これからの動きとチャンス
先日、サッポロがポッカを買収するいうニュースがありました。清涼飲料水の強化をしたいという内容のコメントがあったと思います。
ここ数年、業界でのM&Aを考えたとき、先のサッポロとポッカの動きが他業界の話ではなくなってきます。
ご存知のように、現在日本は高齢化と同時に少子化が急速に進んでいます。
それにより、教育産業ではマーケットの規模縮小が話題になっていました。最近では、生徒の獲得合戦を有利に進めるため、少しでも早く通熟してもらえるように低学年向けのコースの開設や、学童保育として空間提供する教室があります。これからますます増えてくることでしょう。
このような事態は予測できていたのではないでしょうか?
少子化の影響はマーケットの縮小だけではありませんでした。
まず、大学受験が全入時代に入り、予備校の浪人生のマーケットは急激に冷え込みました。
ほとんどの場合、学費と1コマの生徒数は年齢と正比例していますので、最も利益率の高いマーケットの変化に、予備校は新規マーケットを開拓せざるを得ない状況に直面したと言えるでしょう。
現役(高校生)マーケットを維持しつつ、小・中学生のマーケットへの進出は避けられなかったと考えられます。
その際に、新たに小・中学生の事業部を立ち上げるか、すでに存在する仕組みを入手するか、という選択を迫られM&Aという方向に進んでいくことになったのではないでしょうか。
ここまでは、多くの方の大体予想通りであったと思います。
では、今後はどうなるのでしょう。
個人的には、営業面ではアジアに向けての「進出組」と、国内の新マーケット「開拓組」の動きに注目しています。
すでに、成長著しい中国へのベネッセの進出、国内の動きとしては、先に書いた学童保育の併設などがあげられます。「進出組」は今後必要とされる教育のポイントがつかめれば大きな成功を収められるでしょう。今のところ、現地のスタッフ育成や様々な課題があるでしょうね。
教務面では、「英語」「そろばん」「映像授業」「食育」に注目しています。
即効性が期待できそうなのは、学習指導要領の影響である「英語」への取り組み。また、「そろばん」にも注目です。また、これらは人気が急上昇する公立中高一貫校からの大学進学率が明確になるまでが一つのチャンスの時期ではないかと考えています。
ネット環境を活用した「映像授業」にもまだまだ変化がありそうですが、コンテンツの内容ではなく「映像授業」を取り巻く環境に変化がでてくると思います。こう書くとipadの活用などと思われがちですが、そのような内容ではありません。ちがった収益のチャンスがありそうです。
「食育」については、家庭(お母さん)の意識が強く影響するものです。マザーカレッジなどの取り組みが広がるまでが大きなチャンスではないでしょうか。
大局についての考えはまた書きたいと思います。
(その他、公文式の高齢者への認知症対策への取り組みもありますね。)
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