木曽町側から御嶽山を目指す我々は、県道福島・御岳線を西に向かいました。


 三岳の中心街の手前、川合トンネルを抜けたところに、三尾(みお)の日向(ひなた)地区があります。


 この地は、その名のとおり、木曽谷の中で最も温暖な土地と言われたところで、右手斜面には梅やナンテン(南天)が見られます。


 以前は、柿の木も多く、八沢漆器の下地用の柿渋(かきしぶ)をとったり、熟柿(じゅくしがき)をつくって茶菓子用にしていたそうですが、今は梅の方が多く、御岳梅園と呼ばれています。そして、ナンテンは、正月の切花として出荷しているとのこと。


 特別養護老人ホーム 「なんてんの里」 などの標識を目印に、県道から一段上に上がると、まず、大樹で有名な八幡宮が、我々を迎えてくれます。


木曽路名水探検隊のブログ-八幡宮
         三尾の八幡宮


 創立年月は不詳ですが、旧三尾村の産土神である誉田別尊(応神天皇)を祀っているお宮。


 現存する神殿は、弘化4年6月(1847年)から嘉永元年11月(1848)年にかけて再建されたものであり、建築は、彫刻に特徴がある立川流の様式を受けているそうです。


 社叢(しゃそう)は、面積が2,337㎡で、樹齢400~500年と言われるヒノキの老木4本をはじめ、ヒノキや杉が群生しています。


木曽路名水探検隊のブログ-老木
         ヒノキの大樹


 ここはブッポウソウの繁殖地としても有名で、国の天然記念物に指定されているそうですが、残念ながら、最近は姿を見ないとのこと。


 しばし大樹の間を散策したら、今度は逆方向を向きましょう。


 木曽駒ヶ岳の絶景が広がります。


木曽路名水探検隊のブログ-木曽駒ヶ岳遠景
          木曽駒ヶ岳


 木曽駒ヶ岳には、毎年4月下旬から5月上旬にかけて、蛇頭の雪形が現れ、春の農作業の目安となっているそうですが、この日もその雪形は残っていました!!


木曽路名水探検隊のブログ-蛇頭の雪形
          蛇頭の雪形


 祭礼は4月30日と10月10日に行われるそうですから、春の祭礼に合わせて、この地を訪れてはいかがでしょうか。


 お天気さえ良ければ、きっと清々しい気持ちになると思います。(momo)