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2016-07-29 22:38:38

何本もの洞窟を擁す蝙蝠嶽の蝙蝠洞

テーマ:洞穴や隧道(廃線や戦跡を除く)
香美市香北町の御在所山や大荒の滝へ向かう県道217号の途中から左折して行った所の谷に、蝙蝠嶽(こうもりだけ)という石灰岩の岩盤があり、そこに蝙蝠洞と総称される3本ほどの鍾乳洞が通っている。
丸木橋
高知大学学術探検部のデータによると、一番長いものは総延長110mに及ぶが、立って歩ける区間は数十メートルほど。

「高知県万能地図」(新版は別名)にも記載されているから、地図上での位置位はご存知の方もいるだろう。しかし実際の位置は、久保川のやや下流。登山口から50分ほど歩く必要がある。

入口
アプローチはまず、県道沿いの老人ホーム「白寿荘」を右手に過ぎて最初の狭い十字路を北に折れる。この山裾を走る道路を北東に進んで行くと、小さな橋の手前の右手に用水路か農道の改修碑が建っているので、その周辺に駐車する。

橋を渡ると道路はすぐ未舗装となり、歩道となり、水路沿いを進む。
狭い通路
数分以内でY字路となるが、ここは水路を渡り、前方左に上がる道を進む。この道も平坦なので特にしんどい思いをすることはない。

記憶が定かではないが、登山口から40数分行くと、橋台に丸木を何本も渡した簡易橋がある。これを過ぎて最初に現れる比較的大きな沢に入る。右岸でも左岸でもどちらでも登れるが、途中で沢が二手に分かれる。そこは右の沢沿いを登る。そうすると前方奥に石灰岩の巨岩が見えてくる。

ミニ石柱と貫通穴
私は当初、鍾乳洞が三本もあるとは知らなかったため、最も沢に近い、沢の南側に開口していた高さ1メートル少々位の穴から入った。
中に入ると天井は高い。幅が狭い所を通って行くが、天井部はまるで縦に渦を巻くような鍾乳石。

やや左に曲がって行った突き当たりに、コウモリが沢山いる広間があり、地面には一升瓶や何十年も前のファンタの空瓶が転がり、ゴザも放置されている。現在の50代から60代位の地元民が児童の頃、入洞していたのだろう。

コブのように垂れ下がった鍾乳石
そこからは引き返したが、洞内には様々な形の石柱があり、また、フローストーンやフローストーンと氷柱石との中間のような形の鍾乳石、大小の円形穴が貫通した石等々、見ていて飽きない。
他の二本の洞穴は恐らく、蝙蝠嶽に向かって左側に巻いて行った所にあるのではないかと思うが、一本は入ってすぐ水没しており、もう一本は内部の地面に深い竪穴があるため、気を付けないと危険ということだった。

今月は西予市の未整備鍾乳洞も探訪したので、機会があれば投稿したいが、この夏は徳島県内のマイナーな鍾乳洞にも入洞してみたい。
尚、以前、機会があれば紹介したいと述べていた菖蒲洞の上部にある洞穴については、既にフォートラベル・サイトに投稿済なので、興味がある方は閲覧して戴きたい。
土佐八景・地底川を遡行する菖蒲洞と藤原鎌足の子孫墓

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2016-07-22 00:55:41

土佐の三大裏見の滝

テーマ:素晴らしい景勝地と史跡

暑い夏は涼を求めて滝を探勝する方も多いと思うが、瀑布の裏側に入って、滝越しの景色を見れば、涼感は更にアップする。

(1)安吾の滝(四万十市)
「土佐の小京都」四万十市中村市街地の北東に横たわるスーパー低山・石見寺山(410.8m)。山中にはミニ四国霊場があり、山頂からは四万十川河口から太平洋まで見渡せる。
安吾の滝

この登山コースの内、石鎚神社コースを辿ると20分ほどで安吾の滝分岐があり、すぐ滝に到達する。落差は10mほどだが、水量がそこそこあり、見応えがある。

多くのハイカーは安並運動公園を基点として、安吾の滝を入れた回遊コースを辿っているが、石鎚神社前に駐車して、そこを基点とした回遊コースを辿れば、時間の短縮になる。

即ち、神社から安吾の滝分岐を経由して山頂に上がり、南西尾根を下って途中から鉄塔巡視路に下り、神社のやや上流に下りてくるコース。

(2)樽の滝(須崎市)樽の滝

三大裏見の滝の内、落差37mと最も規模が大きく、水量も多い。そのため、雨後、滝の裏側に入ろうとすればびしょ濡れになる。
現在開催されている「奥四万十博」でも取り上げられていることから、知名度も上がった。
入口に駐車場とトイレあり。

(3)翠ヶ滝[みどりがたき](土佐町)翠ヶ滝

 三大裏見の滝の内、最も探勝のし甲斐がある。滝の落差は20m弱ほど。水量は他の二つの滝よりは少ないものの、滝壺上部に虹が懸かり、その滝壺は庭園池のように美しく、GW前後にはキシツツジも咲く。

