ほっぺたにひまわり 三田織

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「ほっぺたにひまわり」


体重90kgのぽちゃかわ男子!皆から愛される(イジられる!?)ぽっちゃり体型のヨネちゃん。ある日、憧れのクラスメイト・アライ君から「ユーレイを成仏させる為に女装してほしい」なんてお願いをされて
愛嬌たっぷりのヨネちゃんと、イケメンムッツリ・アライ君のぽよぽよスウィートラブ?叔父への恋心と葛藤を繊細に綴る「深い森」も収録


まず思ったのが、ヨネちゃんとアライ君でまるごと読みたかったなあ。「深い森」がモヤモヤが残る作品だったこともあるんですが…ヨネちゃんがぽっちゃり男子なバージョンでの恋愛がもっと見たかった(笑)

イケメンで野球少年のアライの方が、最初、ヨネちゃんに片思いなのが萌えを誘う。アライに似合うように必死にダイエット始めるヨネちゃんがいじらしい。こんな可愛いハッピーエンド初めてです

この前半のほっこりをリセットするような「深い森」複雑な感情が絡み合う叔父と甥の恋愛を描いたものです。「橙のレシピ」を思い出される方もいるかな?

冒頭、病室のシーン。主人公遥のお婆ちゃん、もう1人の主人公律の母の

『ねぇ、遥。私が死んでも律に知らせないでね』

『自分の息子なのに…?』

『あんなの私の子じゃないよ。私の葬式で律と遥が再会するのは許さない…許さないから』

ここまで言うのは律が遥に何か犯罪的なことでもしたのかと思いました

遥は約束を守ったけど、母が死んだことを知った律は母が好きだった花を手に訪ねてきた。遥は約束だから追い返そうとする

遥にはお婆ちゃんが決めた結婚相手がいた。早苗は30近いし断ってもいいと言ったが了承した。早苗さんこそいいの?と聞く遥に好きだからと答える

結論から言うと遥は小さな頃から律が好きで、律に似た既婚者の山口と関係を続けていた。律は同性が好きなことが母親にバレて、冒頭のシーンに繋がる

「律を好きだったことをお婆ちゃんがどこかで気づいてたと思う」遥の回想。だから2人を会わせたくなかったのか(回収できた)頑な態度だけど、現実はそんなものだろう

人の不幸の上に幸せは成り立たないは、不倫について言われることが多いが、早苗さんの立場はこれに少し近くて、読み終えた後になんとも言えない気持ちになった

先生が決めた事とはいえ、遥が好きで彼が結婚すると言ってくれた時、どんなに嬉しかっただろう。その後の遥の婚約者とは思えない微妙な態度にも不安を感じながらも、少しでも好意のある言葉を向けてくれると喜んだり

それが山口とベッドで抱きあう姿を見ることになり、律を好きな為に別れを告げられるのである。あまり書きたくないが30歳を前にした女性が好きな人から裏切られ、フラれ、婚約破棄され、結婚も無しになるなんて、辛いなんてものじゃないと思う

三田さんも後書きで、早苗さんほんまにごめんなと書かれていらっしゃるけど…。遥と律はハッピーエンドなんだろうけど、祝福する気持ちになれない

すべては律の母による拒絶が、遥にも影響をもたらした。嘘の人生を歩いていけるはずが、律の出現で気持ちがついていけなくなった。身体が悲鳴をあげた。いろいろ罪作りな作品だなと思いました
母が戻って会話は中途半端に終わった

