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小金井と私 秘かな表現

ワークショップ等、活動の紹介をしていきます

11月8日、小金井市環境楽習館にて第二回目の「小金井と私 秘かな表現」が開催されました。雨降りの寒い日、たくさんの皆さんにお集まりいただきました。

会場がアットホームな空間だったこともあり、和やかな雰囲気で行われました。今回は前回できなかった自己紹介から。なぜ、このワークショップに参加したか、1回目の津村先生のお話で印象に残ったことなどをとともに伺いました。意外と街に対する関心をお持ちの方も多く、楽しく伺いました。どうぞよろしく!

ワークショップとワークショップの間に参加者のみなさんに「宿題」をお願いしました。宿題は今回の活動のステイトメントを読んで気になる場所に印をつけてくるというもの。壁に張り出し、みんなで共有。みなさん、アサダさんのテキストのどんな言葉が気になったのでしょうか?

宿題


会場が温まったところで、津村先生のレクチャーがスタート。今回のテーマは、「能における音:囃子の構造、声の発し方・捕らえ方」。能にはどんな「音」があるのか、楽器の種類などについてお話しされました。太鼓、小鼓、大鼓、笛と、演じる人もすべての楽器をできるようにならないといけないというから驚きです。

組み立てる


そして、楽器の登場!津村先生の指導を受けながら、実際に楽器に触ってみたり音を出してみたり…休憩時間になってもみなさん楽器に興味津々。どうしたら上手く音が出るのか参加者同士で教えあう場面も。





休憩のあとは上映タイム。さっき触った楽器がどんなふうに使われているのか映像で確認。



最後は声について。津村先生と一緒に、膝を打ちながらリズムをとって、「ヒョー」「オゥッ」と、能の掛け声をみなさんでやりました。



今回は二回目ということもあり、参加者のみなさんも、このWSに少しずつ慣れてきたよう。次回も和やかな雰囲気でいきたいですね。

次回は、12月6日。場所は今回と同様、環境楽習館です。テーマは「身体と空間」お楽しみに。
■ 小金井と私 第三回■日時:12月6日(日)13時~16時 
■ 場所:環境楽習館 テーマ「能における身体と空間:面装着における空間感覚、舞の構造」

きっちゃん&m
みなさま こんにちは。

「小金井と私 秘かな表現」は、アサダワタルさんをアーティストとしてお招きし、小金井市芸術文化振興計画推進事業の一環として行う全6回のワークショップです。

6回のワークショップのうち、前半の3回は現役の能楽師であり観世流緑泉会代、能楽師の津村禮次郎さんをゲストにお招きします。第1回は公募でご参加いただく20名近い市民のみなさんと一緒に、2015年10月12日の日曜日、小金井市はけの森美術館の展示室にて行いました。

津村禮次郎先生をお迎えし、「能の成り立ち概略 : 謡、舞など基本的な説明と体験」を初回のテーマとして、約3時間にわたり、レクチャーと実践を行いました。



能楽のいろはに始まり、羽衣という有名な能楽の映像を見たり、後半には実際に扇子や面を使って能楽の動きや表現を学びました。

「羽衣」は天女が羽衣を地上に落としてしまい、それを発見した男性と天女とのやりとりを描いた能楽なのですが、津村先生が面白く解説して下さり、楽しく見る事が出来ました津村先生は時折お話の中にジョークも交えて下さり、初回の会場の雰囲気を和ませて下さいました。




実際に女性の面をいくつか津村先生が持ってきて下さったのですが、それぞれの面は年齢や感情によって微妙に表情が変えられていて興味深かったです。実は面の目の部分、片方しか穴が開いておらず、その理由は片目にした方が集中して舞台に立てるからだそうです。なるほど。終了間近には、参加者から質問も。



小学生も含め様々な世代の方々が参加された「小金井と私 秘かな表現」第1回ワークショップ。これから能楽のレクチャーや体験を通じて、参加者のみなさんそれぞれの「密かな表現」に繋がるのか?楽しみです。今後もこのブログは随時更新予定ですのでどうぞお楽しみに。

まゆみ