更に滝の裏側を通る小径を登って行くと、弘法大師も修行した洞穴に至る。
また、滝の手前には全国的にも珍しい猫地蔵がある。
翠ヶ滝小径奥の二段になった洞穴
滝は和田の能地集落にあるが、その集落は一世帯しか居住していない限界集落。
集落内に滝の道標がある。しかし車では車止めまで行かず、滝の懸かる岩盤の景色が開けた所に駐車した方が無難。
滝の横に建つ通夜堂はミニ四国霊場札所になっており、境内にトイレも完備。

PS:アメブロはウインドウズ10に対応してないため、添付画像の向きが時々可笑しくなります。
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2016-07-05 00:03:55

水路隧道から滝が落下する松山市の峡谷

テーマ:洞穴や隧道(廃線や戦跡を除く)

[忘れられた遊歩道と消えた「西の金閣」]
不動滝と関門的峡谷
去年、西条市丹原町の二ヶ所の水路隧道を紹介したが、今回の水路隧道は内部に遊歩道が整備されているので、長靴は不要。
しかも隧道出口からは落差のある滝が落下している。その落下している渓谷は以前解説した(→体長10m超の大蛇の頭骨が四国霊場寺に)、古代、10mをはるかに超える全長の大蛇が棲んでいた湧ヶ淵渓谷。
錦晴殿写真
この渓谷、隧道が通る岩盤横は面河渓の関門を彷彿させる切り立った深い峡谷となっており、とても松山市内であるとは思えない。更にそこの川床は徳島県屈指の名勝・土釜のような、巨大甌穴が連続する奇勝。当然遊歩道も整備されており、’01年までは普通に探勝することができた模様。

更にこの渓谷沿いには’01年まで、「西の金閣」と呼ばれた「旧金閣寺」を忠実に再現した錦晴殿という建物もあった。「旧金閣寺」とは、昭和25年に放火により焼失する(京都の金閣寺)まで建っていた元々の金閣寺のこと。金閣寺は昭和30年に再建されたものの、旧金閣寺を忠実に復元した訳ではない。

不動滝

それに比べ、昭和41年に落成した錦晴殿は、文化庁が保存していた旧金閣寺の図面から、文化庁職員の指導のもと、復元しているので、錦晴殿が「本物の金閣寺」で、現在の金閣寺は偽物とも言える。

9万5千枚もの金箔を使用した錦晴殿は、残念ながら’01年時の豪雨で路盤諸共崩落してしまった。その時、錦晴殿と水路隧道を結ぶ遊歩道も崩落したため、水路隧道内遊歩道を含む全ての渓谷遊歩道は立入禁止措置が取られ、現在に至っている。但し、遊歩道入口に立入禁止表示がある訳ではないので、探訪は可能。

関門のような峡谷
湧ヶ淵渓谷と錦晴殿は’01年以前に訪れたかったが、松山市で’90年代に発行されたレジャーガイドブックでは、それらは「奥道後遊園地」に含まれているように書かれており、入園料を要した。子供向けの遊園地ではなく、渓谷の景勝や対岸の杉立山からの展望、各種温泉、園内の花々を楽しむためのものだったが、営利目的の入園料を払ってまで探勝する気にはなれなかった。
見返り橋の先

しかし今年の春、訪れてみると遊歩道の入口が何ヶ所もあったため、遊歩道自体は無料だったのかも知れない。現在は特別なイベント開催時以外、入園は無料となっている。
渓谷を探勝する前に、「湧ヶ渕公園展望台」へ登ってから中世の奥之城跡である城山(じょうのやま・419.9m)へ縦走後、鉄塔巡視路を辿って国道に下り、湧ヶ淵トンネル北口から旧国道に入り、水路隧道入口
宿野々橋袂の鍵がかかった渓谷遊歩道東入口を確認後、遊園地の本来の入口(入園料支払い窓口のあった所)から施設内に入園して、劇場入口から左に行って施設を出て、北東に花見時の青空レストラン広場横を歩き、湧ヶ淵の道標から左に階段を上がり、渓谷遊歩道本道入口から遊歩道に入った。入口にはロープが張ってあるが、立入禁止看板はなく、簡単に跨ぐことができる。

湧ヶ渕公園駐車場へと上がる道の分岐を過ぎて少し行った所の三差路を右折して下って行くと、ダムの放流につき、立入を禁止する旨の看板があり、扉が設けられているが、脇を抜ける。別にダムが放流している訳ではないので、この看板は無視して良いが、’01年以降、遊歩道の整備・点検は行われていないので、何があっても自己責任。

扉を抜けた先に渓谷一の景勝が広がっている。前述の水路隧道から落下する不動滝と関門・土釜的奇勝である。
見返り橋を渡った先に隧道が開口している。足元は暗いが、隧道入口が大きく、光がある程度差し込んでいるため、懐中電灯なしでも歩くことができる。
出口の傾いた覆屋の少々先で遊歩道が崩落しているため、引き返す。
湧ヶ渕公園展望台から城山のコースガイドは→松山の奥座敷の桜と隧道から滝が落ちる峡谷

前回の記事のコメントで触れた愛媛の二ヶ所の城跡のコースガイド記事も投稿してほしい、という方は次のバナーをプリーズ・クリック
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