この写真は「だもんで教授」という静岡県のマスコットキャラクターでして 以前インタビューをお受けしたときのものです。

 

いま空前の「移住定住ブーム」で 全国のすべての市町村が移住定住を提唱しているし移住者を増やそうと頑張っている。 しかしちょっと俯瞰してみると成功している市町村とそうでもない市町村の間には大きな溝がある。 それは一体なんだろうか?

 

今の段階でその成否を分けているのは 立地の部分や担当者の熱意というものが大きな部分を占めていると思うけれども 立地の場合は「通勤可能」という大きなアドバンテージを持っている。 大都市へのアクセスが悪い地域は その時点でその利点がないから この「通勤」を意識している人達からは対象とならない。 では「通勤不可能」もしくは「通勤出来るけど大変」な地域はどうしたらいいのか。

 

古藤田オーナーとドットツリーのプランニングをしているときに僕がお話したことは

「仕事がなければ移住はしない」 という事だった。 なぜそんな事が言えるのかと

いえば 僕自身が「仕事」の為に伊豆に移住をした経緯があるから。

 

少し乱暴な言い方になるかもしれないけども 移住する側にとっては 地域との関わりとかの優先順位は低い。 まず大事なことはその地域に移り住んで生活が成り立って行くのか 仕事が成立するのかという事だ(違う人もいるかもしれないけど)。

 

仕事さえできれば、利益が出る状況が作れるならば、働き口があるならば 誰だって良い環境で暮らしたいに決まっていると思う。でもそれが叶わないとかでは引っ越しはないし、 不安ならば移住はしないだろうというのが一般的な考え方だと思う。

 

だからこそ「仕事」に着目しなくてはならないとドットツリーに関してはプラニングをしたんです。通常賃貸物件というのは 持ち家の人から見れば「何しているの?」と思うもの、なぜならば(これも乱暴かも・・・)誰かの投資物件に対してフィーをバックしているのだから。当然そこに住むメリットが借りる側にもあるのだが 持ち家の人からすると「資産にもならないもの」にお金を払うなんて というイメージがあったと よく耳にする。しかし 地方においてはこれからちょっとした変化が起きるはずだと予想する。それは「持ち家がデメリット」になるかもしれないということ。(この話しはまたします)

 

この賃貸においては 今まで「マイナス」になると考えられていたが これを「プラス」にすることが出来たら きっと世の中は変わるのだろうと予想したからこそドットツリーは「1業種1社」という方式を取っている。 要するに入居する事でビジネスが「プラス」に働く賃貸物件があったら 家賃の支払いは家賃ではなくなり広告宣伝費という概念で動くのではないかということなんです。

 

これに賛同してくれた12組の皆さんがドットに入居されているのだけど、やはり移住というのは「住みたい人が住む」というのが大事で 何かしらの施策とかが関係するよりはマインドで来てくれる人が多い方がいい。 そのマインドを持った人達に対してハードルを下げる為の方法論は作った方がいい。 ではそれをどうやって見つけるのか。

 

方法はいくつもあると思う

 

(取り留めなく書きました)