今日の一言


「日本人はいろいろな欠点をもっているとはいえ、幸福で気さくな、不満のない国民であるように思われる。(オールコック 江戸時代)」

                            「逝き日の面影 平凡社」



なさん、こんにちは。



今回も引き続き、清水寺中の建物について、紹介していきます。



○庶民の爪痕

 清水寺の本堂の東側(地主神社に行く手前)に、このような何本もの筋を見ることができます。

これは、日本の庶民たちがした百度参り、千度参りのあとを表しています。



百度参り(ひゃくどまいり)は、日本の民間信仰で、神仏に祈願するために同一の社寺に百度参拝することである。お百度(おひゃくど)ともいう。(ウィキペディア)



これは、ただ単に、お寺や神社に行って手を合わせて願うだけではありません。

本尊があるお堂をぐるぐる歩いて回っていました。

清水寺に、真っ暗な夜に百度参りをした人が、本堂の板材に指を添えて、ぐるぐる何度もまわっていたことから、このような爪の痕がくっきりと

残ることになりました。

この爪痕には、庶民の願いが込められています。

このお堂をぐるぐる回ることから生まれた言葉が、「堂々めぐり」です。
こも言葉は、清水寺の本堂を何度も回ったことから誕生した言葉だといいます。

○地主神社

本堂の後ろには、地主神社があります。
ここは、縁結びの神様がいるそうです。

以前、清水寺を案内するテレビ番組を見てたときに、僧侶がこんなことを言っていました。



「この地主神社は、本堂のちょうど後ろにあります。だから、本堂で仏に向かって手を合わせれば、同時に、後ろの神様にも祈ることができます」


といった具合です。
仏と神様は、仏教と神道で違う宗教です。
仏教のお寺では手を合わせてお参りをするのに対して、神道の神社では手をたたいてお参りをします。
でも、この僧侶の話によると、それは関係なさそうです。


「一石二鳥」の考え方で良いようですね。

テレビ番組で清水寺を案内するくらいの僧侶なのだから、著名な僧なのでしょう。

その僧がそういうなら、きっとそれでいいんですね。

でも、こんな具合に、神仏が合わさっているのが、日本の宗教の特徴でもあります。

これを無理やり分けてしまって起きたのが、「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)」です。
興福寺の五重塔が250円で売りに出されたとも言われた「異常事態」です。

関心があったら、こちらの記事をどうぞ。

清水寺の西門とアンコールワットの共通点・千体石仏群

日本の宗教の場合は、この「一石二鳥」のように、ゆるい考え方で良いのですね。



ここは、言わずと知れた撮影ポイントですね。

前に、ここに行ったときも、たくさんの着物を着た人がいました。
でも、よく聞くと中国語を話していました。
本当に国際化の時代だと思いました。


〇音羽の滝


ここから降りると、「音羽の滝」に出ます。



「清水寺の開創の起源であり、寺名の由来となったのがこの瀧です。こんこんと流れ出る清水は古来「黄金水」「延命水」と呼ばれ、清めの水として尊ばれてきました。(清水寺HP」」

ここに滝があったことから、清水寺が誕生しました。

ですが、「京都なるほど事典 清水さとし」によると、この水には、我わ

れが住んでいる俗世間と聖なる世界を区切る意味もあったようです。



「京都の寺社はおよそ水に恵まれている。これはたまたまということではなく、俗世界と結界する境内には、地脈に水が湧出することが条件としてあったとされ、そこに伽藍を建立したと言われる(京都なるほど事典 清水さとし)」

清水寺も、水が湧き出ていることから、ここが世間と聖なる世界との境を表すと考えたようですね。
日本の神社や寺には、俗世界と聖なる世界との境に、川(水)をおいて

いあるところがよくあります。

伊勢神宮には内宮には五十鈴川をとおっていきますし、内宮の中でも本殿に近づくまでに何度も小さなか川を越えないといけません。

あれらの川は偶然できたものではなく、意図的に川をつくことで、俗世

間と神聖な世界を分けているのでしょう。


ところで、この音羽の滝には、3種類の水があります。
延命寿命・縁結び・学業成就のご利益があるとされます。



「どれか一つ、心に念じて飲むと効用が得られるという。仮に欲張って御利益すべてを望むと、霊水の効用は得られない、とのうわさもあるので注意しよう(京都なるほど事典 清水さとし)」

欲張ってはいけないという仏教の教えですね。
友人は、3つすべてを飲んで、腹を壊しました。


以前、アメリカ人に、アメリカでこのような「聖なる水」が湧き出るところがあるか聞きました。

彼女が言うには、アメリカではないですが、「ルルドの泉」がそうだといいます。

「なるほど、ルルドの泉があったか」と、思いました。

「ルルド」は、フランスにある地名です。

1858年に、少女ベルナデットという少女が、洞窟のそばで薪拾いをしているときに「聖母マリア」が現れたということです。



「ベルナデットが見た「聖母」は、ルルドの泉に関して次のような発言をしている。「聖母」はまずベルナデットに「泉に行って水を飲んで顔を洗いなさい」と言った。近くに水は無かったため、彼女は近くの川へ行こうとしたが、「聖母」が「洞窟の岩の下の方へ行くように指差した」ところ、泥水が少し湧いてきており、次第にそれは清水になって飲めるようになった。これがルルドの泉の始まりである(ウィキペディア)」

これが、「奇跡の泉」の水を飲むと、治療困難とされた病気が次々と治ったといいます。



「1925年にベルナデットが列福され、1933年12月8日、ローマ教皇ピウス11世によって列聖された。その後もベルナデットによって発見された泉の水によって不治と思われた病が治癒する奇跡が続々と起こり、鉄道など交通路の整備とあいまって、ルルドはカトリック最大の巡礼地になり今日に至っている(ウィキペディア)」

どういうわけか、このルルドの泉は、長崎県や名古屋市にもあるようです。
フランスにまで行けない人は、お近くのルルドの泉へどうぞ。
まあ、「日本にあっていいのか?」という気はしますけどね。

ヒンドゥー教徒であれば、「聖なる水」といえば、ガンジス川の水です。
前に、ここに行ったとき、現地のインド人から、「この世界からすべての水がなくなっても、ガンジス川は流れ続ける」「ガンジス川の水は、すべての病気に効く」という話を聞きました。

これが、信仰ですね。


日本人の旅行者は、ガンジス河に入って沐浴をして、その後よく高熱にうなされますけど。



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