Tue, January 10, 2012

謎の微笑み

テーマ:◆奈良歩き食べ歩き
$◆ cinemazoo-散華
中宮寺さん本堂の散華。
土産物として販売なさっています。


奈良にあっては出不精で、
奈良市内の、奈良町からほとんど出ない私ですが、
さすがに奈良県人となって3年が過ぎ、
このままではいかんだろうと、
正月休みを利用して、
ヨイショと出かけてきました、斑鳩へ。

さむーいさむーい日のことでした。
近鉄筒井駅からバスに揺られ
(強風にさらされ30分待ち…)
強風にさらされヨロヨロ辿り着いた中宮寺。
ひとっこ一人いない厳しい境内を進み、
小池に浮かぶ本堂へお参りすると、
そこには如意輪観音様のお姿が。
謎の微笑の、あの御方です。

しずしずと御前へ進み合掌、
見上げると観音様のご光彩に感動し胸ふるえ…
…のはずが、バチあたりを覚悟し、
正直なところを言うと、ただただ平穏で。
「特別なものがそこに!」
という力は確かに感じたのだけれど、
きっと私の琴線ときたら鈍くなっているのでしょう、
失礼ながら、いたって冷静にお姿を“観察”。

ははぁ、右からのお顔と、左からでは、
表情が違うんだなぁ。
女性的な微笑みだなぁ。でも胸板は男性だなぁ。
このポーズ(半跏思惟)はお疲れだろう、
立ち上がられるときは
「どっこいしょ」なんて漏らされるのかな…

バチ当りな妄想ばかりが頭をよぎったのでした。

謎の微笑みといえば、
絵画には有名な『モナリザ』がありますが、
ルーブルで本物を観たときも
「ちっちゃーい!」と拍子抜けしたものでした。
たぶん、「良いぞ良いぞ」と前評判が高いものって、
期待し過ぎてしまうのでしょうね。

ただ、この日、了解を得られた気にはなったのです。
「どうか、このワタクシに描かせてくださいませ
如意輪観音様を一枚の絵として」
「おお、よしよし」
贅沢なことに、
本堂に参っていたのは私ひとりだったので。

この日、中宮寺にお参りした後、せっかくなので
近くの法隆寺も参拝させていただきました。
ひろーい境内を震えながら歩くうち、
横殴りの風には、いつしか雪が混じっておりました。
その風雪に耐える金堂と五重塔の景ときたら、
なんとも素晴らしく、寒さを忘れ、
しばし呆然と立ち尽くす。
まぎれも無く、わたしゃ感動に胸打たれておりました。
もっとも心奪われたのは、想像外の雪とは…。
あぁなんて! バチ当り! なんて!

けれども、斑鳩のあの日から数日経った今、
ときおり心を持っていかれる記憶あり。
謎めいた微笑みの、
中宮寺、国宝・如意輪観音様。
暗闇に、悠々毅然のお姿であらっしゃる。



国宝・菩薩半跏思惟像(如意輪観音様)のお姿はこちら↓
クローバー 中宮寺HP

なんというか、場のエネルギーが強い↓
クローバー 法隆寺HP

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