好き。コレ、好き映画。

女子と男子が出会うのだ。

東京で生きている2人だ。

悠々とではなく、汗を流している2人だ。

 

彼らの生活を活写する背景には、東京の街。

東京で生きるのは大変だなーと。

それぞれに、それぞれのやり切れなさがあるなーと。

 

不安や孤独を抱えた若者が東京で暮らす。

夢って何とか、そんなことを思う余裕もない。

その日が精いっぱい。

そんな景色。

 

 

 

とにもかくにも、石井裕也監督の私生活がダブりまくりでつらい。

ご自身の離婚がダブって、後悔や逡巡がダブってつらい。

どうしたって、監督自身の心情じゃないかと。

こんな思いを抱えていたのかと、切なくなるセリフが洪水のように。

 

主演女子の石橋静河は初めて観たのだけれど、堂々としているので驚く。

って、石橋凌&原田美枝子の娘さんですかあああ!(驚いて転倒

演出か故意か不明ながら、喋り方や声が、石井監督の元奥さま・満島ひかりに激似だ。つらい。

 

池松壮亮ファンとしては、もう最高。当方が思う、邦画2大セクシー俳優の片翼である。

もう一人は妻夫木聡だ。キモくてすみません。

キャラクターがとても良く、セリフに萌えまくった。ありがとうございます。

 

松田龍平田中哲司が、がっちりと脇を固めているので驚く。

 

フィリピン人青年役のポール・マグサリンが、大好き青木崇高に激似!

しかも、かなりの好演である。助演男優賞を差し上げたいほど。

ちなみに、稲川素子事務所ではない。

 

少しクドイとも思えた野嵜好美の歌唱に、最終的には陥落。胸をグッと掴まれた。

 

 

 

ここには、情けない人物がたくさん。

原作はあるけれど、まるで私小説のように描かれる日常。

生と死さえ呑み込んで生きる人々が描かれる。

 

石井裕也監督には幸せになっていただきたい。

川の底からこんにちは』の鮮烈さから、女優と結婚、大作映画に起用、日本アカデミー賞受賞と駆け上がり。

離婚して、心が落ちた様子がよくわかる。

これは、石井監督が自分に宛てた応援歌のような作品だ。

 

映画として、よりも、私情として。

一つの区切りも思わせる。

がんばれ。

がんばれ。

多くの人がそうであるように、自分に声をかけている。

 

万人が好きと褒める映画かどうかはわからない。

けれど、半径5メートルの生活を描いて卓抜していた石井裕也監督が戻ってきた。

つらいつらい時間の果てに用意されたシーンが、とても好きだった。

 

闇を抜ける階段を登り始めているような。輝きだ。

 

 

 

映画 スクリーン

 

『夜空はいつでも最高密度の青色だ』
2017年・日本
監督・脚本: 石井裕也
原作: 最果タヒ
出演: 石橋静河、池松壮亮、松田龍平、田中哲司、ポール・マグサリン、市川実日子、佐藤玲、三浦貴大、大西力、野嵜好美

 

[関連作品]
石井裕也監督⇒ 『舟を編む』 『あぜ道のダンディ』 『川の底からこんにちは
池松壮亮⇒ 『デスノート Light up the NEW world』 『紙の月』 『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』(声の出演)

 


人気ブログランキング

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

 

※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報頂けましたら幸いです。

AD

コメント(18)