2006年07月03日

オーケストラと練習

テーマ:コンサート

 メーリンゲンオーケストラ協会から、「練習日の月曜日に、お時間があったら一度合わせをしませんか?」てなお誘いメールが入っていたので、これ幸いとばかりに行ってきた。ギムナジウム(小5以上の子がいく進学校)のホールを借りてやっているというので、そこへ向かう。

 指定の時間、夜8時半の5分前に着いたのに、みんなはもうほとんどスタンバイ出来ていた。第一ヴァイオリン4人、第二ヴァイオリン4人、チェロ2人。今日来れなかった何人かが、本番では加わるとのことである。

 挨拶をし、慌てて楽譜と指揮棒を出す。と、オケのまとめ役Bさんが突然、「そうそう、あなたのために日本語のポスターを作りました!」と言って、舞台の上を指差した。お世辞にもきれいとはいえない字だが、確かに日本語が書いてある。「本当だ。誰かオーケストラの中に日本語の出来る人がいるんですか?」と聞いてみたら、実はこれはギムナジウムの生徒が書いたものなのだそうである。ギムナジウムではいろいろな外国語を選択授業として学べるのだが、ここには日本語もあるのだそうだ。(で、ポスターには「ようこそワールドカップドイツへ」と書いてあった^^;)


 さて、実は私、オーケストラ指揮の単位は取っているのだが、本物のオーケストラを振ったことがない。ハイデルベルク教会音大はお金がないため、本物のオーケストラを雇えるのは年に1~2回。で、大学院に相当する教会音楽科Aコースの学生がどうしても優先になるので、Bコースの学生にまでお鉢が回ってくることは稀である。ご多分に漏れず、私もそんなわけで空振りのみで単位を取ってしまったのである。

 単位を取るだけならそれでもいいのだが、今回の私のように、突然何かの間違いで(?)本物のオーケストラを振らねばならなくなった場合に困る。第一、指揮棒の使い方は習ったが、練習の手順を全く習っていない。一体どうしたらいいのだろう(汗)


 「何から練習します?」と聞かれて、とりあえず「教会ソナタ」と答える。モーツァルトは1楽章形式の「教会ソナタ」を17曲残しており、小編成のオケとオルガンのために書かれているのだが、そのうちヘ長調K.244とハ長調K.336(336d)を選んだ。この2曲は私自身がオルガンを弾き、指揮者なしで演奏するので、まず最初に片付けておこうと思ったのである。

 とはいっても学校のホールだからオルガンがあるわけではなく、鍵盤楽器といえばかなり年季もののグランドピアノが一台。モーツァルトは多分、足鍵盤を使って弾くことを前提としてこのソナタを書いていないので、まぁ弾けることは弾ける。

 ヘ長調の方は、オルガンは通奏低音の役割がほとんど。たまに掛け合いとかもあるが、至ってオケ中心の曲である。3拍子の速い曲なのだが、みんな意外とちゃんと指が回るので感心してしまった。1回通して、あとテンポ等を修正してもう一回前半だけ弾いて、あとは教会でオルガンと合わせをしないとわからん、という話になって終わり。

 ハ長調の方はヘ長調と全く違い、いわば「オルガン協奏曲」である。オルガンにとっては見せ場のたくさんある曲で、カデンツァまでついている。まだカデンツァの案を考えていなかったので、そこはすっ飛ばして2回通しをした。私のソロ、つまりオケにとっては休みの部分も多く、掛け合いもけっこうあるので、オケ側としてもソリスト抜きで延々と練習するのが難しい曲だと言えるかもしれない。


 さて、いよいよ私が指揮台に立たねばならなくなった。立ってみると、オケの真ん中に埋まっているような感じがする。何だか居心地が悪いので、少し後ろに下がろうとしたら、コンサートマスターに「舞台から落っこちちゃうよ」と忠告されてしまった。つまりこれは…私が慣れてないのか、それとも舞台が狭いのか…?

