[LIFE]~LION STORY~

話すと長くなるから・・・

あなたの想像は、俺の創造を超えて行く。

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男は、

眠ってしまった女を起こした。

ゆっくり、ゆっくり、揺らしながら。

その慎重でぎこちない動作からは、

いつもは見せない、この男の優しさを感じた。


女は、

身体を起こし、

眠い目をこするように、

涙の跡をごまかすように、

ぎこちなく手を動かしながら、

「ごめんね。」

と言った。


「何が?」

男が尋ねると、

「眠っちゃったし、ワインも無くなっちゃった。。。」

と、女が悲しそうに答えた。


男は、

その悲しそうな女の顔に、

少しだけ困った顔を見せたが、

それでも優しく微笑んでから、

ゆっくり立ち上がり、

隣の部屋のドアを開けた。



その部屋を見て、

女は、

驚いた。


なぜならその部屋には、

山のように積まれた「プレゼント」があって、

その中には何十本ものワインも、
様々な種類のワイングラスも、
何色ものテーブルクロスも、あのゾービーズも何枚も、
大きなテレビも、ホームコメディ以外のDVDも・・・。

とにかく思いつく限りの、

男からの「プレゼント」があった。



「・・・ワイン、まだあったんだ。」

女は、

無意識につぶやいたんだろう。


・・・しかし、

女は、

すぐさまこうも思った。

「私が欲しいものはここにはない。」

女は、

悲しくなり、現実に戻った。

さっき見ていた夢の世界から、
現実に戻ってきた時のように、

何かをごまかすように、
ぎこちなく手を動かしながら、


もう決めたんだと、

強く、

強く振り向こうと思ったその瞬間、



男は、

「HAPPY ANNIVERSARY・・・愛してるよ。」

小さくも確かに、

そう言ったんだ。



恥ずかしさからなのか、

ワインのせいなのか、

ぎこちなく笑うその顔は、

赤く染まっていた。



女は、

本当に欲しかったものを、

見つけた。気がした。


女は、

溢れ出る涙を、

ごまかすのをやめた。





そして、

男は、

女にワイングラスを手渡し、

いつの間にか手にしていたワインボトルから、

ワインを、

優しく、

注いだ。


きっとワイン以外のものも、

優しく、

注いだ。





女の頬からは、

ポタポタと、

涙がこぼれ落ちていた。



ワイングラスからは、

ポタポタと、

ワインが、

こぼれ落ちていた。





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女は、

もう眠ってしまっていた。

悩む男の目の前で。

ワインの染み込んだテーブルクロスの上で。

恍惚な、幸せな笑みを浮かべたままで。

何故か、

溢れる涙は、止まらないままで・・・。





女は、

夢を見ていた。


ほんのついさっき、

通り過ぎたはずのシーンの夢。



・・・今日は、
「二人の記念日」だから。

女がそんな事を考えながら、
テレビとスモークチーズにかじりついていると、

男が何か言った。気がした。
ふと目をやると、ワイングラスが空になっていた。

「ごめんなさい。気が付かなかったわ。」

女は、そう言いながら立ち上がり、
ワインを注ぎ、また座り、テレビを見た。

女は、

「この人も今日は御機嫌みたいね。だって今日は二人の・・・。」

そんなことを考えていると、ますますテレビが面白かった。

女は、
声をあげて笑った。

女は、
「幸せ」を感じていた。


すると男が言った。

「このワイングラス・・・、穴が開いてる・・・。」

女は、

これ見よがしにこう言った。

「あら、よく気が付いたね?
それは私が開けたのよ。
もしあなたが気付いたら、伝えたいことがあったから・・・。」


「伝えたい事?どんな?」


「あなたとお付き合いするようになって思ったの、
あなたの心は、
小さな穴の開いたワイングラス・・・。
これそのものなんじゃないかって。

私がどんなに愛情を注いでも、
少しずつこぼれ出して、
