ところで、今度来たとき、赤沢をどう楽しめば良いんだ?
<森林浴のいろは>
そもそも森林浴って、というところから始めねばなるまい。
Wikipediaによると、森林浴とは、「樹木に接し精神的な癒しを求める行為」。
だから、お散歩やキャンプ、山登りまでもが森林浴に含まれるのだ。
日本においては、前述のとおり、1982年(昭和57年)に林野庁が提唱し、定着することとなる。
2004年以降、森林浴の効果を科学的に検証し予防医療などに役立てる取組みが始まっており、林野庁・厚生労働省・各研究機関や大学・企業などが「森林セラピー研究会」を組織して研究を進めているそうだ。
何が良いかというと、我々素人でも一度は聞いたことがあるフィトンチッドという物質が作用するそうで、特にヒノキなどの針葉樹林はフィトンチッドの発散量が多いため、免疫力の向上などに寄与する、ということらしい。
単なる気分的な癒しのみではないのである。
<豊富な散策コース>
ここ、赤沢自然休養林では、実に8つものコースで森林浴を楽しむことができる。
ふれあいの道:往復2.8km、60分
駒鳥コース:2.7km、70分
向山(むかいやま)コース:2.0km、60分
中立(なかだち)コース:2.1km、60分
冷沢(つめたざわ)コース:3.3km、110分
上赤沢コース:2.2km、80分
渓流コース:1.5km、40分
渓流コース(姫宮ルート):3.5km、120分
特にふれあいの道は、バリアフリーの手法を取り入れており、お年寄りや車椅子の方でも楽しめるメインコースだ。
<赤沢森林鉄道>
園地駅と丸山渡を結び、およそ往復2.2㎞の旅が楽しめる。小型客車に揺られ、森の香りや川の清流に親しむひと時は、清々しいものに違いない。
20年前も確か乗ったんだと思う。
あまりにも昔のことでよく覚えていない(苦笑)
<森林セラピー>
森林セラピーと言われても素人はピンと来ないが、要は森林浴を単なるヒーリングに終わらせるのではなく、予防医学にまで高めていこうとする取組みだ。<森林セラピーポータル >
木曽病院においては、町などと連携し、健康診断に森林浴を絡めた「森林セラピードック」なる事業に取り組んでいる。<森林セラピードック事業
>(長野県衛生部)
1泊2日で、健康診断に併せて散策コースの処方が受けられる(!)
そして、単に処方するだけでなく、森林ガイドさんが散策に付き添ってくれるのだ(!!)
至れり尽くせりだなぁ。
また、シーズン中の毎週木曜日、15:00~15:45には、臨時健康相談所「森林のお医者さん」が開設される。
日ごろの生活習慣や体調に適した散策コースを医師がアドバイスしてくれるのだ。
<赤沢自然休養林HP「森林散策」 >(上松町・上松町観光協会)
うーん、いいねぇ。上松町に住むってもんかなぁ。やせちゃったりして(笑)
<夢の続きはGWへ>
予習は終わった。 さあ散策……はっ!?
ここは寝覚ノ床ではないが、20年の年月を忘れ、新緑の5月に緑を楽しむ、自らの様子に思いを馳せる中年男性…
ある意味、現代の浦島太郎が現実に立ち返るひと時であった。
来年度もこのまま木曽にいたならば、今度こそ、GWに来なければなるまい。
誰もいない赤沢に向かって叫ぼう。