 まぁ、本番の時はまた変えられるだろうし、とりあえず始めてみることにする。まずはハイドンの小オルガンミサより「キリエ」。この曲は意外とテンポが難しい、ゆっくりしすぎると合唱がつらいし、速いとオケの細かい音符がつらいだろう(プロなら問題ないけど、アマチュアだから^^;)…という話をして、振り始める。細かい音符は全然そろっていないが、意外によく弾けている。あまりオケのためにゆっくりしなくても大丈夫そうだ。音量調整は最終的に合唱とオルガンと合わせてしないといけないけれど、と前置きしながら、曲想について説明。

 次に「グローリア」。これは3拍子の速い曲で、振り始めたら数小節でチェロが落ちてしまい、早速やり直し。「こんなに速く練習してなかったわ~」とチェロのおばさんが一言、コンサートマスターが顔をしかめている。やり直してみたら、さっき落ちた箇所は上手くいったものの、しばらく行ったらまたチェロがずれてしまってストップ。これじゃ先に進まないので、とりあえず何が起こっても最後まで行こう!と思って通してみたら、曲が終わったのにチェロだけまだ弾いていた…^^;(もちろん途中でずれてるのには気づいてたけど〔爆〕)Bさん(第一ヴァイオリン)が「もう終わってるんだけど…」と言い、一同爆笑。仕方ないので、ずれた辺りに戻ってやり直し。一箇所、どうしてもチェロが弾けない部分があって、チェロのおばさん曰く「練習しておくわ」。

 それから「ベネディクトゥス」。これはオルガンソロ+ソプラノソロがメインの曲なので、オーケストラだけで練習してもどうも休みばかり多くてさまにならない。それでも、のんびりと4拍子を振る私の指揮にあわせてちゃんと数えて入るあたり、さすがにオケの人たちである。(実は私がどこ振ってるんだかわからなくなりかかっていた^^;) 最後に拍子が変わって、6拍子の「ホザンナ」が来るところで、案の定止まってしまい、説明をしてやり直し。拍子が変わってもテンポの取り方には関連性があるので、それをちょっと説明したらすぐにわかってくれて、助かった。なぜか終わりまで来たらまたチェロがずれていて、コンサートマスターが短い叫びを上げる。ずれたところがどこか大体わかったので、それを踏まえてもう一度やり直したら、大丈夫そうだったので、とりあえずOKということにしておく。

 次に、モーツァルトの「ラウダーテ・ドミヌム」。K.339の5番目の曲で、ソプラノソロつきの有名な合唱曲である。ゆっくりした6拍子のきれいな曲だ。みんなも嬉しそうに弾いていたのだが、途中で第二ヴァイオリンが奇怪な和音を弾いたもので、コンサートマスターがまた叫んでしまった。楽譜を読み違えたらしい。せっかく止まったので(?)、第二ヴァイオリンの16分音符の動きがメロディーの第一ヴァイオリンに比べて目立ちすぎるから、もうちょっと音量落としてね、とお願いして再開。第二ヴァイオリンのおじさん曰く「えー、この曲は僕たちが主役なのかと思ってたのにー。」 …いやいやこの16分音符、確かに美しい動きではあるが、あくまでもメロディーはソリストと第一ヴァイオリンですがな^^; あとは曲想を少し説明…とはいっても、何せ最終的な音量調整は、ソリストと合唱団と合わせてみないとわからないのだれど。

