神奈川チャレンジ早期枠試験の廃止と秋季チャレンジ試験等の新設について | 彼の西山に登り

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今日はCSS千葉大前校にいます。


さて、

今日付けで神奈川県庁HPで発表されましたが、平成27年度から、「神奈川チャレンジ早期枠試験」に替えて、「神奈川秋季チャレンジ試験」及び「秋季技術職試験」が実施されることになりました。

http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/745549.pdf

これは、民間企業や国家公務員の採用選考開始時期が後ろ倒しになることによるものです。
これにより、平成27年度には従来の「神奈川チャレンジ早期枠試験」は実施されません。6月下旬からのⅠ種試験は従来通りの日程とのことです。

「神奈川秋季チャレンジ試験」は、今のところ内容的には従来の神奈川早期と同様になりそうです。すなわち、1次試験は基礎教養試験と自己PRシート試験であり、専門試験は実施しません。2次試験は論文試験と人物試験です(詳細は2月下旬に発表とのことです)。


従来の神奈川早期は、6月にⅠ種試験があることもあり、これを第一志望として受験する学生の受験生は必ずしも多数派とは言えなかったと思います(社会人の方はまた別かと思いますが)。
しかし、早めの内定を得たい方、弾みをつけて公務員受験を有利に進めようと考える方や、試験慣れのために受験する方を含めると、関東圏ではかなりの受験生がまず視野に入れる試験でした。

平成27年度も、取り敢えずはまず神奈川早期を受験すべく、年明けから教養試験対策を優先させてきた方も(関東圏では)少なくないと思います。
受験するつもりだった方は、タイムスケジュールと、重点的に勉強する科目のバランスの両面から、早急に受験戦略を修正しましょう。CSS生は相談に来るように。

一方、真剣に神奈川県庁を狙う方は、秋季チャレンジ試験が設けられますので、受験機会自体は確保されます。特に、技術職(総合土木区分)を受験する方は、平成26年度の早期枠が行政区分だけだったことを思えば、むしろ受験機会が増えるといえます。また、1次試験は10月下旬、2次試験が11月中旬~12月上旬と、市役所C日程の1次試験(9月下旬)後一月近く空きますから、日程的にはむしろ受験しやすくなったともいえます。

ただし、行政区分・総合土木区分とも、夏までの国家・地方公務員試験で思うような結果が出なかった方が集中する可能性がありますから、従来の早期枠試験に比べ、(名目受験者数はともかく)実質的には激戦になる可能性もあります(他の公務員試験や民間企業の採用予定・合格・内定者数によります)。
とはいえ、いたずらに動揺せず、まずは内容・日程の詳細発表を待ち、詳細が判明したところで、温度合わせを含めてしっかり対策しましょう(タイミング的に他の公務員試験の1次試験を経た上であることに注意)。