TPPを批准させない4.21院内集会に出席して | 小林興起オフィシャルブログ「世直しブログ」Powered by Ameba

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 TPPを批准させない4.21院内集会に出席して今国会で審議されているTPPの審議内容を聞くことができた。一番の問題は、国会で審議する以上、内容が分からなければ審議のしようもないが政府が出した最初の資料が「のり弁当」と揶揄されたすべてを真っ黒に塗りつぶした文章であった。これでは何も分からないにも関わらず、一方で審議している衆議院TPP特別委員会の西川委員長は、委員会審議が終わった後、それまでの経緯を綴った本の出版を密かに企画しているという、その本のゲラが手に入って大騒ぎになるという情けないところからスタートしたことである。

 そして、審議の中で自民党が選挙で公約している為、党として譲る事がないといわれた米等の重要5品目について、「TPPの交渉の中で本当に譲っている部分がないのか。」という問いに対して、石原担当大臣も森山農林大臣も全く答えることができず、調べて後ほどという事で審議が止まり、結果として重要5品目も全て譲っている部分があるということが明らかになり、党の公約違反だという追求を受けた。

 いずれにしても、国会審議はこれ以上追及されては政府側が夏の参議院選挙を前にしてもたないと判断したのか、今週で審議は理由をつけて止めてしまうという情報が流れているとの報告を受けた。いずれにせよ一番肝心の日米交渉については、フロマン代表と交渉した甘利大臣が既に辞任しており内容を知る政治家がおらず、役人の最高責任者として付き添ったTPP首席交渉官の鶴岡氏が駐英大使として転出してしまい、しかも交渉の内容を記したメモが一切残されておらず役人にも答える者がいないというお粗末な交渉ぶりに、いかにアメリカの言いなりに話が決まったのかということが推測される。
 
 これによって、私が主張してきたTPPはアメリカの大企業、大資本を利するためにアメリカが日本に要求した条約であって、日本国民にはデメリットはあっても何のメリットもないということが国会審議の中でも明らかになったところである。
 私としては、かつて小泉内閣が提出した郵政民営化法以来、日本の総理が日本の国民よりアメリカに忠誠を誓う情けない国家に転落したこの歴史を変えていかなければならないことを痛感した。