 最後に、ブクステフーデのカンタータ「さあ主なる神に感謝を捧げよう」("Nun lasst uns Gott dem Herren Dank sagen")。コラールカンタータである、という形式を簡単に説明して始めたのだが、最初でつまづいた。この曲、通奏低音と合唱が先に始めて、そのあとで第一・第二ヴァイオリンが間奏を入れていくつくりになっているため、チェロだけ先に始めるというのがいまいち理解できていなかったのである。まぁ、オケのメンバーはパート譜しか持っていないのだから当然だ。もう一度入りの部分を説明して、始めたら上手く入った。ヴァイオリンに細かい音符が多いので、どのくらいのテンポで弾けるのかなぁと思っていたのだが、みんな意外にしっかり弾いている…どころか、私のテンポよりずっと速く弾きたがっているみたいで、キープするのに苦労した。(しかもみんなまだ楽譜を追うので精一杯だから、指揮をちゃんと見てくれてないし_ _;)おまけに、最後のところでまたチェロがリズムを間違えて、他のパートより遅く終わってしまったので、おかしくなった部分をやり直し。合唱のコラールの終わりのところで、ちょっとだけテンポ落とすから、と説明して、もう一度通そう…と思ったら、Bさん曰く、「ああ、あと5分しか時間がない。9時半になったら、厳しい管理人が追い出しに来るのよ」だそうで…。え、もう1時間たったの?と思いながら、コンサートマスターの提案で2箇所を選んでそこだけ練習した。


 あっという間の1時間だったが、上手くいったのかどうなんだか全然わからないまま、合唱とのゲネプロの時間だけ確認して、みんなに別れを告げた。

 帰り道、電車の中でどうもしっくり来なかったベネディクトゥスの楽譜を見ていてハッとした。…この曲って、のんびりずっと4拍子振ってるんじゃなくて、オルガンソロに合わせてレチタティーヴォの要領で振らなきゃだめじゃないか…!!とはいっても、無論オルガンソロの人がいない今日の状況ではどうしようもなかったわけだが、今更気づくなんて私もボケている。というか、完璧に指揮初心者である_ _;

 あ~、ベネディクトゥス全曲、練習しなおしだ~~~!と落ち込んで帰ってきたのであったが、ありがたいことにまだ間に合う…と思う。何とか頑張らなくては~!

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2006年03月23日

編曲モノを侮るべからず(汗)

テーマ:コンサート

 今日はようやく、4月2日のマティネーで一緒に演奏するトランペッター君と顔合わせ。

 シュトゥットガルトフィルの団員であるこのトランペッター君、ホイマーデン在住で、うちの教会の集会所を練習場所にしている。トランペットはうるさくて家では練習できないから、どこか場所を確保しなくてはならないのだ。我らがD牧師、快く練習場所を提供すると同時に、ときどき教会でギャラなしで演奏してくれる約束を取り付けた。おかげさまで今回のマティネーにギャラなしで出演してもらえることになった上、マティネーの前の礼拝でも一曲吹いてもらえることになったのだが、話を聞いたときには人脈とはこういう風に作るものなんだなぁ、とD牧師のお手並みにひそかに感心したものだった^^;


 約束の時間ぴったりに飄々と現れたトランペッター君、用意してきた楽譜をさっと広げて、どういうプログラムを考えているか説明してくれた。イタリア・バロックの作曲家、マルチェロのニ短調の協奏曲と、トレルリのニ長調の協奏曲、それに有名どころとして、J.S.バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」のマリー=クレール・アランの手による編曲版である。それに礼拝用に、イギリスの作曲家パーセルのソナタニ長調(1楽章のみ)。

 曲の選び方を見ただけで、こういう本番に慣れていることが一目瞭然だ。バロック物できれいにまとまっている上、調性もニ短調・ニ長調・ト長調と、コンサートの流れを作るのに無理のない調性の曲を選んでいる。受難節に演奏されるものとして、フラット一つの短調とシャープ1・2個の長調というのも組み合わせとしてぴったりだ。(まぁ、これは他の時期でも無難な組み合わせではあるけれど。)


 早速初見で簡単に合わせをしてみた。マルチェロのニ短調の協奏曲は、実はオーボエ協奏曲なのだが、多くのトランペッターが好んで吹く曲だとのこと。確かにトランペットで吹いてもとてもいい曲で、私も気に入ったのでそう言ってみたら、トランペッター君曰く「そうでしょ。マルチェロは最初からこの曲をトランペット用に書くべきだったんだよ」だそうで。 …う~ん、それはマルチェロ本人に聞いてみませんと何とも…(爆)

