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2009-02-04 00:09:15

<シリーズ 受賞作品> リベリア 内戦を終わらせた女たち

テーマ:ドキュメンタリー(アフリカ)

『<シリーズ 受賞作品> リベリア 内戦を終わらせた女たち 「1989年から14年間に渡るリベリアの内戦下で、少年兵たちを巻き込んだ戦闘に終止符を打たせたのは何千人もの女性たちの非暴力の抵抗と「子どもたちのために平和を」という心からの叫びだった。中心人物たちの証言と、当時の女性たちの抵抗運動の映像を中心に、リベリアの内戦が終結し、アフリカ初の女性大統領が選出されるまでの歴史を描いたドキュメンタリー。日本ではあまり知られていないリベリア民主化の道のりと女性たちが果たした役割が描かれている」


「シエラレオネの"血塗りのダイヤ"の黒幕(シカゴ・サン・タイムズ)」
「テーラーの武装組織が民間人の残虐行為。国家の富を組織的に着服(ワシントン・ポスト)」


1997年にリベリア大統領になったチャールズ・テーラーは独裁と腐敗にまみれた指導者だった。その政権を倒そうと北部の軍閥が武力蜂起し、国は内戦状態に陥る。反政府軍は民衆に対しレイプ・虐殺・テロなど非道の限りをつくし、飢えと貧困に苦しむ少年たちを麻薬で誘って戦闘に駆り出した。内戦は25万人もの犠牲者と100万人もの難民を生んだ。



「権力、お金、部族対立、天然資源をめぐる欲望・・・ 理由は何であれ、この国の子供たちが受けてきた仕打ちはあってはならないことです。」


政府軍も反政府軍も、やることは同じ。まだ物事の善悪もわからない少年に銃を与え、麻薬付けにし、敵を殺すことを手柄だと洗脳した。 銃を持った人間は、トラの威を借るキツネだ。 銃という圧倒的な武器を持てば、どんな命令にでも従わせることができる。アフリカの人々に限ったことではなく、日本、ドイツ、ヨーロッパ、南米、世界中、どこの人間でも同じだ。


ある女性の話。「私の夫には、銃が突きつけられていました。12歳のまだ初潮を迎えたばかりの娘のスカートを捲くり、座れろ命じました。私には、手を叩きながら歌って踊れと命じました。右を見てみろというので見ると、娘が男にレイプされそうになっていました。左を向けと言われて見ると、夫の首がゆっくりと切り落とされていました。私は、夫の血しぶきを浴びて気を失ってしまいました。」 



そんな中、リーマ・ボウイー(女性平和団体の代表となる)は、キリスト教会の仲間の女性たちとともに立ち上がり、平和を求める運動を始める。その行動に賛同したイスラム教徒の女性アサトゥ・バー・ケネスはイスラム教徒の女性たちをまとめ、平和を取り戻すために宗教の違いを乗り越えて共に闘う決意をする。 



こんなことはもう許せない、うんざりだ。私たちの子供を殺させないと、何千人もの女性が、真っ白な衣服に身を包み、テーラー大統領が、毎日通る道沿いの広場に座り込んだ。手には、講義内容を書いたプラカードを持っていた。



アサトゥ・バー・ケネスは、リベリア国家警察官であり、イスラム教徒でもあった。アサトゥは、モスクで女性たちに、キリスト教徒も同じ母親同士。だから、一緒に闘おうと呼びかけた。「女にも武器はある。夫との性生活を拒もう!」 

テーラー大統領は、やっと和平交渉をすることを承認。議会は、ガーナで行われた。女性たちも、ガーナに駆けつけた。しかし、男達は、自分達のポジションを画策するばかりで、立派な衣服を与えられ、リゾート気分を満喫していた。



女たちは、早く議会を終わらせなければ、ここを動かないと座り込んだ。その場をどかせようとする男たちの前で、リーマは、被っていたベールを脱ぎ、洋服も脱ごうとした。アフリカでは、自分の母親の全裸を見ると不幸になるという言い伝えがある。男達は、ようやく重い腰をあげた。



テーラー大統領は、シオラレオナでの戦争犯罪で起訴された。国外追放となり、ナイジェリアに逃げた。そして、エレン・ジョンソン・サーリーフが、アフリカ初の女性大統領となった。リーマ・ボウイーは、「内戦の時、お母さんは何をしていたの?と子供に訊かれても、答えられる。」と演説の中で語った。



リベリアでは、武装解除を行い、武器を引き換えに、国際援助を得て、お金を渡している。戦うことを本能としてもっているのが男性だとしたら、子供も守るのが女性の本能であるだろう。とても不可能と思えることでも、切なる信念を団結させれば、貫くことができるのだということを教えられた。



リベリアの女性たちの平和への悲痛なまでの願いと行動は、非暴力の抵抗が実現可能なものであることを証明してみせ、2011年、エレン・サーリーフ大統領とリーマ・ボウイーがノーベル平和賞を受賞。<2008年トライベッカ映像祭 最優秀長編ドキュメンタリー賞 受賞作品>


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