いや、本当はね
アンスクエア・ダンスについてちょっと私見を述べようかと思ってたのですが、
今週色々他のプログラムを見てですね
思った事をばまとめてぽっちり語ってみようかと思います。

あくまでも、私見です。わたくしめがかってにおもっておることです。
公式でも正式でもなければ、正解でも解答でもございません。

ということを前提に読んでくださると助かります。はい。


でね、何が言いたいかって言うとですね、

踊れる選手と踊れない選手が居るという事です。はい。

ただし、踊れる選手が必ずしも順位を取れる選手ではない。同時に、踊れない選手が必ずしも順位が取れない選手ではないという事です。はい。

何故ならば、フィギュスケートに踊れることに関する採点項目は無いからです。
その昔、6.0時代にはジャッジの主観で

踊れている選手は芸術性の高い選手
踊れていない選手は技術性の高い選手

という線引きがされていた様に思います。しかし、新採点が広まっていくにつれてだんだんとそういう曖昧な物に対する点数というのは鳴りを潜め、もっと分かりやすく採点しやすい項目に変わって来た様に思います。

よく、TESが技術点、PCSが芸術点とアナウンスされますが、違うと思います。

SS スケーティングスキル。
これは多分に評価軸が二つあって、その名の通りスケーティングスキル。スケートをする技術を評価します。もう一つはたぶん高難度ジャンプをより難しく跳ぶスケーティングスキルに対する評価です。
昨年、羽生選手のPCSがぼんっと上がったのはこの評価が高かったからだと思います。
同時に、たぶんキム・ヨナ選手もこれを評価されている部分が大きいように思います。
ではなんで安藤さんはここがそれほど高くないのかっていうのが、謎なんですけどね。
これも、推測なのですが

普通のスケーティングスキル SS を10段階にして 8~10
ジャンプのスケーティングスキル JSS を10段階にして 8~10
この二つを揃えているという評価を得ているのは

全体を見渡して Pさんとヨナさんであるとジャッジは評価しているんじゃないかなって思います。

大輔さんとアボットくんはSSの評価は高いけどジャンプの評価は最高レベルではない。
同じくコストナーさんもそんな感じ。逆に羽生くんはSSは最高レベルではないけれどもJSSは最高レベルである。フェルナンデスくんはJSSは最高レベルではあるけれど、SSがやや劣る。浅田さんはSS、JSSともに最高レベルではないが高レベルである。

こういう評価なんじゃないかなって思います。

で、PCSってのはなんで項目分けてるのか分からないんですが、このSSを基準点にしてんじゃねーのかしら?って思います。

なので、この後続く

TR つなぎ 
これはSSの上になりたつものという評価。それから、プログラムを作成した人が「評価されやすいつなぎとは」ってのをよく分かってるかどうかで点数が変わると思います。
今期、シングルスケーターがやたらとウィルソン、ローリー、バトルに振り付けが偏ったのはその所為ですね。
また、難しいジャンプを跳ぶときの技とかもここの評価に入るようです。GOEでプラスしてさらにここでも評価するって2重加点やんって思いますがそうなんですよ。ははは。


PE パフォーマンス 
という名前がついてますが、これも失敗して下がる比率がSSの評価に比例しています。SSの評価が高い選手は多少の失敗では下がりません。
ぶっちゃけ「この人はこれくらいのパフォーマンスがてきますよ」点であると思います。そのときの演技について評価してるとは思えない。


CH コリオグラフィー。
振り付け。これもTRと同じ事がいえるかなって思います。かなり奇抜な振り付けや素敵なオリジナリティなど関係ありません。この項目なんか必要なのか?って思います。ジャッジ的に好評価されやすい事が大事です。


IN インタープリテーション。
音楽表現。この項目も必要なのかどうなのか?一音一音に合わせたスケートをやったって、関係ありません。ジャンプやスピンが音楽にあってても何でもないです。何を基準にここを付けてるのか、さっぱりです。