 トレルリの協奏曲も、コンパクトにまとまっている曲でいい感じである。そして、J.S.バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」が入れば、一般ウケするプログラムであることは間違いない。問題は長さなのだが、「ん~、多分25分ぐらいじゃない?」とトランペッター君。マティネーは30分枠なので、少し短めだがまぁいいことにしよう。

 礼拝用のパーセルのソナタも、なかなか派手でコンパクトな曲だ。4月2日の礼拝は、堅信礼を受けて50年になる方々が、堅信礼を受けた古巣の教会に戻ってきて記念礼拝をする"Goldene Konfirmation"なのだが、牧師からその入場用にと言われてこの曲を選んだらしい。私は職業柄、礼拝内で演奏される曲に関しては非常にうるさいのだが、今回ばかりは本当にいい選曲で文句のつけようがない。物のわかった人と仕事をするのは楽でありがたいなとつくづく思ったのだった(笑)


 こんな感じで、45分ぐらいで打ち合わせを終えたのだが、私はその後の予定が一つキャンセルになって、時間があったのでそのまま教会に残り、今受け取ったばかりの楽譜に目を通した。

 私にとって一番の曲者が、実は「主よ、人の望みの喜びよ」であることは一発でわかった。他の伴奏譜は全部オーケストラ譜のピアノ・スコアであるから、いざとなったら音を抜いて弾いてもいいし、手鍵盤だけで弾いてもいい。つまり、自分の実力に合わせていろいろとアレンジして弾いて構わないのだ。でも、マリー=クレール・アラン編曲の「主よ、人の望みの喜びよ」は、伴奏部分も手鍵盤2段と足鍵盤を使うオルガン曲としてきれいにアレンジされているから、文字通り「楽譜通り」に弾けるよう、練習せねばならない。更に悪いことに、私はこの曲をピアノ用アレンジで弾くことに慣れてしまっているから、手が勝手にそっちを弾かないように気をつけないと…(汗)

 それで、とにかく「主よ、人の望みの喜びよ」の音取りを始めて、頑張ること数時間、ようやく形になってきたところで練習を終わりにした。最初は本当にゆっくりと音取りをせねばならなかったが、この曲は繰り返しが多いこともあって、一旦軌道に乗ってしまったら思ったよりずっとスムーズに行った。

 そうはいっても、まだゆっくりのテンポである。もう少し速く弾けるようにしないと、コラールのメロディーを吹くトランペッター君が途中で酸欠になってしまいそうだ。練習せねば。

 

 楽譜の譜めくりをしなくて済むように、そしていろいろ楽譜に書き込めるように、帰りに安いコピーショップに寄って楽譜をコピー…し始めたら、うっかりしていてすぐ閉店になってしまった(涙)。18時30分までだったのだ。仕方ないので20時まで開いている、駅前の少し高いお店で続きをコピー。

 とりあえず、曲は決まったから、あとは練習あるのみなのだが…ハードスケジュールの合間をぬって、どれくらい時間が取れるか、それが問題だ_ _; 頑張らねば。

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2005年02月06日

第2回マティネーはイタリアン

テーマ:コンサート
 今日は第2回マティネー。「イタリアのオルガン音楽」がテーマのコンサートで、私のソロ。
 教会音楽大学在学中の2002年9月に、イタリアにオルガン見学ツアーに行ったのだが、その時に知ったいろいろな曲を使ってプログラムを組んでみたいと一度思っていた。折りしも足を怪我して、足鍵盤を派手に使う曲が弾けなくなったため、足鍵盤のない(又は少ない)イタリア物を弾くにはいい機会だと思って、今回に持ってくることにしたのである。ただし致命的な問題は、どうしたってホイマーデンのオルガンはイタリアンな音がしないことなのだが…_ _;
 ほとんど手だけ…ということでかなり油断して、準備がギリギリになってしまった。結構切羽詰って本番を迎えるハメとなった。

