映画「靖国 YASUKUNI」 | 「灯りと温もり」の雑記帳

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平成29年元日に、ブログタイトルを「アメカジおやじの雑記帳」から「『灯りと温もり』の雑記帳」に変えました。

チベット問題からオリンピック聖火リレー妨害、光市母子殺人事件差し戻し控訴審、輸入牛肉危険部位混入など、次々と世論を賑わしています。

これらの前に議論を巻き起こしていたのが、映画「靖国 YASUKUNI」の上映中止問題でしたが、これに関して興味深い記事が雑誌「SAPIO」最新号に掲載されていました。

映画「靖国 YASUKUNI」は、右翼の抗議があっただの、映画の中心となる刀匠を監督自身が虚偽の説明で出演させただの、文化庁からの助成金を国会議員が問題視したり、靖国神社から抗議があったりと、幾つかの問題を抱えております。
        

作家 井沢元彦氏寄稿の「SAPIO」の記事に拠ると、この映画の上映中止騒動の最中、政治的圧力や妨害行為に対する抗議を縷々述べたうえで、「日本映画界とすべての映画人に、映画『靖国』の公開の場を確保することを訴える!」という緊急声明が、ある組織から出されているとのこと。

この声明を出したのは「映画演劇労働組合連合会 中央執行委員長 高橋邦夫」という組織と代表者だそうです。

井沢氏がこの記事で俎上に載せているのは、この高橋邦夫氏です。

今から10年前、「プライド 運命の瞬間(とき)」という、 津川雅彦さん演じる東条英機首相を主役として東京裁判を描いた映画が東映で公開されました。
当時、「軍国主義を美化するものだ!」として、「映画『プライド』を批判する会」が公開前のこの映画を検閲して圧力をかけ、公開中止に追い込もうとした騒動があったのですが、この「批判する会」の中心人物こそが、高橋邦夫氏なのだそうです。

自分達が気に食わない映画に対しては、「公開が決まっていた映画」を「上映妨害によって圧殺」しようとした一方、お気に入りの映画については「公開中止は表現の自由を踏みにじるものだ」と声高に抗議する。
こうした高橋邦夫氏の二枚舌を、井沢氏は「恥知らず」と断じておられます。

こうした「二枚舌」は、思想が真っ赤に染まった人達の得意技ですね。

尚、私自身は、映画「靖国」への文化庁からの助成金の是非を問題提起された稲田議員らの主張を支持しておりますし、この映画を観たいです。
また、以前このブログでも書きましたが、ビデオソフトしか発売されていない映画「プライド 運命の瞬間」のDVD発売を是非とも実現して頂きたい。
更には、映画「明日への遺言」のDVD発売も、“おかしな連中” から横槍が入らないことを願います。