というこの5項目て採点されておりますが、実際は SS の評価が全てです。

ただし、この競技はあくまでも フィギュアスケート。スケートなのですから、それで何が文句あんのさ?っていわれたらそらそうだわね。って応えるしかありません。

だったら、同じ曲の同じ振り付けで全部やっちゃえよ!って思いますがね。


というわけで、このPCSという評価軸には芸術性などというものは欠片も存在せず、ましてや表現力なんて言葉でくくっちゃならんのです。


ぶっちゃけ、PCSを1点上げようとするとえらい大変です。だったら、難しいジャンプを1本跳べる方が遥かに効率がいい。
だって、PCSって9人のジャッジのうち上と下切って7人のジャッジがいる訳で、これを1点ずつ増やすのって、至難の業です。ましてや、最近のジャッジさんは色々見る所が多いので、

ぶっちゃけ 印象で付けちゃってる 部分があると思うんです。はい。



なので

今期は高難度ジャンプをやたらと入れて来ちゃう選手が多数発生する筈です。

ショートにクワド2本入れるとか、フリーにクワド3本入れて、1本後半とか。もっと凄いのになったらフリー4本クワドとかなっちゃうかもしれません。少なくても4Tと4Sが完璧に跳べるなら

それもアリです。
評価のある程度決まってしまっているPCSで勝負するより、遥かに遥かに分かりやすく、そして稼ぎやすいのですから。



だったら、ナニユエ選手は「良いプログラム」を作る必要があるのでしょうか。
去年と同じの滑ったところで評価が下がる訳でもない。
PCSの評価だって、下がる訳でもない。

だったら、同じ曲でジャンプの構成を上げた方がうんと簡単です。
実際、今期は同じの滑る選手多いです。

やたらとレベルを取るのが難しくなってきている昨今、持ち越しで今期は滑り込みの負担を減らし、完成度を高める

この作戦を取ってくる選手が多いのは、分かりきっていた筈です。

芸術ならアウトですが、フィギュアスケートはあくまでも競技。ましてや、毎年プログラムを変えなさいというお達しがある訳でもなく、アイスダンスのようにお題がある訳でもない。

変え損です。無駄です。無謀です。


では、なぜ、スケーターは新しい振り付けをするのか。少なくても、どっちも同じの滑る選手が居ないのは何故なのか。

それはですね 2つの要因があると思います。

1個目はジャッジの心証かなって思います。果たして、どこまで今までのジャッジの傾向が通用するか分かりませんが、意外と持ち越しって点数上がる事無いです。

もちろん、ずっと失敗ばっかりしてたプログラムを完成させたら点数的には上がるでしょうが、いったん完璧に滑り最高点に近いものを叩きだしたプログラムをもう一度滑るという事は、ジャッジの記憶の中の美化された完璧な自分と戦う事になるのです。

これは、意外とめんどくさいんじゃないかと思います。

パトリックさんがテイクファイブを持ち越した時、「うわあ、あれもう一回滑るのか」って思いましたが、あれで出した最高得点は初年度のままでした。
浅田さんの仮面舞踏会はFSからSPへの変更でしたが、じゃあもの凄い高得点が出たかというとそうでもなく。

何と言うか、意外と難しいんだなって感じです。

昨今のジャッジが大好きなのは「目に見えて良くなった」人です。これはたぶん、評価しやすいんだと思います。昨シーズンの羽生さんとか、2011-2012シーズンの大輔さんとか、見た目に分かりやすい人がぼんっと出す感じです。


2個目はもうたぶん フィギュアファンの評価だと思います。

これはもう、フィギュア独特の傾向にあると思いますが、こんな煩いファンが居るのはフィギュアだけなんじゃないかなっって思います。同じ採点競技でも体操とかシンクロとかでここまで選手のプログラムについてぎゃーぎゃー喚くファンがいる競技ないんじゃないかなって思います。

贔屓の選手が同じ曲を滑ると何やら哀しい。ちょっと裏切られた気分。肩身の狭い様な気持ち。誰にいう訳でない言い訳をしてみたり、いやいや分かってる分かってるよと己に言い聞かせたりします。 
嫌いな選手が同じ曲を滑ると聞くと「ははん、たいしたことないね」と自分が選手でもないのに何故か優越感に浸ったり、だからあの人駄目なのよねとか言ってみたりします。

