水素水の効果あり・なし論争に大槻教授が参戦! | 世界と日本の真実

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水素水の効果あり・なし論争に大槻教授が参戦!

語られた3つの真実とは?


2016年5月27日


 → http://netgeek.biz/archives/74021


---------- 転載 -----------

オカルトが大っ嫌いで有名な早稲田大学名誉教授の大槻義彦氏が自身のブログにて水素水の真実について科学的な見地から意見を表明した。結論を先取りすれば大槻教授はアンチ水素水派だ。


今回、大槻教授がブログを公開するきっかけになったのは大学生のH・Tさんが水素水の真偽について相談したため。


理工学部に所属するH・Tさんはもともとは似非科学を信用しないタイプで水素水についてもインチキだと思っていたが、最近では「効果がある」と主張する教授も出てきたことで考えに迷いが出始めたという。上の画像はその教授が説明に使っていたもの。


「H6O」と明らかに違和感のある化学式が書かれているのが妙だが、
教授がつくった資料と言われれば説得力をもってしまうのもまた確か。そこで、この分野に詳しい大槻教授に解説をお願いした。



▼過去、自称超能力者をぶった切る大槻教授はかっこ良かった。困った大学生が頼りにするのも分かる。





さて大槻教授の回答はこちら。理路整然とした完璧な答えだ。



『水素水』の効能のことですが、『理屈』はもっともらしいのですが、いくらしらべても科学的、医学的に真っ当な結論、結果が出ていませんし、それどころか科学界、医学界ではまともに研究しようとすらしていません。



このことに鑑み、
『水素水は体に良い』
『水素水は活性酸素をとりのぞくのでがんの予防になる』
『アンチエイジングの効果がある』

などいう主張は根拠がないですね。

それだけではなく、ごく初歩的に考えても一旦水に溶け込んだ水素はアッという間に水から逃げ出します。ペットボトルに入れた水素水があったとしてもその水はボトルのふたを開けたとたんに逃げてしまいます。その意味で『水に溶けた水素を摂取することなどほとんど不可能です。


さてどうにか胃腸の中にその水素を何とか取り入れたと しても、上と同じ原理で水素はすぐガス状になり、ゲップとなって放出されます。また腸までたどりついてもオナラとなって外部に出てきます。腸には気体を吸収する機能がほとんどありません。


以上のことから水素が腸から吸収され血液に取り込まれ活性酸素まで行き着くことは不可能です。そのような水素がすぐガス化してしまうような機構を発明して『特許をとっ た』という主張がありますが、このような特許は正確ではありません。この種の特許は水素が腸までガス化しないで到達して腸壁で吸収させる『特許』ではなく、単に水素を水に効率よく溶け込ませるための技術特許です。


このように値段の高い『水素水』などはばかげています。

すでに十分に研究さているとおり、活性酸素を押さえる目的ならば、新鮮な野菜をとり、タバコを止め、ストレスのない生活をすることです。

野菜や植物性食品にはビタミン A,C,E、ベータカロチン、ファイトケミカルなどが多 く含まれ、これが活性酸素を強力に抑えることがたくさん の科学的研究によって解明されています。


http://29982998.blog.fc2.com/blog-entry-1062.html


科学者らしいさすがの解説といったところか。重要なポイントについて内容をまとめると…


(1)水素水が美容・健康に効果があるという証明は一切されていない


(2)ボトルに水素水を入れても、フタを開けた途端に水素が空中に逃げ出すので体に入れるのは不可能


(3)活性酸素の抑制に対して効果があるのは新鮮な野菜、禁煙、ストレスを取り除くこと



(1)はネット上でも頻繁に確認できた事前の噂通りで、
(2)についてはあまり知られていなかった情報。一部の飲料メーカーが売っているペットボトルやアルミ缶に入った水素水は開けた瞬間にただの水になってしまうし、
スポーツクラブに置かれているウォーターサーバーの水素水は言わずもがな。



▼伊藤園の水素水。「わたしを磨く」「進化する水」とは一体…。



最近は水素水の効果を改めて主張する人も出始めていたため、ここで名誉教授が意見してくれたことは非常に大きな意味をもつ。日本はどうしていつの時代も似非科学が力をもってしまうのか。もっと科学リテラシーをもって悪質企業に騙されないように生きたいものだ。



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 → 「水素水」のニセ科学ビジネス