InDesignで目次を作る―作成例その3 | 3倍早くなるためのDTP講座

3倍早くなるためのDTP講座

DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

さて、ここまで実務ではありえないほどスムーズに進行しましたが、実際はもっといろいろな問題があります。

例えば、入稿テキストデータの数字が全角半角の統一がされていなかったり、段落先頭にインデント分のスペースが入っていたり、空行が入っていたり、そもそもランクの付け方が間違っていたりなど。

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にんげんだもの。



単発の書籍であれば手作業で修正してもよいかもしれませんが、シリーズ本や月刊誌など、フォーマットデータ流用するような場合、その都度手動で修正するのは効率的とは言えません。

テキストデータはプリントアウトして指定紙としても使用するため、字下げや1行あきなどを入れてあることも多いのでしょう。

しかし、フォーマット側でインデントや段落前アキなどの設定が成されているので、流し込みの際に不要、というか邪魔になってしまいます。

事前にテキスト整理をしてから流し込めばよいのでしょうが、流し込んだ後に連続置換のスクリプトをかけるので、そこに同乗させてもらえばわざわざ変換する手間は省けます。

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数字の全角を半角に、先頭スペースとる(タブ、半角、全角が続く限り)、空行とる



また、ランク付けが間違っていても、「検索置換」なので、スタイルを変換するついでに文字も置き換えてしまいます。
ここでは本来は数字の後ろに全角ピリオドが来るはずが、データは半角ピリオド+半角スペース、片パーレンが両パーレンになっていたとします。さらに、パーレンが全角と半角が混在しているとします。

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全てとりまとめてこのような設定ファイルを1つ作っておきます。

流し込んで
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スクリプトをかけるだけ。
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このように、ある程度の幅をもって対処できるデータを作っておくと、「流してスクリプトをかける」だけで済んでしまうので、ムダなストレスともおさらばできるようになります。

設定ファイルをつくるのも最初だけだし、難しいものでもありません(たったの15行です)。