 1曲目はベルリー二の「オルガンのためのソナタ」。ベルリーニといえば、オペラ作曲家として超有名なので「え?オルガンのための曲なんて書いてたの?」てな感じだが、実は学生時代の習作が1曲だけあるのであった。ちなみに見事にイタリアオペラをオルガン版にしちゃったような曲で、派手で脳天気に弾けちゃう曲である。コンサートオルガニストの友人に「アンコールに弾いたらウケるよ」と教えてもらった曲だ。
 雰囲気は一転して、2曲目はヴェネツィアのオルガニスト、メルロの「使徒のミサ」より「サンクトゥス」。この時代のものは、慣れていない私には結構弾きにくいが、美しい曲だと思う。一度コンサートか礼拝で、全部のミサ曲を通して弾いてみたいものだ。
 3曲目はヴァレリーの「ソナタハ短調」。マイナーな曲だがとても美しい曲で、イタリアで講習会を受けた時に、先生が「この望郷の感覚、Mamma mia...!」と叫んでいたのが忘れられない。イタリア・オルガンにある、ヴォーチェ・ウマーナの音色の美しさが、この曲をもっともっと美しくしてくれるのだが、どうもホイマーデンのオルガンではこの独特の雰囲気が出ない。それでも精一杯、思いを込めて演奏。
 次はツィポリの「カンツォーナヘ長調」。これは私の十八番であるからリラックスして弾ける。ツィポリもいろいろな曲を書いているが、このカンツォーナは良く書けている曲のひとつだと思う。
 そして、マルティーニの「聖体奉挙」(←ってこれをプロテスタント教会で弾いてしまう私って…^^;)。カトリック教徒にとって、ミサの中の聖体奉挙はまさしく「聖なる瞬間」で、そのことはプロテスタントの私も承知しているのだが、実際に演奏してみるとやっぱり、プロテスタント教徒の私には感覚的に理解できない「何か」があるのをいつも感じる。カトリックの礼拝音楽は美しくて好きなのに、やはりそれだけでは信仰の壁は越えられないということなのだろうか…。
 最後、そしてメインの曲はフレスコバルディの「トッカータ第7番」(1巻)。この曲は、実はチェンバロで習ったのだが、今回オルガンで演奏することにトライしてみたのだ。思ったよりもすんなりと習ったことを思い出したものの、やはり楽器が違うのでいろいろと弾き方を研究しなくてはならなかった。弾き方に関しては、もう少し検討の余地があると思う。

 今回はなんと、前回よりも聴きに来た人の数が多かった。50人以上は確実にいて、惜しみなく拍手を送ってくれたが、私は家に帰る途中で録音を聴いて、また滅入ってしまったのだった。
 音楽を仕事にすることの一番つらい点は、精神的に全然そういう気分でなくても本番をこなさないといけない点ではないかと思う。この1ヶ月、足を怪我して家で腐っていることの方が多かったので、そんなこんなで精神的にも落ち込んでいた。それでもコンサートは容赦なくやってくるので、「落ち込んでいる自分」に負けていては、とても本番がこなせない。
 今回の出来はもちろん絶好調とはいえなかったのだが、それでも落ち込んでいる自分と戦って、ある程度の戦果(?)をおさめたという意味では、コンサートをやってよかったと言えると思う。イタリア物には、また日を改めて取り組んでみたい。
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2005年01月09日

