大泉洋が怪異体験をした四国霊場寺(1)大泉洋の罪 | 次世代に遺したい自然や史跡

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毎年WEB初公開となる無名伝承地や史跡、マイナーな景勝・奇勝を発表。戦争遺跡や鉄道関連、坂本龍馬等の偉人のマイナー伝承地も。学芸員資格を持つ元高知新聞主管講座講師が解説。

先週、深夜のテレビ番組「水曜どうでしょう」か「木曜どうでしょう」だったか忘れたが、大泉洋が四国霊場を車で巡る企画(高知の局は都会の放送より遅れて放送しているかも)があり、その中で夜間参拝した複数の寺では奇怪な現象が起こった。


 

その一つ、79番札所・高照院香川県坂出市西庄町天皇1713番地)では、本堂の前で撮影がスタートした途端、映像が乱れ始め、すぐ画面が真っ黒になった。よく「ほんとにあった!呪いのビデオ」で見るシーンである。


 

が、不思議なことに、画面は真っ黒で何も自然、戦跡、ときどき龍馬-魔王と化した崇徳上皇 映らないにも拘わらず、録画ランプは点灯したまま。


 

洋やスタッフが車に戻って映像を確認してみると、やはり映像が乱れた後は何も映っていない。カメラの故障ではないかと、車内で撮影してみると正常に録画された。

つまり、高照院の境内だけがなぜか撮影できないのである。


 

また、そこから次の霊場寺へと移動時、車のヒーターがいきなり冷風に変わる、という現象もあった。そんな故障を起こす位、古い型の車ではない。


 

これは71番札所に続いての怪異現象であるが、現象が起こった原因としては以下のことが考えられる。

 

夜間の参拝

 通常、寺社への参拝は日中が常。夜間参拝は元日や祭礼等の特別な日を除いては、願掛けやお百度参り、丑の刻参り等しか行われない。

 

 夜間の寺社は「夜の墓地」と同じで、「人間」の行く所ではない。よって、当然「無人の」寺社も人間を拒む。


 

仏を冒涜する所作

遍路装束姿の大泉洋たちは寺院の前でギャグを行っていた。善通寺では「便通寺」と言ってみたりする等、破廉恥極まりない。このような行為を仏が許すはずがない。


 

四国霊場の中でも特別な寺

怪異現象のあった71番札所と高照院は、他の霊場寺とは異なる謂れがある。71番寺については次々回語るが、高照院は死後、「怨霊上皇」と言われた崇徳上皇(元天皇)が度々訪れたというゆかりの寺なのである。


 

しかも寺(当時は「摩尼珠院」。元々、高照院はこの寺の末寺)は、朝廷を呪いながら亡くなったという上皇の遺骸が安置されていた所でもある。

 

近くには、京からの検死役人が来るまでの間、遺骸を浸していたという清水も現存している。その清水では、白装束姿の上皇の霊が目撃されている。


 

そのような歴史と権威ある寺で、仏を冒涜する行為なぞ、決して許されない。撮影できないのは当然であろう。


 

次回、高照院と上皇を浸した清水を見ていく

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