最終日の朝訪れたのは、この旅の目的のひとつ、マレ地区のカルナヴァレ美術館。
もともとが貴族の邸宅で、お庭も素敵。
「パリ歴史博物館」という別名通り、歴史資料的な絵画などが
年代別に紹介されています…というと退屈そうに思えるかもしれません。
事実、古典や印象派の美術館が幅をきかせるパリにあっては
お世辞にも人気のある美術館とはいえませんが、
近現代の日常の中にあるアートが好きな人にとってはマストと言える場所です。
例えば看板。
「パリ1900展」に展示されていた、シャ・ノワールの看板も
こちらから貸し出されたものです。
ト*ロっぽいですね。ベッドサイドに展示されていましたが
いわゆる塩豚を漬け込むポットだと思います。
猫が鼠から守っているのですね。
こちらは本当のアート作品。
藤田嗣治としては珍しいのではないでしょうか、風景画。
エドガー・キネという、彼のアトリエがあった場所です。
この辺りは10年前と較べても再開発で随分と変わってしまいましたが、
建物自体は当時の雰囲気を残してリノベーションされています。
そして順路のどん詰まりのところにある大掛かりな展示…
これこそが私の目的です。