17歳女子高生がこんなこと!! | アジアゲストハウス

リシケシを出る日、YUIがインド人の家に遊びに行くというので、僕も一緒に行くことになった。


そこで会ったのが、17歳のインド人女子高生Sだ。

Sの名前は忘れた。

その家庭の女の人の頭文字が全部Sから始まることだけ覚えているので、仮にSと呼ぶことにする。

女子高生という表現も・・・・彼女は高校に行っているわけではないので。。


3人で河原に遊びに行った。

Sは河原であぐらを書いて、マントラを唱えた。


『何か悪いことがあったり、悩みがあるときは、こうやって瞑想するの。

  ほら、あなたもやってみて。』


『こんな感じ??』


『そう、そして・・・

  例えば・・・・、あなた何か悪いこととか、悩みとかある?』


『そうだなー、4,5日前は結構いろいろ考えてたけど、今は・・・・

 すごい晴れた気分っていうか、別に何にも悪いことはないよ。』


『4,5日前は何を悩んでいたの?』


『いろいろだよ、いろいろ。

 んー例えば、ビジネスにおける成功って何だろうとか・・・・

   Sは何だと思う?』


今考えると、こんなことは17歳の女の子に聞くことではない気もする。

彼女は両親が働いているので、家の仕事と妹の世話を主にしている。

だからビジネスとか、成功とか、普通はそんなこと解るわけがないと思う。


『ビジネスの成功かー・・・・・・・

 お金を得ることが、成功ではないってことだけは確かね。』


この答えに僕はかなり驚いた。

自分がその年齢の頃だったら、何の迷いもなく、<金でしょ金!>と答えていたと思う。


<ビジネスにおける成功は、金ではない>

ということは、僕とYUIの間では前に話したことがあって、意見は一致していた。

しかし、それは日本や韓国といった、いわゆる<金持ちの国>に生まれた僕らだから言えることで、もしかしたらそれは【金持ちのおごり】というか、貧しい社会の現実を知らない人間の馬鹿なたわごとという気もしていた。


Sの家は、貧しい。

借家長屋の1部屋、4畳半くらいのスペースで5人が暮らしている。

4畳半の中に料理場、たんす、ベットがあり、それだけで歩く場所はない。

時々大きなゴキブリがベットの上を横切るし、積まれた毛布のなかからネズミが出てくることもある。


母親は屋台でCDを売り、父親は橋の上で記念写真を撮る仕事をしている。

記念写真屋なんていうのは、インドにおいても時代遅れで、利用する人なんていないんじゃないかと思う。

普通の屋台の物売りに聞くと、一日の儲けは500円くらいという話なので、Sの母親もその程度だろう。


僕の勝手な偏見だが、金がない→金ほしい って、当然なると思っていた。


なのに彼女が真っ先に言った言葉が、<金でないことだけは確か>。

これは僕にとっては衝撃だった。


『金じゃないなら何だと思う?』


『そうねー、どんな仕事でも、どんなに貧しくても、自分が満足してたらそれでいいと思う。

 それが成功だと思う。

  自分が幸せになれるか?って事じゃないの?』


『周りの人は?

 僕は自分が幸せになって、周りの人も幸せにできればって思うけど』


『そりゃそうよ、周りの人も幸せになったら、すごくハッピー。

 でも、あなたは周りの人を幸せにすることはできない。』


『なんで?』


幸せをつかむのは自分、自分にしかできない。

 わかる?

  幸せは自分でつかむの。


あなたはあなたの幸せを自分でつかむ。

 周りの人も同じ、幸せはその人にしかつかめない。

  あなたが押し付けるものでも、与えるものではない。

あなたが、周りの人にも幸せになってほしいと思うなら、幸せになるチャンスを与えてあげなさい。

 そのチャンスをもらって、幸せになるかならないかは、その人の選択。

  あなたが選択することではない。』


あのー・・・あんた17歳ですよね??ほんとに??

 なにお前、すごいよ、すごすぎるよ・・・・・

  なんでそんなことが言えるの???????


尊敬できる人とか、魅力的な心を持っている人っていうのは、年齢は関係ない。

まったく関係ない。

日本だと・・・、どこの国でもそうかもしれないけど、年上の人が威張って年下の人にあーだこーだ言うことが多い。


心とか考えっていうのはどんどん変化する。

積み重ねで年齢とともに成長する人もいれば、どんどん汚れていく人もいる。

どっちかというと、汚れていく人の方が多い。


汚れなくても考えを固めてしまうと、粘土細工のように後はどんどん崩れていくだけ。

固めずに毎日、毎日こね続けなければならない。


僕は彼女ともっと話してみたいと思った。

『何をしたら幸せかとか、どうすればそのチャンスを与えられるかとか、僕はそういうこともまだわからないだよ。』


『何言ってるの、あなた?

 それを考え続けるのがあなたの人生でしょ?

  解る訳ないじゃない、まだ何も始めてないんだもん。


毎日、毎日考えるの、何が良いことで、何が悪いことか。

 夜考えちゃだめよ、気持ちが高まりすぎているから。

  朝、早く起きて瞑想するの、そして考える。

   何が良いことで、何が悪いことか。


考えて、行動して、考えて、行動して、考えて、行動して、

そうやってあなたは成長していくの。

 わかる?』


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ビジネスにおける成功ってなんだろう。

どう思います??


金?その他?


<知りたかったら、聞け!

 聞かないのは恐れているだけ、成長のチャンスを逃している。>


そう教えてくれたのはYUIだ。


ビジネスにおける成功って、何ですか?

あなたの考えを教えてください。


サラリーマンの人、社長の人、失敗した人、成功した人、無職の人、学生、老人、子供、誰でもいいです。

一言でも、10ページでも、具体的でも抽象的でも何でもいいです。

あなたの考えを教えてください。


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あなたの考えを教えてください。

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