この日、我々は、雨上がりの快晴の中、黒沢口登山道から御嶽山周辺を散策しました。


 御嶽山への登山道は2つあり、木曽町や上松町から王滝村に向かう途中、木曽町三岳から登っていくのが黒沢口登山道、王滝村まで行ってから登るのが王滝口登山道です。


木曽路名水探検隊のブログ-御嶽山
     黒沢口登山道から見た御嶽山


 江戸中期までの御嶽山は、重潔斎を終えた「道者」と呼ばれる一部の者を除き、一般民衆が軽々しく足を踏み入れることはできない山でした。


 また、徳川御三家のひとつである尾張大納言の所領となってからは、国防と山林保護の観点からも厳しく入山が制限されていました。


 しかし、一般庶民から解放を願う声が日増しに高まり、登山講社結成の動きが急速になる中、徳川末期の天命・寛政年間、「覚明」、「普寛」という二大行者の難行苦行によって、初めて一般民衆に解放されるようになりました。


 黒沢口は、覚明行者が軽精進による登拝を決行し、改修に着手したとされる登山道です。


 (参考) ontake38.com 御嶽山三十八史跡巡り


 このブログでは、すでに真冬の人工滝をご紹介しましたが、新緑の季節を迎えた今回は、三岳日向地区から、初夏の人工滝、自然豊かな四合目付近をご紹介します。(momo)