バス男

¥995
株式会社ファミマ・ドット・コム

下馬評どおり面白かった。
といってもガハハと腹を抱えるというものではなく、ムフフと内に籠るような面白さ。
これはこの作品がパロディー満載とか勢いだけのお馬鹿コメディーというのではなく、スローテンポの脱力系コメディーだからだろう。
その綴り方は登場人物たちにもマッチしたリズムだった。

DVD価格が1000円切っているのも妥当だなという印象。(笑)
でも大作が大作すぎて三度見るのは疲れるのに対し、こういうスローテンポのコメディーは三度は見てしまいそうな気がする。

解説にはよく主人公の風貌からオタクという言葉が出て来るが、彼はとくにこれといったもののオタクではない。いわばたんなる冴えない男。そんな自分にコンプレックスというものを持っているわけでもなく、オタクにありがちな自意識過剰で人を見下すようになることもなく、いたって自然体でふるまっている。人に馬鹿にされようが、自分をしっかり持って、普通に我が道を生きている。そういうところを痛快に感じてしまう。


オタクというのは向こうではナーズといいまして、「ナーズの逆襲シリーズ」を思い出した。
こっちはどれも特殊能力のあるナーズたちの勢いで笑わせるコメディーだった。

面白いけど「バス男」とは趣がまったく違う内容です。たぶん「七人のおたく」は「ナーズの逆襲」をヒントにしたものだったのかも。



超オタッキー・ラブコメディ 七人のおたく cult seven

¥500
株式会社レントラックジャパン

「ナーズの逆襲」は検索してもありませんでした。「七人のおたく」はレンタルだけみたい。
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ス-パーマン、バットマン、スポーン、スパイダーマン、ハルク、X-MEN、デアデビル。
アメコミ原作の映画は、一時当たったかと思うとバットマン3あたりで大きく外れ、暫らく控えられてたかと思うとまたスパイダーマンの大当たりで積極的に撮られてるようです。
昔と違ってゲームも出しての相乗効果もあるからでしょうね。

でも観たいのに映画化の話しのないアメコミもありましたね。
その第一候補はファンタスティック4だと思います。
でも今は、映画化が進行中だそうです。

日本だと宇宙忍者ゴーレムの名前で親しまれてました。
宇宙飛行士達が事故でミュータント能力を得て悪と戦うとうありがちな内容ですが、あまりパっとしない能力なのがかえって良かったと思います。

映画「レザボア・ドッグス」の中で、ティム・ロスが「ファンタスティク4」の話しをするシーンで、字幕がしっかり「宇宙忍者ゴーレム」と書かれてたのが笑えました。

リーダーが主人公のゴーレムで、体が伸びる能力があります。
これって「ワンピース」の先駆けですかね。
その奥さんのスジーかスーザンとか名の女性は、透明になれます。
その他にファアーボーイは、名前のまんま炎男になて空まで飛べます。
もう一人のおっさんは、体中がブロックです。
昔のアニメのいいかげんな日本語吹き替え版では、「ムッシュむらむら~」の掛け声が有名? かも。
この頃の吹き替えってシナリオが適当なのか、いかにも声優がアドリブを入れてました。

先ほどは「ワンピース」といいましたが、こうやってみるとジョジョのスタンドの原形でもありますね。

で、次に観たいのが「グレート3」ですね。
「らりほーらりほーらりるでろ」の主題歌で有名でした。
どちらかというとコミカルなアニメでした。
だから90分ぐらいのギャグ・ヒーロー映画にすれば当たると思うんですけどね。

ガタカ

テーマ:
ガタカ (BEST COLLECTION)

¥1,697


好きなSF映画のひとつに「ガタカ」がある。



日本で公開されたかどうかは分らない。

あっても都市圏での単館上映のみだったかもしれない。

アメリカでも興行的にはふるわなかったようだ。



SFといっても設定だけが未来であって、凄いコンピューターも武器も出てこない。

ひたすら人間ドラマだけをみせている。



ストーリーについては詳しいサイトでも読んでください。



主人公はイーサン・ホーク、もうひとりの主人公格がジュード・ロウ。

ジュード・ロウがイーサン・ホークに影響を受けていくさまが良い。

最後にジュード・ロウは自殺をするのだが、劣等感の象徴だった銀メダルを誇らしげに胸にかけて死ぬところが特に良かった。



担当官がイーサン・ホークの努力と執念に負け、不正とわかりつつ見逃してやる場面もいい。



こういう映画も地上派のゴールデンタイムに流してほしい。

内容は地味だけど佳作であるのにかわりはない。

オール・アバウト・マイマザー

テーマ:
オール アバウト マイ マザー (再発売)

¥2,682

これを観たのは数年前になる。

ちょうどスペインにハマってた時期だ。

だからスペイン映画も観るようにしてた。



息子の死を期に母親が息子の、自分の人生を辿っていく物語。

登場人物の殆どが女性でその役割が面白い。



息子を失った母親。

娘に苦労する母親。

これから母親になる女性。

父親だったが性転換で女性になる男性。

母親にはなれない元男性。

それぞれの思いが交錯する。



母というキーワードの群像劇。



うろ憶えだがそんなストーリーだったと思う。

三回ほど観たのに時間が経つと記憶に自信がなくなる・・・



観終わったあと、ハッピーエンドとはいえないのに何故か清々しい気持ちになった事はおぼえている。

死ぬまでにしたい10のこと

テーマ:
死ぬまでにしたい10のこと

¥4,230

切ない映画だ。

主人公が死へと向う内容は目新しくはない。

これまでも同じような物語は沢山撮られてきた。

だからこそ、こいういう映画は挿話で魅せなければ飽きられてしまう。

そういう点でこの作品は成功していると思う。



主人公が死ぬまでにやりとげたい事をインデックスとして、それがそのまま短編集になっている。

脇役は、そのひとつひとつの挿話の中では主人公と対峙して同格の存在感をだしている。



主人公の旦那、恋人、子供たち、担当医、同僚、母親、父親、隣人、友人。

物語が進行するにつれ主人公の視線でとらえられていた彼らが、彼らを通して主人公をとらえているように見えてくる。

それは、人は死んでしまったら人の記憶の中にしか生きられないことを物語っているように思えた。



脇役達はとても魅力的に映る。

特に隣人の女性がいい。

哀しさを積み重ねて得た優しさを表現していた。

彼女が主人公に語った新生児の話しで、主人公が泣いてしまうのが印象的だった。

余命わずかの身の上でも、それ以上に悲しい人生を哀れむ場面は、主人公の人柄をあらわしていた。



主人公がしたいことにあげた「旦那以外の人と愛し合う」ことは、不倫といえばそれまでだ。

しかし旦那を愛していながらも、死ぬまでに他にも愛が欲しいと思う心を簡単には責められない。

それは体が滅びていくからこそ、決して肉欲ではないことがわかっているからだろうか。



死をテーマにしながら悲劇だけでなく、希望に向う作品に仕上がっているのがいい。

気が早いかもしれないが、21世紀における映画100篇に入れてもいい作品だと思えた。