第1回マティネー当日

テーマ:コンサート
 いよいよ今日は第1回マティネー。といっても礼拝は普通どおりあって、それが本番直前なので何となく気が散ってしまう。
 礼拝は10時からなので、9時15分ごろからサキソフォーンのB氏と最後の合わせ。テンポが途中で変わらない曲は最初の部分だけ、変わる曲はその部分も入れて、少し長めに合わせる。あっという間に礼拝開始5分前になって、私は礼拝準備に頭を切り替える。いつものように前奏を即興するので、始める前に一番集中力が必要なのだ。
 ホイマーデン教会の礼拝は、我らが牧師の「簡潔でわかりやすく無駄のない」説教(これが3拍子そろった説教というのはすごいとしか言いようがない!芸術の域に入っていると思う)のため、他の教会に比べて短い。10時45分には礼拝が終わり、B氏がオルガンのところにやってきた。調律をしたりしながらひと休憩入れる。オルガンは2階席にあって、そこにはほとんど人がいなかったのだが、1階席の方を見たら意外とたくさん座っていたのでほっとした。

 11時5分前、牧師が「もういいだろう」といった感じで合図して出てきて、挨拶をしてくれた。その挨拶でマティネーをすることになった経緯を説明したのだけれど、「去年、うちのオルガニスト(注:私のこと)が僕のところに来て言うに、礼拝と昼食会の間の空いた時間を埋めるのに、僕が長く説教するか、マティネーを行なうかどっちかにしたらどうだろうというので、即座に『マティネーの方がいいと思う』って答えたんですよ」だそうで(爆、そんなこと言ってないっちゅ~に)。そうやって適当に集まった人を笑わせて、雰囲気を和らげてくれ、このマティネーが今年は継続して行なわれること、また今日の収益の行き先等、肝心なことをアナウンスしてくれた。
 スマトラ島沖地震のことを意識していたため、1曲目はコレルリの「アダージョ」という静かな短調の曲だったのだが、その最中に11時の鐘が鳴ってしまったのは残念だった。やはり11時の鐘が鳴り終わってからマティネーを始めるべきなのだろう。フランソワ・クープラン、ラモー、マルティーニ、ルクレール、グルックの曲を次々に演奏した。上手くいったもの、事故のあったものといろいろで、長かったような、あっという間だったような…。最後はヘンデルだったのだが、あまりにその準備のために時間がかかったので、サキソフォーンが吹き始めると同時に拍手が入ってしまって、もう一度やり直すというハプニングも。
 終わった後、拍手が結構長く続いて、それだけで聴衆が喜んでいることが伝わってきた。実際、この後でみんなから「良かったよ~」「普段あまり聴く機会がない曲ばかりで興味深かったよ~」と声をかけられた。唯一言うなら「オルガンが2階席の後ろにあるから、演奏者の姿が見えないのが残念」だそうで。B氏が冗談で「次の時は祭壇にスクリーン設置して、ビデオカメラで写しながらやろうか」とか言っていたが、確かにパイプオルガンの問題点は「絶対に移動できない」ことかもしれない…^^;

 牧師曰く「マティネーの企画自体、すごく評判がいいよ」とのこと。今回は実は、私も教会のみんなも完全にクリスマスボケしていて、教会の行事予定表には載っていたものの、宣伝らしきことは3日間ぐらいしかやっていないのである。休暇の期間中で、家にいない人も多かった。それでいて、牧師が数えたところによると35人来ていたというからいいスタートである。マティネーだけに来ていた人もいたそうだ。
 更に、昼食会だけに顔を出した人に「ねえ、この次は11時においでよ!マティネーがあるんだよ。今日すっごく良かったよ~」と宣伝してくれている人もいた。ポスターを貼るよりもずっと強力な宣伝方法がこの「口コミ」である。次回マティネーは2月6日、プログラムは「イタリアのオルガン音楽」なのだが、もしかしたらお客が増えるかも!?とちょっとだけ期待。

 マティネーを終えてお腹がぺこぺこになったところで、自分で料理しなくても美味しい昼食を頂けるというのは、演奏者としてと~ってもありがたい。今日のメニューはミートローフと幅広パスタ、マッシュルームのソースつき。デザートにはレモンソースつきチョコムース。しっかりとお味を堪能させていただいた。昼食のご褒美つきマティネーは嬉しいかも(笑)