もうね、ほっといてやれよ。のレベルです。

これが、もうね。不思議なもんで嫌いな選手のプログラムなんか正直良かろうが悪かろうが他人事ですが、贔屓の選手のプログラムが気に入らない場合のあのお通夜感。
なんで?どうして私の●●がこんな糞(失礼)プログラムで滑らなくちゃいけないの!変だわ、おかしい!陰謀だわ

こ、こんな 競技 他にねーべ

かくいう私も去年それを体験した訳ですが、

深くふかーーーーーーーーーーーく反省しております。今期はもう応援だけ、応援だけよ。いや好きならなお嬉しいけどね。応援だけよ!

あ、話が逸れちゃったですが


そんな訳で、フィギュアには点数を付けるジャッジの他にもう一勢力厄介な
フィギュアスケートファンなるものが存在します。

彼女(あえてもうここは彼女でいいだろう)らの歓声を引き出すのはやはり毎年同じでは駄目なのです。

パフォーマーであり、エンターテイナーであり、アーティストである。

この評価を どの国で競技しても受ける

これが 将来を約束する 手形 なのです。

もしも、競技を引退した後、別の道に行くならば必要ありませんが、フィギュアスケートという競技は

審判にジャッジングされ勝負で順位を付けられつつ、お客さんの歓声も手中にし、ファンを増やし

いつかくる引退後の生活を安泰させるための営業活動の場

でもある訳です。



これのたぶん一番の成功者が 我らが 高橋大輔氏です。

今現役で何処の国でも歓声をあれだけ貰える選手は彼だけです。
AKB方式でファンの数で点数加算されるなら、彼の点数を抜ける人は居ないでしょう。

正直、引退後の一番の心配事は 本人のモチベーションのみです。


これのまったく正反対。ジャッジにおいては常に一位なのに今ひとつ人気にブレイクしないのがPさん。もしくはエヴァン。

エヴァンは直近の冬のオリンピック王者なのに、自国アメリカでさえ盛り上がらず。
Pさんなんか3回連続世界王者でここ4年で公式に負けたのは 大輔さんとナンデスくんとベルネルさんのみ。主要タイトルなんかファイナル1個失っただけという凄い成績。
普通なら世界中でアイドルです。
例えるならベッカムとかメッシとか、タイガー・ウッズとか、フェデラーとか、シューマッハ並に評価されてもおかしくないのに。

これには、世界情勢も大きく関係してると思うのですが、世界でフィギュアスケートの人気が無くなって久しく、今興行的に大成功してるのは日本だけです。その日本のエースの大輔さんは、やはり

金のなる木

である事は間違いない。そして、その人気をできれば羽生選手に引き継ぎたい…と日本の連盟は思っているようです。(が、人の気持ちってそういうふうに巧くはいかないんだよなぁ…(^^ゞと話がまた逸れてる逸れてる)

その世界情勢を差し置いてもですね

やはり


華が無い

のですよ。はい。


いや、ごめん。Pさんとエヴァンのファンの人に喧嘩売っちゃったとか見られたらホントにゴメン。

でも、言い換えれるなら

エンターテイナーとかパフォーマーと見られているか

という意味では

やはり世界的評価としては

大輔さんやランビエールさん、あるいはバトルさんの方が上だと思います。


そういう意味での「華」の成分が足りないのは分かっていただけるんじゃないかと思います。

しかし、ですね
ここで問題が発生する訳です。


なぜ、その「華」の少ないエヴァンがオリンピックで金メダルを取れたのか。
どうしてPさんはその最高パフォーマー高橋大輔を退け続けられるのか


それは、ですね

フォギュアスケートにはもうその「華」を評価する軸が無いからです。


お客さんを獲得する為に必須条件だったそれは
勝つ為には必要ないのです。

ここに、昨今のフィギュアスケートが抱えちゃってる人気低迷の原因があるように思います。



あーーーーーーーー

長くなって来たのでこの辺でいったん切ります。続きは後日。