すぐじゃなくても、気が付けば空になってしまう・・・。

だから私は誰よりも、
もしかしたらあなたよりも、
いち早くそれに気付いて、
愛情を、注ぐの。

いつもみたいにワインを注ぐように、
優しく、丁寧に、優しく・・・。
あなたのワイングラスが空になってしまわないようにね。

でも私は、
それを不満だと言ってるんじゃなくて、

これからも、注ぎ続けるからって、

そう言いたかっただけ。

こんな方法で、私なりの愛情表現を、
少しだけでもあなたに、
見て、感じて欲しかっただけだよ。

でももし、
あなたが何も気付かずに、
この日の為に用意してたワインが全部無くなったら、
私の愛情も無くなっちゃったって、
言おうとも思ってたんだけどね。。。

気付いてくれてありがとう。

ごめんね。

ほら、テレビ見よう。」
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その瞬間、

男は、

動けるようになった。

男は、

動けなかった本当の理由を、

理解したんだ。

それは、「金縛り」でもなんでもない。

ただ、

自分が「動こうとしなかった」だけだ。

今までも、

そう今までも、

心ではわかっていた。


「動かないと。」

頭では理解していた。

「動かなくては。」


でも、

何も出来なかった。

男は、そんな本当の自分の事を、

理解したんだ。

遅すぎるかもしれないが、やっと。


しかしまだ、

男はしばらく動かなかった。


状況整理も含め色々と、考えたかったからだ。

まず、
穴からこぼれ落ちたはずのワインは、どこに行った?
少しはテーブルクロスが吸収するとしても限度がある。
ワインボトル約三本分のワインが、こぼれたんだぞ?
一滴も床に滴り落ちてないのはどういうカラクリだ?



女がテレビを見て笑っていた。



*****
さあ、今夜も始まりました~!多忙なセレブのあなたの味方!
全伊人気ナンバーワン通販番組!
「セレブだって深夜に買い物したいもの~☆」!

皆さん、秋の夜長、いかがお過ごしでしょうか?
今夜もあなたの夜のお楽しみ相手を務めさせて頂きます。
MC メルシーです!どうもどうもぼ~の!
さあ!早速紹介させていただきまっしょう!

あれ?あれあれ?
なんかおかしいなあ~と思ったら、
ワイングラスに小さな穴が・・・、
なんて経験よくありますよね~?
そんな時にはこれ!

一枚(71×54cm)で約750ccの吸水が可能なので、
ワイン約一本分くらいの量なら楽々吸い取ってしまうこの優れもの。
「ゾービーズ」のご紹介~!!!
ほらほら、こうやって三枚くらい重ねておけば、
ワイン三本こぼしたって安心安心~!!!
目の前の誰にも気づかれることなく、ワインを吸い取ってくれますよ~!!!

では!またの機会にお会伊しましょう!どうもどうもぼ~の!
*****


それに、今日のあのワイングラスはなんだ?
ステムもボトムもないボウルだけのワイングラスなんて初めて見た。


*****
どうもどうもぼ~の!
MC メルシーです~!
先週ご紹介しましたワイングラス「O」!
皆さんお気に召しましたか?
体温が伝わるからマナー違反なんて言う知ったかぶりの青二才が真っ青!
ボウル本体を手で持って飲んで頂いても、
ワインの味は変わらなかったでしょう?!
そうでしょうそうでしょう。

あとあと、
バレないように、
今夜はちょっとワイングラスに細工をしてやろうって時、
あるある。あるよね~。
そんな時にも、コレ。
ステムがなくて安定してるから、やりやすいよ~。

では!またの機会にお会伊しましょう!どうもどうもぼ~の!
*****


1番引っかかるのは・・・、
もし、
ワイングラスに穴が開いてなかったとして、
俺が動けてワインを飲んでいたとして、

彼女はなんで、
俺のワイングラスにワインを注ぎ続けたのか・・・?

いつもの彼女なら、
「飲み過ぎじゃない?」
とか、
「まだ飲む?」
とか、
一言あってもいいはずなのに。

彼女はなんで、
黙々と、
ワインを注ぎ続けたのか・・・?
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