 と嬉しい成功だったが、マティネーの録音を聴いて、あとで結構滅入ってしまった。「こんな風に聴こえていたのか!!ごめんなさいm(_ _)m」って感じである。昔、大学のオルガンの教授が「オルガンの一番嫌なところは、演奏台ではほんのちょっとしたタッチの違いが、大きな差となって聴衆に届くこと」だといっていたが、全くその通りだと思わざるを得ない_ _;この失敗は、次の時に活かさねばなぁ…。
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2005年01月04日

第1回マティネーの打ち合わせ

テーマ:コンサート
 今年はいよいよ、私が企画を担当する「ホイマーデン教会マティネー」が始まる。マティネーとはお昼の公演・コンサートのこと。
 ホイマーデン教会では月に1回、礼拝後に昼食会をする日があるのだが、10時の礼拝のあと12時の昼食まで、少し時間がある。その空いた時間を狙って、私が30分枠のマティネーの開催を提案したというわけだ。第1回は1月9日、サキソフォーンと一緒にやることになっている。どんな風になるのか、どのくらい人が集まるのか、皆目見当がつかないだけに今からドキドキものである。

 さて、コンサート5日前の今日、ようやくサキソフォーンのB氏と打ち合わせ。B氏は私と同じくらいの年代で、ホイマーデン教会の教会役員を務めており、アマチュアではあるがゴスペルバンドなどの活動もやっていてかなり吹ける。だから全く心配せずに、こんな遅くになって打ち合わせなどしているわけだが、さすがに今日は時間がかかった。
 まずはB氏が図書館から借りて、持ってきた楽譜を片っ端から初見で合わせて選曲。クラシックな曲はほとんどが編曲ものだが、なかなか上手くアレンジされている。たまにはどうにも退屈なものがあって、それを候補から取り除いていく。B氏はジャズ系現代曲の楽譜も借りてきていたのだが、これは曲としていまいちだった。本当にいい曲であればプログラムに新風を吹き込んでくれたであろうに、残念である。
 結局、残った候補曲は9曲。もう一度ざっと合わせながら、1曲1曲の時間を計って合計してみたら、全部で31分という結果が出た。練習したあとでテンポの取り方が変わるかもしれないし、曲と曲の間に少し間が必要なことを考えると、少し長めだがなかなかいい感じである。
 問題は曲をどうやって並べるかなのだけど、B氏は遠慮してるのか「僕よりあなたの方が経験を積んでるだろうから」とか言って、全然意見を言ってくれない。ドイツ人にしては珍しいというべきなのか、専門家を尊重するという意味ではドイツ人らしいというべきなのか、ともかく何にも言ってくれないので私は内心頭を抱えてしまった。曲の性格や調性を考えて「この曲はこんな性格だから最初にどう?」とか、きちんと私の考えたことを伝えて、B氏がどう思うか聞きながらようやく一応並べたが、土曜日の最後の合わせの時に一通り演奏してみてもう一度考える、ということになった。
 結局、ここまで2時間半もかかってしまい、もう少し短く終わるかと思っていただけにびっくりした。でも、そんなものかもしれない。

 このマティネーは入場無料であるが、入場無料のコンサートでも必ず、聴く人が何かしらお金を置いていくのがドイツの常である。今回の第1回マティネーでの収入を、スマトラ島沖地震での津波の被災地支援のために寄付したい、と思い立ち、B氏に相談したら「うん、いいアイディアだと思う」と言ってくれた。あとは牧師と他の役員とに話を通すだけだが、もし事前に何か役員会で決まっていたのでなければ大丈夫だろうと思う。もっともいくら収入があるかは全くわからないのであるが、雀の涙であってもお役に立てるなら嬉しく思う。
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