《ご朱印帳》初めてのご朱印帳ワークレポ・蛇腹との闘い 本編 | 紙箱屋「玉匣(たまばこ)」店主・八子の日々徒然。

紙箱屋「玉匣(たまばこ)」店主・八子の日々徒然。

貼り箱という、丈夫で美しい紙の箱を、一枚の紙からすべて手作業で作っています。
箱のことや紙のこと、日々のことなどを、徒然と。

穏やかにスタートした

 

初めてのご朱印帳ワークで始まった

 

新たなる闘い。

 

蛇腹との闘い 序章はこちら

 

 

    * * *

 

 

「あら?もしかして私間違えたかも…」という、

 

紙を折る手際も速さもダントツだった

 

素敵マダム・しのぶさんから声が上がり、

(お名前出すことはご了承いただいてます)

不安に襲われる皆さま。

 

 

「私、大丈夫ですか!?」

 

「どっちがザラ面か分からないです(泣)!」

 

「ハコにゃん、どうしたらいいかにゃ~(困)?」

 

「ちょっと待って下さいね~!

 

順番に伺いますので!」

 

ああ、こうやって

 

パニックは拡がってゆくのだね…。

 

 

 

 

助けを求める皆さまの声に、

 

いつものように回遊魚さながら

 

テーブルの周りを移動し始めるワタクシ。

 

 

ゆっくりと確認しながら進めてらした三名様は

 

ちょっと紙端についた糊を拭き取ればOK。

 

ツル面、ザラ面、バッチリで、

 

きれいな蛇腹になりました!

 

 

 

 

糊をたっぷりめにつけて

 

ツル面ザラ面を見失ってしまったお二人は、

 

しっかり癒着してしまったので

 

修正が不可能。

 

蛇腹ではなく、切り開いて

 

ノートタイプへの変更をご提案。

 

 

 

 

お一人(真左美さん)は

 

開催場所・創香さんのオーナー

 

麻由さんの分も作ることになっていて。

 

「ああ!私ノートタイプにして

 

芳名帳にするからいいわ!」と

 

麻由さんが快く変更して下さって、

 

もう一度慎重にチャレンジ。

 

無事蛇腹になりました!

 

 

 

 

もうお一人には、

 

私が見本に作った蛇腹を

 

差し換えで使うかご提案しましたが、

 

やはりご自身で作ったものが良い、

 

とのことで、

 

ノートタイプを了承して下さいました。

 

その方、一番奥のお席だったので、

 

すぐ側で手元を見てあげられなくて、

 

向かい側から

 

お話させていただいてたんです。

 

切り開くのに

 

カッターの扱いで苦戦していたのを、

 

蛇腹との闘いに完全勝利したお隣の方が

 

見て、助けて下さって。

 

ノートタイプも無事完成しました!

 

 

 

蛇腹との闘いに欠かせない糊(のり)。

時に牙を剥くので注意。

 

 

糊が綺麗に薄く塗られていて

 

癒着が浅かったしのぶさんは、

 

間違えた個所を

 

カッターで一枚ずつ剥がしていきます。

 

「すいません、すいません」と

 

謝り続けるしのぶさん。

 

ご自身も筆文字の講師をされている方なので、

 

自分のせいで時間がかかってしまう、と

 

私を気遣ってずっと謝って下さって。

 

「大丈夫ですよ~、お気になさらず~」

 

そんなやりとりを何度か繰り返した後。

 

ふいに。

 

「…すまねぇ。すまねぇなぁ…(泣)」

 

しのぶさんの口からこぼれた言葉。

 

「しのぶさんが

 

江戸のおとっつぁんになったー(爆笑)!」

 

それまで素敵マダムだった

 

しのぶさんが大変身!

 

「大きな猫をかぶってきたのです…」

 

しおしおとそうおっしゃるしのぶさんが

 

可愛くて可愛くて(笑)。

 

「もう、そんなしのぶさんが大好きです!」

 

 

 

 

そこから一気に皆さま和やかムードで。

 

皆さん素敵だなぁ。あったかいなぁ。

 

皆さんでフォローし合って、

 

共に闘った一体感。

 

そう、我々は蛇腹との闘いに勝ったのです。

(私は講師として完全なる敗北(泣))

 

だがしかし。

 

ご朱印帳はこれで終わりではないのです。


我々は、ひと時の休息を経て

 

新たなる道へと踏み出しました…。

 

 

(続く)

 

 

蛇腹との闘い 伏兵はこちら

 

蛇腹との闘い ギフト(最終章)はこちら