CSS新年度コースの新カリキュラム | 彼の西山に登り

彼の西山に登り

公務員試験講師があれこれ綴るブログ。

今日はCSS千葉大前校にいます。
この所自習室は今年度の公務員試験を受験する受講生でいっぱいです。


一方、来年度の公務員試験を目指す方のコースも、今月から開講します。

【2016年対策】
 2016年合格目標 コース開講!!
中央大前校 4/15(水)18:00~21:00 無料公開講座『数的処理 第1回』(予約不要)
 千葉大前校 4/17(金)18:00~21:00 無料公開講座『数的処理 第1回』(予約不要)

まずは見学でも大歓迎ですので、ぜひCSSの講義を体験してみて下さい。


今年のコースの新基軸は、

教養の社会科学の日程を前倒ししたこと

です。

CSS千葉大前校の場合、社会科学の開講が4/20(月)18:00~21:00で、法律分野(主に憲法)から始まりますが、専門科目の憲法は5/8(金)からです。また、専門科目の経済原論は5/26(火)から開講ですが、これに先立ち、社会科学の講座では、5/4(月)から経済分野の講義が始まります。


今回このようなカリキュラムにしたのは、いくつか理由があります(以下、私見が入ります)。

これは必ずしもCSSだけではなく、従来から大抵の予備校が、主要科目のうち、数的処理とともに専門対策の憲法と経済原論を早めに開始しています。
一方、社会科学を含め、教養(基礎能力)試験対策は、おおむね年末か年明け1月以降に開講することが多かったと思います(CSSでは従来夏休み時期からでしたが)。

そして、教養の社会科学は、時事問題を別とすれば、法律、政治、経済系の科目の基礎的な内容が出題されます。そこで、主に専門試験のある公務員試験を受験する方は、「専門対策でカバーできる」ということで、社会科学の講義に出席しなかったり、特段の対策をとらない場合も珍しくありませんでした。もちろんそれで合格できる方はいますから、そういう方はそれでも問題ありません。

しかし、特に大学の専攻が社会科学系でない方が、いきなり専門対策の憲法や経済原論を受講しても、拒絶反応を起こしたり、何とか頑張っても難しくてついていけない場合も、例年決して少なくはありません。
そしてその場合、専門の講義で消化不良を起こして不十分な理解であるにもかかわらず、教養の社会科学も、周囲の「大は小を兼ねる論」で安心してしまって対策不十分になり、結局教養・専門ともに実力が発揮できないまま受験を終えるケースが、おそらく相当の数に上っているのではないかと思います。

こうした「方法論さえ間違えなければもっと結果を出せたはず」の受験生に、現実に結果を出してもらうために、今回工夫をしてみました。
社会科学系の科目の初心者でも、まずは教養対策の講義で、基礎的な理解・知識から入ってもらった上で専門対策に進めば、はるかにすんなりと楽に専門レベルの実力もつけることができます

また、警察官、消防官、国立大学法人等職員、市役所の相当部分等、筆記が教養試験のみの職種を第一志望としている方は、早めに講義を終わらせて、早めに問題演習に専念することができます。


一方、教養の社会科学と、専門の政治、法律、経済系の科目とは、重複する部分がかなりあるのも事実ですから、「講義を2度受けるのはムダではないか?」という疑問を持つ方もいると思います。
従来と異なり、講義が教養対策→専門対策の順なら、単純なムダも最低限で抑えられるとは思いますが、その点を離れても、ムダとばかりは言いかねます。

教養(基礎能力)試験では、専門試験では「当然分かっている前提」として出題されない分野も容赦なく出題されます。「その前提が教養(基礎能力)だから」ということでしょうか?

例えば、教養の社会科学の法律系は大部分「憲法」ですが、専門試験ではまず出題されないところが、そこそこの頻度で出題されます。例えば、基礎理論(法の支配や権力分立など)や、憲法史(大日本帝国憲法(明治憲法)の内容や日本国憲法の制定過程など)などです。

また、教養(基礎能力)試験でないと出題されない分野もあります。法律系では、法学概論(法の分類、法の解釈、法源論など)は専門試験ではほぼ出ませんが、教養(基礎能力)試験では、無視できない頻度で出題される職種もあります。

上記の「大は小を兼ねる論」で、専門対策しかしていないと、これらの分野が手つかずになってしまいます。筆記試験で教養(基礎能力)試験の出来が明暗を分けるケースが増えている現状、これは無視できないと思います。
今度の新カリキュラムでは、こういった教養独自の部分の遺漏を自然になくすこともできます。


こうやって縷々述べれば誰でも考え付きそうでいて、実際にはほとんど実行されていなかった新カリキュラムで、公務員試験対策を有利に進めてみませんか?


【告知】

「憲法論文対策本の活用法」

【国家総合職ゼミ】
政治・国際区分、法律区分の2次試験対策です。
専門記述、政策課題論文の傾向と対策講義、添削指導等を実施します。
場所はCSS渋谷教室です。
詳細はこちら
お申込みはこちら

【資料解釈特講】
資料解釈の総まとめ!
少ない時間内で効率よく得点する解法が身につきます。
資料解釈への取り組み方が劇的に変わります。
詳細はこちら

【裁判所一般職対策憲法論文特講】
裁判所一般職憲法論文の初歩から予想論点指導まで。
詳細はこちら

【各職種別ゼミのご案内】
直前期の温度合わせ、出題予想等各職種に特化した集中講義です。
都庁ゼミと特別区ゼミは渋谷教室でも実施します。
また、通信教育課での受講もできます。
都庁ゼミ
特別区ゼミ
国税ゼミ
裁事ゼミ
国家一般職ゼミ