『かっこいい子って小学生くらいで顔が出来てたりするのね。久しぶりに見てびっくりしちゃった(笑)』

写真を見て蓮さんが停止した

『史くんはお父さん似なの。お父さんも超かっこよかった』

蓮さんが一点見つめをし始めた

『蓮さんから、史くんが来た時に煌くんも来るように言ってちょうだい』

もう黙れ

『お母さん。史弥は私に会いにくるんだから。煌だって知らない人と会わされても迷惑だよ』

『いいじゃない。なによ。史くん一人占めして、狡い』あなたは女子高生か

『狡くていいから、この話は終わり。蓮さん久しぶりに夕食たべていきますか?何かリクエストがあれば作りますよ』

蓮さんは俯いていた

『蓮さん?』

『え…なに?』

『夕食たべていくなら作るので何かリクエストを…と』

『ああ……いや、外で食べるよ。春ちゃん付き合ってくれる?』

『あの…母がすみません』

『言ってないから仕方ないよ。車で待ってる』行くとは返事はしてないけど、断れないな

『すぐ用意します』

普段は仕事も人間関係もシビアな蓮さんがへこんでいる。恋人がかっこいい男の子と対面するかもしれない、それだけで

以前、煌がゲイだと確信した時もへこんでいた。それは異性愛者だと、元々男が好きなわけじゃないから容姿や身体に拘りがないだろうけど

ゲイだと、自分が煌が思う理想の男から外れた時にがっかりされるんじゃないかと。いろんな意味で満足させられないんじゃないかと(男性経験がないから)

起きてもいないことを心配したり、不安に思っても…と思ったが、私も同じようなことを考えたことがある

蓮さんはゲイではないので男の子を抱けるのか、ずっと悩んでいた。今も悩んでいる。精神的な愛と違って異性愛者が同性とセックスするのは簡単じゃない

そういう行為が出来ない年齢なので、じっくりと考える猶予期間はあるのだけど

朗報として、一緒に過ごしてきて、よくわからないけど、抱ける確信みたいなものが強くなっているらしい。むしろムラムラを我慢するのが大変だとか

聞いてもいないのに教えてくれる。他に話せる人がいないから。初めはその手の動画サイト観て死んでたのはもう遠い過去。少年と成人男性では違うでしょうと励ましたなあ

18歳まで清らかな関係を保つと言っていて守ってる。偉い偉い。食事に行った先でのエピソードは可哀想なので書きません。来年までに母が忘れてくれることを願う

恋愛とは人を……

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私はいま困っている

それは母の何も考えていない発言からの事案である

蓮さんが煌と旅行に行ってきた写真を見せに来た夜

『楽しそうでいいわねー。でも、あれね。改めて見ると煌くんて本当に美少年よね』

恋人を誉められてニコニコする蓮さん

『史くんと並ばせてみたいわー』うわっ

『ふみくん?』

『この子の年下の幼なじみなんだけど。超かっこいいの。雰囲気イケメンじゃないのよ』だから超は死語だって

蓮さんは私を見て

『どんな男の子なの?』と聞いてきた

『どんな…めっちゃいい奴です』

『男を褒めない春ちゃんがいう程の子か……』

『そうなの。年に1回遊びに来てくれるの。来年は煌くんも呼ぼうかしら』

『〇〇〇さんどういうつもりで?』

『綺麗な顔が並んでるの見たいし写真に撮りたいじゃない?自慢できるし』母は蓮さんと煌の関係を知らない

『俺もその男の子の写真見てみたいな。写真ありますか?』

『あなた持っているでしょ?見せてあげたら?』

『持ってないよ。史弥写真嫌いだから…』苦しい嘘だ

『本当に?ママが撮ったのがあるけど。小学生の頃の写真なのよね。中学生からは見とれて毎年写真忘れちゃって、ちょっと待って』

母が退室してから何故か気まずい雰囲気が残った

『春ちゃん…』

『はい!』

『なんでそんな返事(笑)本当に写真持ってないのかい?』

『え…あの…たぶん…』

『そんなにかっこいいの?煌が会ったら好きになるくらい?』

『女の子には異常にモテてるけど、男の子はどうかな?煌はほら、蓮さんがタイプだから真逆だから大丈夫だと思いますよ(汗)』

『へー。でも見せてくれないんだ』

『いや、写真ないから…見せられないだけで』忘れてた煌のことになるとブラック蓮さんが現れることを

『有名人で似てる人とかでもいいよ』

有名人…では知る限りいない。琥珀色の月にも書いたが、刀剣乱舞の土方歳三の愛刀リアル兼さんだ。美形タイプ

『有名人にはいないかな?』

この後、更に追いこまれることになる