シティ・オブ・ゴッド
子供はみんな無垢というのは嘘だ。
平成不況とやらで、暗い世情ではある。
絶望的なこともあるんだろう。
しかし、絶望を感じるようなことって、何だろう?
会社の解雇されて借金が返せなくて、自殺するというのは良く聞く話だけど、
でも、選択肢はそれだけなのか?
自己破産だってできるし、仕事だって選ばなければ無いこともないし、生きるだけなら、路上生活者というのもあるだろう。
それでも、絶望する、なぜだろう?
誰かの言葉かは忘れたが、人間は、幸せは追い続けるしかない、手に入ったら、そこからはそれが当たり前になり、それを手放すことは出来なくなるってコトを聞いた気がする。
だったら、初めから路上生活者は、どうなるんだ?
彼らは絶望するしかないところでも、生きることを止めていない。
そんなことを思い起こさせる映画は「シティ・オブ・ゴッド」である。
ブラジルの貧民街というかスラムのとある場所、そこは通称「神の街」と呼ばれている。
ここでは、生きることは、すなわち戦いだ。
親が誰かなんてことは知らないが、物心ついた頃には、かっぱらい、強盗、殺人、傷害の犯罪を手を染めている子供ばかり、しかもそれが現実だという。
明るい陽気な音楽が流れながら、銃声がとどろき、年端もいかない子供が、同じく年端もいかない子供を殺している、それが現実だという。
こんなことを可哀想というのは容易い、しかし、ならばどうすれば良いんだ?
少し前に「同情するなら金をくれ!」ってセリフが有名になったドラマがあったけど、こちらでは、同情されることすらない。
なにせ、ストリート・チルドレンは当たり前、孤児院どころの騒ぎではない。
劇中、出てくるのは子供ばかり、街を暴力で支配しようとするのも子供、悪の中の悪も子供。
これのどこが無垢なんだ?
いや、生きるためにあらゆる手段を講じる姿を無垢な生への意思と言えるかもしれないか。
神の街なんて名前が皮肉な名前だ、神から見放されたような街なのだから。
この街では、何を神に祈ればいいんだ?
現在、経済発展しているブラジルだけど、こんな状況に出口見えるんだろうか?
今日のために今日を生きるか、実際、途上国はみんなそうなんだろう。
私は、こんな街の話を娯楽(映画)として見ているわけなんだから、業が深いなと我ながら思う。
ここまでの傑作がノミネートされながらアカデミー外国映画賞は受賞せず...
つくづく、アカデミー賞って単なるお祭り騒ぎだなと思う、今日この頃。







1 ■そこに神は
はじめまして。
コメント&TB失礼します。
戦うこともなく、死がすぐ隣にあることもなく、
しかし地球の裏側では壮絶な毎日があるのだと、
それはニュースか何かで知ってはいたことですが、
こう突きつけられると詰まります。