ピリリとした緊張が続く。

この逃げ場のなさ。

 

怖いコワイ怖いと呟いてしまっていたかもしれない。

要所要所に用意される絶望を、彼女らと共に実感。

濃密である。

 

女子高校生3人が誘拐される。

犯人は少し変わっていた。

1人に見えて1人じゃない。

体の中には23人の人格。

それがこんなにも畏怖になるとは。

 

個人的な興味かと思うのですけれど、一時期ハマった設定だ。

当方のように各種、実話を読み漁った方は多いかもしれない。

 

そのせいもあり、グイグイと惹きつけられて瞬きも忘れた。

同様のパターンはあったけれど、ここまでの真正面さはあったろうか。

これだこれ。

キテレツで突拍子もなくて、実にいい。

 

 

 

人さらい役ジェームズ・マカヴォイに尽きる。

こういう役を思い切り演じられる、これほどの俳優冥利があろうか。

その変化を観ているだけで、あっという間に終わってしまう。もっと観ていたいのに、だ。

 

女子高生役のアニヤ・テイラー=ジョイの美しさは絶妙。

スタイルの良さにドキドキしてしまった。

 

医者役のベティ・バックリーが、まさしく医者然とした話し方で魅力的。

って、この方は…

大傑作『キャリー』の、あの短パン先生じゃないかーーーーーーっ!うわああああ!

そういうキャスティングだったのか…っ!ハアハアハア…

 

傑作からトンデモまで取り揃えてくれるM・ナイト・シャマラン監督。

今回は前者寄りで、やはりシャマランはいいぞと確信。

相変わらず、目線の使い方が上手い。

緊張が続く中で、ドアの向こうを想像させてくれる。見えない部分に何があるか。

観客自身の脳内で更に膨らむ恐怖を提供してくれる監督は、正義。

 

 

 

そ…それは大丈夫なのか…?という混乱も、まとめ上げて来る。

ヒリヒリのサスペンスと、哀しさと。

本気でぶつかる俳優と、監督と。

 

ここに登場する、あのような人間たちを許さないというスタンス。

その決意が感じられるのも好感。

 

オマケのお楽しみには口あんぐり。

そして嬉しくなった。

久々にシャマランの新作を映画館で鑑賞できたことも、嬉しい。

 

賛でも否でも、人と感想を語り合いたくなるタイプ。

何かと人におすすめしたくなる系。

これからご鑑賞の皆さま、どうぞ、エンドロール後まで席はお立ちになりませんように。

 

 

 

映画 スクリーン(TOHOフリーパスポート)

 

『スプリット』
SPLIT
2017年・アメリカ
監督・脚本・製作: M・ナイト・シャマラン
出演: ジェームズ・マカヴォイ、アニヤ・テイラー=ジョイ、ベティ・バックリー、ジェシカ・スーラ、ヘイリー・ルー・リチャードソン

 

[関連作品]
M・ナイト・シャマラン監督⇒ デビル(原案・製作) / アフター・アース

 


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※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報を頂戴できましたら幸いです。

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