が全4巻とも揃っていたので、「これを機に読んでみるか」と1巻を買ってみました。やたら読む三国志と違い、初めて水滸伝を読んだのですが、なかなか面白いですね。ただ、登場人物が多い上にやたら視点が変わるので、登場人物をしっかり把握しにくいのが難点です。

 また、この『新・水滸伝』は未完らしいのが残念です。そこで最後まで翻訳されたものは無いのかと調べてみたところ、北方謙三氏の『水滸伝』は最後まで訳してあると分かりました。折りしも先月には文庫の1巻が刊行されたようですし、これも機なのかもしれません。しかしどうも北方謙三氏の文体は各キャラが苦悩するシーンがやたら生々しく、読んでいるとこっちまで疲れてしまうので、読もうかどうか躊躇ってしまいます。しかもかの『三国志』(13巻)より長い19巻ですし。

新・水滸伝(一) (吉川英治歴史時代文庫)/講談社

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2006-11-05 23:13:40

『呉・三国志』 6巻

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 『呉・三国志』(伴野朗) 6巻

―あらすじ―
 三国志における呉を主体とした作品。呉の「浙江耳」、魏の「青州眼」、蜀の「臥龍耳」といった諜報機関による情報戦が幕を開ける。


 前巻から半年振りとなる6巻では、荊州問題~魏王朝の成立までが収録されています。前半では魏と呉の諜報機関員同士による策略戦が行われており、作者のオリジナルキャラクターだらけの闘いながら、とても面白く読めました。あと、この巻で関羽が死ぬのですが、僕はどうしてもこの「呉が裏切って関羽が死ぬ」という部分が好きではありません。この時ばかりは呉が悪のように見えてしまいます。諸葛亮も、馬良だけでなく法正(どちらも蜀の軍師)も関羽の元に派遣すれば良かったものを…残念でなりません。

呉・三国志 長江燃ゆ〈6〉巨星の巻 (集英社文庫)/集英社

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2006-11-02 23:22:18

『天平の甍』

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 『天平の甍』(井上靖)

―あらすじ―
 奈良時代、高僧(鑑真)を渡日させようと唐へと渡った僧たちがいた。が、簡単に日本に帰ることも出来ず、あらゆる苦難が彼らを襲う。


 奈良時代、高僧(鑑真)を渡日させようと唐へと渡った僧の一人である普照や、彼と共に唐に渡った他の僧たちの話です。当然すんなりと行くはずも無く、唐での流転の日々や、仲間たちとの別離、海の恐ろしさなどが彼らを襲います。しかしそれでも日本へと渡ろうとする普照と鑑真の姿からは人間の情熱と意志を、一方で業行という僧の姿からは人生の無常を感じました。

 本書20ページで戒融という僧が話す真理は非常に同意させられました。名言ならぬ金言か。

天平の甍 (新潮文庫)/新潮社

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