何を今更…というくらいのヒット本ですが。
まあ、今更読んだので
何となく、いかにも女性的なイラストが気に入らなくて(イラストレーターさんは女性、著者は男性)、これまで知ってはいても手に取らなかったのです。
でも、先日、ツイッターか何かで、この本から抜粋された言葉を読んで、ハッとさせられたので、読んでみることにしました。
『子育てハッピーアドバイス』のシリーズには何冊かありますが、私が読んだのはこれ
- 子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わる ほめ方・叱り方/1万年堂出版
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これを読んだ後にオリジナル(?)の3冊も手に取ってみたんですが、内容がダブっているところが多いかな?と思ったので、読むのをやめました。
ポイントは、「自己肯定感を育てる」こと。
褒めるにしても、行為を「評価」するのではなく、その頑張りと子どもの成長した部分を見て、その喜びを伝えて行きましょう。
叱るにしても、悪かった行為のみを注意し、子どもが自分を否定することがないようにする。
同じことを言っている本は他にもありますが、この本がみんなに読まれている理由は、その読みやすさにあるのでしょう。
4コママンガがしょっちゅう出てくるので、そこを読みやすいと思う人もいるでしょうし、文が読みやすいと思う人もいるでしょう。
私はこの本の読みやすさは、全体に流れる温かい雰囲気だと思いました。読み手の心をグサグサ突き刺して、読むのが辛くなるようなものもありますが、この本は全体的に温かいです。「大丈夫ですよ」「そんなに深刻に考えないで!こうすれば大丈夫なんだから!」って励ましている雰囲気が全体を覆っているんです。
はっきり言うべきことは言っているんですけど、その言い方がキツくないんですよね。
さすが精神科医でスクールカウンセラーでもある人の本です。
20分もあれば読めてしまうのも、いい点でしょう。
軽い印象を持つんですけど、内容は大事なことをしっかり伝えているし、ムダがない。
しかも具体的。
自己肯定感を育てろっていっても、具体的にどうするかわからない!という人は多いと思いますが、簡潔に具体的な方法が書かれています。
さらに、それを読んだ読み手が質問してきそうなこと…「そんなことでは、甘えっ子になるのでは?」「褒めようとしても、褒められるようなことを子どもがしないんだもの!」など…についても解説されているので、物足りなさがないんですよね。
この本は、今、幼い子供を抱えて精神的にいっぱいいっぱいになってしまっているお母さんが読むとホッとするかもしれません。
ところどころに「ホッとする一言」というのが入っているんですけど、自分に必要な言葉が書かれているところを見ると、ポロッと涙が出てしまいそうな、ジ~ンとするところがありました。
「私もそうなんだよねぇ…。精一杯やっているんだけど。今からでも直せるかな」って。
一言で表現すると、新米母さんの応急手当的な本ですかね。
で、この本がタメになったので、こちらも読んでみました
- 子育てハッピーアドバイス 知っててよかった 小児科の巻/吉崎 達郎
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いや~、もっと早く読んでおけばよかった!!
ここに書かれている内容を知っていれば、息子が初めて熱を出した時、あんなに慌てなくて済んだのに!!
夜中、救急病院に何度駆け込んだことか
なかなか回復しない息子の枕元で涙したり…
もし息子が痙攣を起こしたら、どうしよう!なんて不安も抱えていました。
この本には、小さな子どもによくある症状について、親がどうすべきかがわかりやすくまとめてあります。
症状別に付箋やインデックスをつけておけば、子どもの体調が悪い時にはさっと見られるので、便利じゃないかな。
これは出産を控えたお母さんが読んでおくといいかもしれません。(産んでしまうと、しばらくは読書どころじゃないでしょうから)
ここに書いてある知識があれば、慌てずに行動できるでしょう。
すごく実用的な2冊です。
ヒットする理由がよくわかりました。
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