Panを効果的に使う | DTM Springs

ミックスする時に、Panで遊ぶのが好きな人は多いと思いますが、
それをいつどこで使うかという話になると、一般的な考え方があり、それを学ぶ事によってベストな方法でPanを使うことができるでしょう。

1. デフォルトでPanをしているものでトラックを作り始めないこと。
トラックの全体的なバランスを考えて、しっかりとしたミックスに作り上げる為には、すべてを真ん中に位置させる事から始める価値があります。

2. すべてにPanする必要があり、より多くのPanの場所をトラックに徐々にアサインしてミックスを進めると思い込んで作らない事。
強調する必要があるものについてだけ考えて、それらをPanしてみましょう。うまくいかなくても、真ん中に戻せば良いのです。

3. 一般的なルールとして、低周波数域のものは真ん中に寄せておく。
曲の中で低周波数のものを目立たせたい時ほど、一般的にはそれをより中央に位置させます。これによってミックスが締まり、作業の確固なコアができます。

4. キック、ドラム、ベースなど120Hz以下のものは何でも中央にしておくこと。

5. ベースをステレオインストゥルメントから持ってくるなら(最近のVSTベースが多く使われている場合)、オーディオをバウンスしてそれをモノチャンネルにセンドするのが良いでしょう。
あるいは、オーディオベースチャンネルをモノバスにセンドできます。

6. 一般的なルールとして、リードヴォーカルは真ん中に置くものです。

7. スペースを空けたかったら、同じ周波数帯を同じ場所でシェアしてインストゥルメントをPanしないようにしましょう。
自信がないときは、問題のインストゥルメント単独で、フリクェンシーアナライザーを見ると良いです。それらは近すぎませんか?それなら、それぞれ異なるようにPanしましょう。

8. さらにヘビーなベースサウンドのためには、ストリングスのように聴こえる高周波数はワイドにPanすると特に良いです。

9. 多くのハードウェアやソフトウェアインストゥルメントはステレオアウトプットを持っているので、キーボード、ストリングスやシンセのような音源をきつく左右ににPanしたくなります。
これは、個々では良い事も多々あるのですが、皮肉なことに、この方法でステレオサウンドの音源をきつくPanするときは、ほとんど真ん中に寄って聴こえてしまう事になります。
もし2つ以上のインストゥルメントでこれをしてしまったら、分厚くまとまりのない真ん中になってしまうでしょう。